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公開番号2024080439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193628
出願日2022-12-02
発明の名称シミュレーションシステム及びシミュレーション方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G16Z 99/00 20190101AFI20240606BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】シミュレーションによって生成された多数のシナリオをユーザが分析しやすい形式で表示する。
【解決手段】シミュレーションシステムは、シミュレーションによって生成された指標ベクトルの複数のシナリオと、複数のタイムステップそれぞれにおいて指標ベクトルが分類された複数のクラスタと、を示す情報を保持し、当該複数のシナリオの最終タイムステップのクラスタを複数のグループに分類し、タイムステップとクラスタとの組み合わせそれぞれについて、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが最終タイムステップにおいて各グループに遷移する遷移確率と、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが次ステップにおいて遷移可能なクラスタと、を算出し、当該遷移確率と当該遷移可能なクラスタとを表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シミュレーションシステムであって、
プロセッサとメモリと表示装置とを含み、
前記メモリは、
それぞれがシミュレーションによって生成された複数のタイムステップの指標ベクトルを示す複数のシナリオと、前記複数のタイムステップそれぞれにおいて前記複数のシナリオの指標ベクトルが分類された複数のクラスタと、を示すシミュレーション結果を保持し、
前記プロセッサは、
前記複数のシナリオの最終タイムステップのクラスタを複数のグループに分類する設定を受け付けて、当該設定に基づく分類を実行し、
前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせそれぞれについて、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが最終タイムステップにおいて各グループに遷移する遷移確率と、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが次ステップにおいて遷移可能なクラスタと、を算出するシナリオ分析処理を実行し、
前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせごとの、前記遷移確率を示す表示と、前記遷移可能なクラスタを示す表示と、を含む分析マップを前記表示装置に表示する、シミュレーションシステム。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシミュレーションシステムであって、
前記プロセッサは、前記遷移確率を面積比によって示す円グラフを前記表示装置に表示する、シミュレーションシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシミュレーションシステムであって、
前記メモリは、前記複数のグループそれぞれに対応する表示色を示す情報を保持し、
前記プロセッサは、
前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせそれぞれについて、前記複数のグループそれぞれに対応する遷移確率に基づいて、前記複数のグループそれぞれに対応する表示色を混合した混合色を算出し、
前記混合色を用いて前記遷移確率を示す表示を前記表示装置に表示する、シミュレーションシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のシミュレーションシステムであって、
前記プロセッサは、前記タイムステップと前記タイムステップの組み合わせに基づく分岐点と、当該分岐点に対応する複数の分岐先と、の設定を、前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせごとの前記遷移確率を示す表示に対する選択によって受け付け、
前記分岐点に対応する前記複数の分岐先は、それぞれ、最終タイムステップにおける前記複数のグループのいずれか又は当該分岐点よりも後の分岐点のいずれかであり、
前記プロセッサは、前記分岐点を示す表示と、当該分岐点に対応する複数の分岐先を示す表示と、を前記表示装置に表示する、シミュレーションシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のシミュレーションシステムであって、
前記プロセッサは、
前記分岐点と、当該分岐点に対応する複数の分岐先のいずれかと、に対する選択を受け付け、
前記選択された分岐点と分岐先と対する要因解析処理を実行し、
前記要因解析処理において、
当該分岐点における指標ベクトルを基準とした感度分析を実行して、当該分岐点から当該分岐先へ移行するための指標の影響度を算出し、
前記算出した影響度を示す表示を、前記表示装置に表示する、シミュレーションシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のシミュレーションシステムであって、
前記メモリは、
前記指標ベクトルの初期値と、
前記指標ベクトルに含まれる指標をノードとし、前記ノード間の因果関係を示すエッジと、で定義された入力情報と、を保持し、
前記プロセッサは、
前記初期値と前記入力情報とに基づいて前記シミュレーションを実行し、
前記実行したシミュレーションの結果を前記シミュレーション結果に格納し、
前記シミュレーションの各タイムステップにおいて、
当該タイムステップにおける複数の指標ベクトルを、当該タイムステップの直前のタイムステップにおける指標ベクトル値と、前記入力情報と、に基づいて生成し、
前記生成した複数の指標ベクトルを所定のアルゴリズムに基づいてクラスタリングすることで、当該タイムステップにおける前記複数のクラスタを生成し、
前記生成した複数のクラスタそれぞれに含まれる指標ベクトルを所定のアルゴリズムに基づいてリサンプリングすることで、シナリオをリサンプリングする、シミュレーションシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のシミュレーションシステムであって、
前記プロセッサは、
複数のグループに含まれる前記複数のシナリオの最終タイムステップのクラスタのグループ変更指示を受け付け、
前記グループ変更指示に基づいて、前記複数のシナリオの最終タイムステップを当該複数のグループに分類するグループ再設定を実行し、
前記グループ再設定によって設定された当該複数のグループについて、前記シナリオ分析処理を再度実行し、
当該シナリオ分析処理の結果に基づいて、前記分析マップを前記表示装置に表示する、シミュレーションシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のシミュレーションシステムであって、
前記メモリは、前記指標ベクトルに含まれる指標それぞれの初期値を保持し、
前記プロセッサは、
前記最終タイムステップの前記複数のクラスタの指標ベクトルに含まれる指標それぞれの前記初期値からの変化率を示す値を算出し、
前記複数のクラスタそれぞれにおける各指標の前記変化率を示す表示と、前記グループ変更指示を受け付けるための表示と、を前記表示装置に表示する、シミュレーションシステム。
【請求項9】
シミュレーションシステムによるシミュレーション方法であって、
前記シミュレーションシステムは、プロセッサとメモリと表示装置とを含み、
前記メモリは、
