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公開番号2024080365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193494
出願日2022-12-02
発明の名称画像処理装置、その制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H04N 1/393 20060101AFI20240606BHJP(電気通信技術)
要約【課題】PDF(高圧縮)時の文字背景の塗りつぶし等の色変化を抑制する画像処理装置、その制御方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】入力された多値画像データの中から文字領域を検出する検出部(303)と、検出された文字領域内における文字を切り出し、当該文字領域内において単一文字の存在領域である単位文字領域を得る切り出し部(304)と、切り出された文字以外の文字領域内の背景色の色分布に基づいて決定した変換色を、多値画像データを縮小した縮小多値画像における文字領域内における「単位文字領域」に割り当てて出力する割り当て部(308)と、出力画像を圧縮した画像内の文字領域における背景色に相当する色を変換色で置き換える色変換部(311)と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
文字を含む矩形領域を文字領域として抽出可能な画像処理装置であって、
入力された多値画像データの中から文字領域を検出する検出部と、
前記検出部により検出された文字領域内における文字を切り出し、当該文字領域内において単一文字の存在領域である単位文字領域を得る切り出し部と、
前記切り出し部により切り出された文字以外の文字領域内の背景色の色分布に基づいて決定した変換色を、前記多値画像データを縮小した縮小多値画像における文字領域内における単位文字領域に割り当てて出力する割り当て部と、
前記割り当て部による出力画像を圧縮した画像内の文字領域における背景色に相当する色を前記変換色で置き換える色変換部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記割り当て部は、
前記文字領域内の背景色の色信号の平均値を変換色と決定することを特徴する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記割り当て部は、
前記色分布に基づいて、前記背景色の色信号毎の頻度分布を示すヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムにおいて最多頻度を示す色を変換色とすることを特徴する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
文字領域内の背景色と、変換色とを関連付けて記憶する関連付け部を更に備え、
前記色変換部は、前記関連付け部の記憶内容を参照して、文字領域内の背景色を変換色で置き換えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記検出された文字領域毎の文字色を抽出する文字色抽出部を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記文字色抽出部は更に、
前記多値画像データの2値画像データの黒部分の位置と、前記縮小多値画像における前記黒部分に対応する位置の色とを比較し、文字領域中の文字毎の文字色を抽出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記文字色抽出部は更に、
前記2値画像データにおいて黒画素数が最も多い文字の平均色を文字色の代表色として出力することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記多値画像データを2値化した画像データにおいて、前記検出部により検出された文字領域に対してMMR圧縮を行うMMR圧縮部と、
前記MR圧縮部により圧縮されたMMRデータ、前記文字色抽出部より抽出された文字色、および、前記出力画像をJPEG圧縮した画像内の文字領域における背景色を前記色変換部で色変換されたJPEGデータを合成するPDF生成部と、を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記多値画像データの下地領域を検出する下地領域検出部と、
前記下地領域検出部により検出された下地領域から下地の変換色を決定する下地色決定部と、
圧縮した画像内の下地領域における下地色を前記下地色決定部により決定された変換色に置き換える下地色変換部と、更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
文字を含む矩形領域を文字領域として抽出可能な画像処理装置の制御方法であって、
入力された多値画像データの中から文字領域を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された文字領域内における文字を切り出し、当該文字領域内において単一文字の存在領域である単位文字領域を得る切り出し工程と、
前記切り出し工程により切り出された文字以外の文字領域内の背景色の色分布に基づいて決定した変換色を、前記多値画像データを縮小した縮小多値画像における文字領域内における単位文字領域に割り当てて出力する割り当て工程と、
前記割り当て工程の出力画像を圧縮した画像内の文字領域における背景色に相当する色を前記変換色で置き換える色変換工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された多値画像の色変化を抑えつつ圧縮可能な画像処理装置、その制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スキャナの普及等によって紙文書の電子化が進んでいる。一般に、カラー画像はファイルサイズが大きいため、現在、JPEG圧縮等を行って画像を圧縮する方法が普及している。しかし、JPEG圧縮は写真等の自然画像を圧縮するのには非常に効果的な手法であるが、文字が記載された文字部をJPEG圧縮すると「モスキートノイズ」と称される画像劣化が発生する。
【0003】
このため、特許文献1に開示されているような画像圧縮方法が提案されている。この方法にあっては、入力された画像を「文字領域」、「写真領域」および「背景領域」に領域分割を行う。そして、「文字領域」部分に2値化処理を行った上で「写真領域」をMMR圧縮し「背景領域」の部分はJPEG圧縮を行う。これにより、「文字領域」の品質を維持したまま、フルカラー画像も小さなファイルサイズで表現できる。
【0004】
ここで、「MMR圧縮データ(「MMRデータ」とも称する)」、「JPEG圧縮データ(JPEGデータとも称する)」および「文字領域の文字色データ」をPDF形式に変換したデータを「PDF(高圧縮)」と称する。また、「文字領域」の文字色は、入力された画像、または、入力された画像を縮小した縮小多値画像から抽出されこれを「文字色抽出」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-125994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前述のとおり「写真領域」および「背景領域」は縮小され、かつ、JPEG圧縮される。従来の画像全面に対するJPEG圧縮に比べ、「文字領域」以外の領域のみをJPEG圧縮することで「文字領域」の画像劣化を抑制しているため、より圧縮率を高めてファイルサイズを小さくしている。
【0007】
しかしながら、「文字領域」以外の領域は、従来よりも高圧縮率となり、また、画像が縮小されているため、従来よりも「ブロックノイズ」が発生し易くなる。このため、PDF(高圧縮)は、従来の画像全面に対するJPEG圧縮に比べ、色変化が目立ち易くなる可能性がある。特に、「文字領域」の背景の塗りつぶし等は、「文字領域」の色埋め処理も縮小多値画像に対して行うため、見た目上の色変化が生じやすいという問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、PDF(高圧縮)の文字背景の塗りつぶし等における色変化を抑制する画像処理装置、その制御方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、文字を含む矩形領域を文字領域として抽出可能な画像処理装置であって、入力された多値画像データの中から文字領域を検出する検出部と、前記検出部により検出された文字領域内における文字を切り出し、当該文字領域内において単一文字の存在領域である単位文字領域を得る切り出し部と、前記切り出し部により切り出された文字以外の文字領域内の背景色の色分布に基づいて決定した変換色を、前記多値画像データを縮小した縮小多値画像における文字領域内における単位文字領域に割り当てて出力する割り当て部と、前記割り当て部による出力画像を圧縮した画像内の文字領域における背景色に相当する色を前記変換色で置き換える色変換部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、文字領域の背景色を抽出し特定色に置き換えることで、PDF(高圧縮)の文字背景の塗りつぶし等における色変化を抑制する画像処理装置、その制御方法およびプログラムを実現することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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