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公開番号2024080766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022193982
出願日2022-12-05
発明の名称ワークピッキング方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B25J 13/08 20060101AFI20240610BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ピッキング工程に要する時間を短縮する。
【解決手段】ワークピッキング方法であって、定形部と不定形部とをそれぞれ有する積まれた複数のワークを上方から撮像し、二次元画像を得る工程と、二次元画像と、第1機械学習モデルと、を利用して、最上位置ワークの二次元位置を特定する工程と、最上位置ワークの二次元位置と、第2機械学習モデルと、を利用して、最上位置定形部の二次元位置を特定する工程と、最上位置定形部の二次元位置を利用して、最上位置定形部を含み、二次元画像の撮像範囲よりも小さい領域を撮像して三次元画像を取得する工程と、三次元画像と、定形部の三次元モデルと、のマッチングを行い、最上位置定形部の三次元位置および姿勢を特定する工程と、三次元位置および姿勢を利用して、最上位置ワークをピッキングする工程と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ワークピッキング方法であって、
ワークピッキング装置により、定形部と不定形部とをそれぞれ有する積まれた複数のワークを上方から撮像し、二次元画像を得る工程と、
前記ワークピッキング装置により、前記二次元画像と、前記複数のワークのうちの最上位置ワークを識別するように学習された第1機械学習モデルと、を利用して、前記最上位置ワークの二次元位置を特定する工程と、
前記ワークピッキング装置により、前記最上位置ワークの二次元位置と、前記定形部を識別するように学習された第2機械学習モデルと、を利用して、前記最上位置ワークが有する前記定形部である最上位置定形部の二次元位置を特定する工程と、
前記ワークピッキング装置により、前記最上位置定形部の二次元位置を利用して、前記最上位置定形部を含み、前記二次元画像の撮像範囲よりも小さい領域を撮像して三次元画像を取得する工程と、
前記ワークピッキング装置により、前記三次元画像と、予め用意されている前記定形部の三次元モデルと、のマッチングを行い、前記最上位置定形部の三次元位置および姿勢を特定する工程と、
前記ワークピッキング装置により、前記三次元位置および前記姿勢を利用して、前記最上位置ワークをピッキングする工程と、
を備える、
ワークピッキング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ワークピッキング方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
定形部と不定形部とを有するワークをピッキング対象として、ロボットハンドによってピッキングを行う場合がある。特許文献1では、ピッキング対象のワークを識別するためのワーク識別方法として、機械学習モデルを利用して、ワーク置き場において最も上方に位置する定形部を識別し、さらに定形部の三次元モデルとのマッチングを行うことにより、識別した定形部の三次元座標および姿勢を特定する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-183019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のワーク識別方法では、ピッキング対象の定形部の三次元座標および姿勢の特定のためにワーク置き場全体を対象として三次元モデルとのマッチングを行うため、定形部の三次元座標および姿勢の特定に時間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
本開示の一形態によれば、ワークピッキング方法が提供される。このワークピッキング方法は、ワークピッキング装置により、定形部と不定形部とをそれぞれ有する積まれた複数のワークを上方から撮像し、二次元画像を得る工程と、前記ワークピッキング装置により、前記二次元画像と、前記複数のワークのうちの最上位置ワークを識別するように学習された第1機械学習モデルと、を利用して、前記最上位置ワークの二次元位置を特定する工程と、前記ワークピッキング装置により、前記最上位置ワークの二次元位置と、前記定形部を識別するように学習された第2機械学習モデルと、を利用して、前記最上位置ワークが有する前記定形部である最上位置定形部の二次元位置を特定する工程と、前記ワークピッキング装置により、前記最上位置定形部の二次元位置を利用して、前記最上位置定形部を含み、前記二次元画像の撮像範囲よりも小さい領域を撮像して三次元画像を取得する工程と、前記ワークピッキング装置により、前記三次元画像と、予め用意されている前記定形部の三次元モデルと、のマッチングを行い、前記最上位置定形部の三次元位置および姿勢を特定する工程と、前記ワークピッキング装置により、前記三次元位置および前記姿勢を利用して、前記最上位置ワークをピッキングする工程と、を備える。
この形態のワークピッキング方法によれば、ワーク置き場全体を撮像した二次元画像の撮像範囲よりも小さい領域であって、少なくとも最上位置定形部を含む領域を撮像した三次元画像を取得し、取得した三次元画像と定形部の三次元モデルとのマッチングを行うことにより、最上位置定形部の三次元位置および姿勢を特定する。このため、ワーク置き場全体を撮像した三次元画像と定形部の三次元モデルとのマッチングを行う構成と比較して、最上位置定形部の三次元位置および姿勢の特定に要する時間を短縮し、ピッキング工程に要する時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態のワークピッキング装置の概略構成を示す説明図である。
ワーク置き場におけるワークの配置の一例を示す説明図である。
本実施形態のピッキング工程の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.実施形態:
A-1.装置構成
図1は、本実施形態のワークピッキング装置100の概略構成を示す説明図である。ワークピッキング装置100は、床面FLに配置されたワーク箱WBの内部(以下、「ワーク置き場」とも呼ぶ)に置かれたワークWを1つずつ把持して取り出す。本実施形態では、ワークWはワイヤハーネスである。
【0009】
図2は、ワーク置き場におけるワークWの配置の一例を示す説明図である。図2には、互いに直交する3つの座標軸であるX、Y、Z軸を表す矢印が示されている。図2において、X軸およびY軸は、床面FLに平行であり、Z軸は、床面FLに垂直である。以下の説明において、X、Y、Z軸それぞれに平行な方向を、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向とも呼ぶ。
【0010】
図2に示す例では、ワーク置き場には、ワイヤハーネスW1とワイヤハーネスW2とが積まれて置かれている。ワイヤハーネスW1は、ケーブル部CB1と、ケーブル部CB1の両端に設けられた2つのコネクタ部CN11、CN12とを有する。ワイヤハーネスW2は、ケーブル部CB2と、ケーブル部CB2の両端に設けられた2つのコネクタ部CN21、CN22とを有する。ワイヤハーネスW1とワイヤハーネスW2とは、交差部CPにおいてケーブル部CB1がケーブル部CB2の上に位置するように、Z軸方向に積まれて置かれている。なお、図2に示す例では、ワーク置き場には2本のワイヤハーネスW1、W2のみが置かれているが、ワーク置き場に置かれているワイヤハーネスは3本以上の任意の数であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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