それぞれがシミュレーションによって生成された複数のタイムステップの指標ベクトルを示す複数のシナリオと、前記複数のタイムステップそれぞれにおいて前記複数のシナリオの指標ベクトルが分類された複数のクラスタと、を示すシミュレーション結果を保持し、
前記シミュレーション方法は、
前記プロセッサが、前記複数のシナリオの最終タイムステップのクラスタを複数のグループに分類する設定を受け付けて、当該設定に基づく分類を実行し、
前記プロセッサが、前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせそれぞれについて、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが最終タイムステップにおいて各グループに遷移する遷移確率と、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが次ステップにおいて遷移可能なクラスタと、を算出するシナリオ分析処理を実行し、
前記プロセッサが、前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせごとの、前記遷移確率を示す表示と、前記遷移可能なクラスタを示す表示と、を含む分析マップを前記表示装置に表示する、シミュレーション方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シミュレーションシステム及びシミュレーション方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術として、国際公開2016/194051号(特許文献1)がある。この公報には、「システムは、評価済みパラメータセットと、評価済みパラメータセットそれぞれの注目指標の評価値と、を含む評価情報を保持し、第1パラメータセット集合のパラメータセットそれぞれについて、評価情報から第1評価済みパラメータセット集合及び対応する注目指標の評価値を選択し、第1評価済みパラメータセット集合の評価済みパラメータセットそれぞれとの距離に基づいて、第1評価済みパラメータセット集合のパラメータセットそれぞれの注目指標の評価値に対応する第1重みを算出し、選択した注目指標の評価値と、前記第1重みとに基づいて、第1パラメータセット集合の当該パラメータセットの注目指標の統計量の推定値を算出する。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/194051号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術のようにモンテカルロシミュレーションにおいては、多数の指標からなる指標ベクトルの多数のシナリオ(時系列)が生成されるが、生成された多数のシナリオをユーザが分析しやすい形式で表示する方法については開示されていない。特に、例えば、あるタイムステップにおいてユーザにとって所望の指標ベクトルが得られるための重要な分岐点等をユーザが探索しやすい表示についても、特許文献1には記載されていない。そこで、本発明の一態様は、シミュレーションによって生成された多数のシナリオをユーザが分析しやすい形式で表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は以下の構成を採用する。シミュレーションシステムは、プロセッサとメモリと表示装置とを含み、前記メモリは、それぞれがシミュレーションによって生成された複数のタイムステップの指標ベクトルを示す複数のシナリオと、前記複数のタイムステップそれぞれにおいて前記複数のシナリオの指標ベクトルが分類された複数のクラスタと、を示すシミュレーション結果を保持し、前記プロセッサは、前記複数のシナリオの最終タイムステップのクラスタを複数のグループに分類する設定を受け付けて、当該設定に基づく分類を実行し、前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせそれぞれについて、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが最終タイムステップにおいて各グループに遷移する遷移確率と、当該タイムステップにおいて当該クラスタに属する指標ベクトルが次ステップにおいて遷移可能なクラスタと、を算出するシナリオ分析処理を実行し、前記タイムステップと前記クラスタとの組み合わせごとの、前記遷移確率を示す表示と、前記遷移可能なクラスタを示す表示と、を含む分析マップを前記表示装置に表示する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、シミュレーションによって生成された多数のシナリオをユーザが分析しやすい形式で表示することができる。
【0007】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1におけるシミュレーションシステムの構成例を示すブロック図である。
実施例1におけるポータル画面の画面構成例を示す図である。
実施例1における指標データのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるシミュレーション入力データのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるシミュレーション処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1におけるシミュレーション結果データの一例である。
実施例1におけるシミュレーション処理の一例を示す説明図である。
実施例1におけるシミュレーション処理の一例を示す説明図である。
実施例1におけるシナリオ分析処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における指標変化割合データのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるグループデータのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるシナリオ分析マップ描画用データのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるシナリオ分析結果表示画面(グループ編成)の画面構成例を示す図である。グ
実施例1におけるシナリオ分析結果表示画面(グループ編成)の画面構成の別例を示す図である。
実施例1における分岐点設定処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における分岐点設定データのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるシナリオ分析結果表示画面(分岐設定)の画面構成例を示す図である。
実施例1における要因解析処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における要因解析結果データのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるシナリオ分析結果表示画面(グループ確認)の画面構成例を示す図である。
実施例1におけるシナリオ分析結果表示画面(グループ確認)の画面構成の別例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、同一の構成には原則として同一の符号を付け、繰り返しの説明は省略する。なお、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
【実施例】
【0010】
図1は、シミュレーションシステムの構成例を示すブロック図である。シミュレーションシステム100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、補助記憶装置103、通信装置104、入力装置105、及び出力装置106を有する計算機によって構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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