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公開番号2024080948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194322
出願日2022-12-05
発明の名称炭化珪素基板およびそれを用いた炭化珪素半導体装置
出願人株式会社デンソー,トヨタ自動車株式会社,株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類H01L 29/78 20060101AFI20240610BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】BPDがSFに拡張することを抑制する。
【解決手段】電子励起において、385~408nm波長の発光ピークI1に対する650~750nm波長の発光ピークI3が4.5倍以上となる基板10とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
炭化珪素基板であって、
電子励起において、385~408nm波長の発光ピーク(I1)に対する650~750nm波長の発光ピーク(I3)が4.5倍以上とされている炭化珪素基板。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
炭化珪素基板であって、
電子励起において、385~408nm波長での発光ピークに関する積分値に対して、650~750nm波長の発光ピークに関する積分値が15倍以上とされている炭化珪素基板。
【請求項3】
比抵抗が30m・Ωcm以下とされている請求項1または2に記載の炭化珪素基板。
【請求項4】
n型とされており、不純物濃度が5.0×10
18
~1.0×10
20
cm
-3
とされている請求項1または2に記載の炭化珪素基板。
【請求項5】
ボロン、アルミニウム、チタン、バナジウム、硫黄、鉄、ニオブ、およびタンタルの少なくともいずれか1つを含む不純物が含まれている請求項1または2に記載の炭化珪素基板。
【請求項6】
炭化珪素半導体装置であって、
請求項1または2に記載の炭化珪素基板と、
前記炭化珪素基板上に形成されたエピタキシャル層(20)と、を備え、
前記エピタキシャル層は、厚さが4~40μmとされ、不純物濃度が1.0×10
15
~1.0×10
19
cm
-3
とされている部分を有する炭化珪素半導体装置。
【請求項7】
前記エピタキシャル層は、前記炭化珪素基板側に位置するバッファ層(21)と、前記バッファ層上に位置するドリフト層(22)と、を有し、
前記バッファ層は、n型不純物濃度が1.0×10
18
~1.0×10
19
cm
-3
とされ、
前記ドリフト層は、n型不純物濃度が1.0×10
15
~5.0×10
16
cm
-3
とされている請求項6に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
前記炭化珪素基板と前記エピタキシャル層との積層方向に沿って電流を流す半導体素子が形成されている請求項6に記載の炭化珪素半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化珪素(以下では、SiCともいう)で構成されるSiC基板およびそれを用いたSiC半導体装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、SiCで構成されるSiC半導体装置が提案されており、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略)が形成されたSiC半導体装置が提案されている。具体的には、このようなSiC半導体装置は、n

型の基板上に、基板よりも低不純物濃度とされたn

型のバッファ層が形成され、バッファ層上に、バッファ層よりも低不純物濃度とされたn

型のドリフト層が形成されている。ドリフト層上には、p型のベース層が配置されている。なお、バッファ層およびドリフト層は、エピタキシャル層で構成されている。
【0003】
ベース層の表層部には、n

型のソース領域が形成されている。そして、ソース領域およびベース層を貫通してドリフト層に達するように複数のトレンチが形成されており、各トレンチには、ゲート絶縁膜およびゲート電極が順に形成されている。これにより、トレンチゲート構造が形成されている。
【0004】
そして、上記のようなSiC半導体装置は、ベース層等とドリフト層とのpn接合によって寄生ダイオードが構成される。
【0005】
ところで、このようなSiC半導体装置では、基板に基底面転位(basal plane dislocation:以下では、単にBPDともいう)が存在する場合がある。そして、上記のようなSiC半導体装置では、寄生ダイオードが動作する際に注入されるホールがBPDに達することにより、BPDが積層欠陥(stacking fault:以下では、単にSFともいう)に拡張する可能性があることが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
M.Skowronski and S.Ha,「Degradation of hexagonal silicon-carbide-based bipolar devices」, Applied Physics Reviews 2006
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のようなSiC半導体装置では、BPDは、線状欠陥であるために素子動作に及ぼす影響が小さいが、SFは、面状欠陥となるために抵抗成分となり、素子動作に及ぼす影響が大きくなる。したがって、上記のようなSiC半導体装置では、オン電圧が高くなる可能性がある。
【0008】
本発明は上記点に鑑み、BPDがSFに拡張することを抑制できるSiC基板およびそれを用いたSiC半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための請求項1では、SiC基板であって、電子励起において、385~408nm波長の発光ピーク(I1)に対する650~750nm波長の発光ピーク(I3)が4.5倍以上とされている。
【0010】
請求項2では、SiC基板であって、電子励起において、385~408nm波長での発光ピークに関する積分値に対して、650~750nm波長の発光ピークに関する積分値が15倍以上とされている。
(【0011】以降は省略されています)

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