TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024080303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193385
出願日2022-12-02
発明の名称バッテリ端子
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/543 20210101AFI20240606BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バッテリと電源供給対象との接続作業について、作業負担及び作業スペースの何れについても抑えることができるバッテリ端子を提供する。
【解決手段】バッテリ端子1が、孔径φ11を縮径可能なポスト挿入孔11aが設けられた端子本体11と、縮径方向D12にスライドすることで端子本体11にバッテリポストB11を締め付けさせるスライド部材12と、端子付き電線R1の丸端子R11(電源供給対象)が締結されると、端子本体11に圧接されるとともに、締結方向D13の締結力F12を、縮径方向D12へとスライド部材12をスライドさせて端子本体11にバッテリポストB11を締め付けさせる締付け力F11へと変換する締結力変換部材13と、締結部材14と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリの外面に電極として棒状に立設されたバッテリポストが内側に挿入される、孔径を縮径可能なポスト挿入孔が設けられた導電性の端子本体と、
前記ポスト挿通孔の中心軸と交差するとともに前記ポスト挿通孔を縮径させる縮径方向にスライド可能となるように前記端子本体に取り付けられ、前記縮径方向にスライドすることで前記端子本体に前記バッテリポストを締め付けさせるスライド部材と、
前記バッテリからの電源供給対象の前記端子本体に対する電気的な接続を中継する導電性の部材であって、前記電源供給対象が前記中心軸に沿った締結方向に締結されると、前記端子本体に圧接されるとともに、前記締結方向に押し込まれることで当該締結方向の締結力を、前記縮径方向へと前記スライド部材をスライドさせて前記端子本体に前記バッテリポストを締め付けさせる締付け力へと変換する締結力変換部材と、
前記電源供給対象を前記締結力変換部材に締結する締結部材と、
を備えたことを特徴とするバッテリ端子。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記端子本体が、
前記ポスト挿通孔を、周方向の一部が間隙となった状態で区画する環状の部位であって、前記間隙が前記周方向に縮められることで前記ポスト挿通孔が縮径される環状部分と、
前記環状部分における前記間隙を挟んだ一対の端部それぞれから延出した部位であって、一方が他方へと近付けられることで前記間隙を前記周方向に縮める一対の腕状部分と、
を備え、
前記スライド部材が、前記一対の腕状部分における一方の腕状部分に係止するとともに、当該一方の腕状部分を他方の腕状部分へと近付ける方向を前記縮径方向としてスライドすることで前記環状部分に前記バッテリポストを締め付けさせることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ端子。
【請求項3】
前記スライド部材が、前記縮径方向に帯板状に延在するとともに、前記一対の腕状部分を前記縮径方向にスライド可能に貫通する本体部の、前記一方の腕状部分の側の一端部に、当該一方の腕状部分において前記本体部が貫通するスライド貫通孔の周囲に係止するとともに、前記本体部が前記縮径方向にスライドすると前記一方の腕状部分を前記縮径方向に牽引する牽引部が設けられたものであることを特徴とする請求項2に記載のバッテリ端子。
【請求項4】
前記牽引部は、前記本体部の前記一端部にフランジ状に張り出して設けられたものであることを特徴とする請求項3に記載のバッテリ端子。
【請求項5】
前記スライド部材には、前記中心軸及び前記縮径方向の双方に交差して突出し、前記締結力変換部材から前記締付け力を受ける受力突起部が設けられ、
前記締結力変換部材には、前記締結方方向と逆向きに進むにつれて前記端子本体との圧接部から離れるように斜行するとともに前記スライド部材の前記受力突起部に当接する斜辺部が設けられており、
前記締結力変換部材は、前記締結方方向に押し込まれると、前記斜辺部で前記受力突起部を摺擦しつつ前記縮径方向へと押圧することで前記受力突起部に前記締付け力を付加することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ端子。
【請求項6】
前記スライド部材が、前記縮径方向に延在する帯板状の本体部の一端部に、当該本体部における一対の側縁それぞれから突出するように前記受力突起部が一対設けられたものであり、
前記締結力変換部材には、一対の前記受力突起部それぞれに当接するように前記斜辺部が一対設けられていることを特徴とする請求項5に記載のバッテリ端子。
【請求項7】
前記スライド部材には、前記縮径方向に延在する長孔が設けられ、
前記締結力変換部材が、前記中心軸に沿って見る平面視で前記長孔と重なって平板状に延在し、前記スライド部材とは反対側の表面に前記電源供給対象が載置される載置板部を有するとともに、当該載置板部に前記平面視で前記長孔と重なる位置に貫通孔が設けられたものとなっており、
前記締結部材が、前記スライド部材の前記長孔、及び、前記締結力変換部材における前記載置板部の前記貫通孔を貫通して前記電源供給対象を前記締結力変換部材に締結するボルトを有していることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ端子。
【請求項8】
前記ボルトが、前記長孔及び前記貫通孔を、前記長孔の側にボルト頭部を置いて貫通し、
前記締結部材が、前記貫通孔を抜け、更に前記電源供給対象を貫通した前記ボルトのネジ部分に螺合するナットを有し、
