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公開番号2024079363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022192267
出願日2022-11-30
発明の名称合成樹脂製容器の製造方法
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B29C 49/22 20060101AFI20240604BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】容器の透明性を損なうことなく撥液性を高めた合成樹脂製容器の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る合成樹脂製容器100の製造方法は、ブロー成形による最内層を接着性樹脂により形成した合成樹脂製容器100の製造方法であって、最内層を接着性樹脂により形成した前駆体を形成するステップと、前駆体内にブローエアーを吹き込むステップと、ブローエアーを吹き込むのと同時、又はブローエアーを吹き込む前に前駆体内に疎水性微粒子を吹き込むステップとを含むことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ブロー成形による最内層を接着性樹脂により形成した合成樹脂製容器の製造方法であって、
最内層を前記接着性樹脂により形成した前駆体を形成するステップと、
前記前駆体内にブローエアーを吹き込むステップと、
前記ブローエアーを吹き込むのと同時、又は前記ブローエアーを吹き込む前に前記前駆体内に疎水性微粒子を吹き込むステップと
を含む、合成樹脂製容器の製造方法。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記前駆体内に前記疎水性微粒子を吹き込むステップは、前記ブローエアーの吹き込み開始と同時に行う、請求項1に記載の合成樹脂製容器の製造方法。
【請求項3】
前記前駆体内に前記疎水性微粒子を吹き込むブローノズルの先端部には、前記疎水性微粒子の凝集を抑制するメッシュ部材が設けられている、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器の製造方法。
【請求項4】
前記接着性樹脂は、マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂を含む、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器の製造方法。
【請求項5】
前記疎水性微粒子は、疎水性シリカ微粒子を含む、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器の製造方法。
【請求項6】
前記疎水性シリカ微粒子は、トリメチルシリル基を構造に持つシリカ微粒子を含む、請求項5に記載の合成樹脂製容器の製造方法。
【請求項7】
前記ブロー成形は、押出しブロー成形である、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、合成樹脂製容器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、容器内面の凹凸と撥液剤の組み合わせにより撥液効果を有する容器の開発が進められている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-117284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のプラスチック容器では、撥液剤を噴霧などの方法で吹き付けているため、粒径が100μm程度の凝集体として基材表面に存在する状態となり、容器の外観が白くなり透明性を損なってしまうおそれがあり、この点において改善の余地があった。
【0005】
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、容器の透明性を損なうことなく撥液性を高めた合成樹脂製容器の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示の合成樹脂製容器の製造方法は、
[1]
ブロー成形による最内層を接着性樹脂により形成した合成樹脂製容器の製造方法であって、
最内層を前記接着性樹脂により形成した前駆体を形成するステップと、
前記前駆体内にブローエアーを吹き込むステップと、
前記ブローエアーを吹き込むのと同時、又は前記ブローエアーを吹き込む前に前記前駆体内に疎水性微粒子を吹き込むステップと
を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本開示の合成樹脂製容器の製造方法は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記前駆体内に前記疎水性微粒子を吹き込むステップは、前記ブローエアーの吹き込み開始と同時に行うことが好ましい。
【0008】
また、本開示の合成樹脂製容器の製造方法は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、前記前駆体内に前記疎水性微粒子を吹き込むブローノズルの先端部には、前記疎水性微粒子の凝集を抑制するメッシュ部材が設けられていることが好ましい。
【0009】
また、本開示の合成樹脂製容器の製造方法は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記接着性樹脂は、マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂を含むことが好ましい。
【0010】
また、本開示の合成樹脂製容器の製造方法は、
[5]
上記[1]から[4]のいずれかに記載の構成において、前記疎水性微粒子は、疎水性シリカ微粒子を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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