前記端子本体には、前記スライド部材を挟んで前記締結力変換部材と反対側となる位置へと延出して前記ボルト頭部を保持するボルト保持部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のバッテリ端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリからの電源を電源供給対象へと供給するためのバッテリ端子に関するものとなっている。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、バッテリの外面に電極として棒状に立設されたバッテリポストに取り付けられて電源を電源供給対象へと供給するためのバッテリ端子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のバッテリ端子は、バッテリポストが内側に挿入されるポスト挿通孔を縮径させることでバッテリポストに取り付けられる。ポスト挿通孔の縮径は、ポスト挿通孔の中心軸に沿って延在するボルトの捩じ込みによって行われる。また、このバッテリ端子には、電源供給対象として端子付き電線の丸端子を取り付けるためのスタッドボルトが設けられている。バッテリ端子がバッテリポストに取り付けられるとともに、スタットボルトに丸端子が通され、ナットを用いて締結されることで、端子付き電線がバッテリポストに接続されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-125232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述のバッテリ端子では、端子付き電線のバッテリポストへの接続に、バッテリポストへの取り付けのためのボルト捩じ込み作業と端子付き電線の丸端子の取り付けためのナット締結作業との2回の作業が必要であり、作業者の負担となりがちである。また、バッテリの近傍に、これら2回の作業を行うための作業スペースが必要となるが、例えば自動車に搭載されるバッテリ等については、バッテリの搭載スペース自体に限りがあり、十分な作業スペースの確保が困難となりつつある。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、バッテリと電源供給対象との接続作業について、作業負担及び作業スペースの何れについても抑えることができるバッテリ端子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、バッテリ端子は、バッテリの外面に電極として棒状に立設されたバッテリポストが内側に挿入される、孔径を縮径可能なポスト挿入孔が設けられた導電性の端子本体と、前記ポスト挿通孔の中心軸と交差するとともに前記ポスト挿通孔を縮径させる縮径方向にスライド可能となるように前記端子本体に取り付けられ、前記縮径方向にスライドすることで前記端子本体に前記バッテリポストを締め付けさせるスライド部材と、前記バッテリからの電源供給対象の前記端子本体に対する電気的な接続を中継する導電性の部材であって、前記電源供給対象が前記中心軸に沿った締結方向に締結されると、前記端子本体に圧接されるとともに、前記締結方向に押し込まれることで当該締結方向の締結力を、前記縮径方向へと前記スライド部材をスライドさせて前記端子本体に前記バッテリポストを締め付けさせる締付け力へと変換する締結力変換部材と、前記電源供給対象を前記締結力変換部材に締結する締結部材と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述のバッテリ端子によれば、バッテリと電源供給対象との接続作業について、作業負担及び作業スペースの何れについても抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るバッテリ端子を示す外観斜視図である。
図1に示されているバッテリ端子の分解斜視図である。
図1及び図2に示されているバッテリ端子を、締結部材におけるボルトのボルト頭部が見える方向から見た外観斜視図である。
図3に示されているバッテリ端子の、図3におけるV11-V11線に沿った断面を示す断面図である。
図4に示されているバッテリ端子を、図4におけるV12-V12線に沿った断面で、バッテリ及び端子付き電線とともに示す断面図である。
締結状態のバッテリ端子を図1と同様の斜視図で示した図である。
図6に示されている締結状態のバッテリ端子を図3と同様の斜視図で示した図である。
図6に示されている締結状態のバッテリ端子を、図6におけるV13-V13線に沿った断面で、バッテリ及び端子付き電線とともに示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、バッテリ端子の一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るバッテリ端子を示す外観斜視図であり、図2は、図1に示されているバッテリ端子の分解斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
バスバ
今日
個人
安全なNAS電池
15日前
東レ株式会社
二次電池
15日前
ユニチカ株式会社
負極集電材
15日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
1か月前
エイブリック株式会社
半導体装置
1か月前
オムロン株式会社
電磁継電器
7日前
オムロン株式会社
電磁継電器
今日
東レ株式会社
有機粒子およびフィルム
3日前
光森科技有限公司
光源モジュール
1か月前
オムロン株式会社
スイッチ
今日
株式会社CTK
アンテナ取付装置
22日前
TDK株式会社
コイル部品
22日前
ローム株式会社
半導体装置
3日前
東京応化工業株式会社
基板支持体
25日前
日本航空電子工業株式会社
構造体
7日前
ローム株式会社
半導体装置
29日前
オムロン株式会社
スイッチ
今日
株式会社ドクター中松創研
V3D半導体
24日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
25日前
ローム株式会社
半導体装置
7日前
株式会社半導体エネルギー研究所
二次電池
21日前
矢崎総業株式会社
端子
25日前
富士電機株式会社
電磁接触器
15日前
株式会社ミクニ
電磁アクチュエータ
22日前
後藤電子 株式会社
積層電線
7日前
アイホン株式会社
インターホン機器
7日前
ミクロエース株式会社
基板処理方法
18日前
AIメカテック株式会社
光照射装置
21日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
15日前
オムロン株式会社
電磁継電器
7日前
マクセル株式会社
扁平形電池
29日前
富士電機株式会社
炭化珪素半導体装置
15日前
富士電機株式会社
炭化珪素半導体装置
8日前
住友電装株式会社
中継コネクタ
1か月前
株式会社ディスコ
ウェーハの加工方法
24日前
続きを見る