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公開番号2024079042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191738
出願日2022-11-30
発明の名称ストレージシステム及び記憶制御方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類G06F 3/06 20060101AFI20240604BHJP(計算;計数)
要約【課題】同一のPVOLについてSVOL(スナップショット)の数が増えてもPVOL及びSVOLの性能低下を回避する。
【解決手段】PVOLと当該PVOLについての一つ以上のSVOLとのグループであるスナップショットグループについてのDSVOLは、スナップショットグループのいずれかのVOLが格納先であるデータと、当該データのメタ情報とが格納されるデータ格納領域であり、当該メタ情報は、当該データのスナップショットグループにおける位置のアドレスである参照元アドレスと、データのDSVOLにおける位置のアドレスである参照先アドレスとのアドレスマッピングを含んだ情報である。ストレージシステムは、プロセッサは、前記スナップショットグループに対するI/O(Input/Output)負荷が閾値を超えた場合に、スナップショットグループについてのDSVOLの数を増やす。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
PVOL(Primary Volume)のスナップショットであるSVOL(Secondary Volume)を作成するプロセッサを有するストレージシステムであって、
前記PVOLと当該PVOLについての一つ以上のSVOLとのグループであるスナップショットグループについてのDSVOL(Data Store Volume)は、前記スナップショットグループのいずれかのVOL(Volume)が格納先であるデータと、当該データのメタ情報とが格納されるデータ格納領域であり、当該メタ情報は、当該データの前記スナップショットグループにおける位置のアドレスである参照元アドレスと、前記データのDSVOLにおける位置のアドレスである参照先アドレスとのアドレスマッピングを含んだ情報であり、
前記プロセッサは、前記スナップショットグループのうちのいずれかのVOLに対しデータを更新するためのライト要求の処理であるライト処理において、当該データのメタ情報を更新するI/Oを、当該メタ情報を格納しているDSVOLに対し行うようになっており、
前記プロセッサは、
前記スナップショットグループに対するI/O(Input/Output)負荷が閾値を超えたか否かを判定し、
当該判定の結果が真の場合に、前記スナップショットグループについてのDSVOLの数を増やす、
ストレージシステム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記スナップショットグループについての複数のDSVOLに格納されているデータの量を平準化する、
請求項1に記載のストレージシステム。
【請求項3】
前記スナップショットグループのうちのいずれかのVOLに対するライト要求の処理において、前記プロセッサは、前記複数のDSVOLに格納されているデータの量が平準化されるよう、当該ライト要求に付随のデータであるライト対象データの格納先のDSVOLを選択し、当該選択されたDSVOLに、当該ライト対象データを格納する、
請求項2に記載のストレージシステム。
【請求項4】
前記複数のDSVOLに格納されているデータの量の平準化は、DSVOL間のデータの移動を含み、
前記プロセッサは、前記平準化を、前記スナップショットグループのうちのいずれかのVOLに対するI/O要求の処理と非同期に行う、
請求項2に記載のストレージシステム。
【請求項5】
前記スナップショットグループについてDSVOLの数を増やした後、前記プロセッサは、DSVOLの数を増やす前に存在するDSVOLを格納先とするデータの量と、新たに増えたDSVOLを格納先とするデータの量を制御する、
請求項1に記載のストレージシステム。
【請求項6】
前記スナップショットグループについてのDSVOL数に上限がある場合に、前記プロセッサは、DSVOLの数を増やす前に存在するDSVOLを格納先とするデータの量と、新たに増えたDSVOLを格納先とするデータの量を制御する、
請求項5に記載のストレージシステム。
【請求項7】
前記スナップショットグループに対するI/O負荷が前記閾値を超えた場合とは、下記のうちのいずれか又は両方に該当することである、
・前記スナップショットグループにおける全VOLに対するI/O負荷の合計が、前記スナップショットグループについて定められたI/O負荷閾値を超えること、
・前記スナップショットグループに割り当てられている全DSVOLのうちのN以上のDSVOLの各々について(Nは自然数)、当該DSVOLのI/O負荷が当該DSVOLの期待されるI/O性能を超えていること、
請求項1に記載のストレージシステム。
【請求項8】
前記スナップショットグループについて定められたI/O負荷閾値は、一つのDSVOLに期待されるI/O性能と、前記スナップショットグループに割り当てられているDSVOLの数である現在のDSVOL数との積、又は当該積よりも小さい値である、
請求項7に記載のストレージシステム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記スナップショットグループについての現在のDSVOL数と目標数との差分に基づき、新たに増やすDSVOLの数を決定し、
現在のDSVOL数は、前記スナップショットグループに割り当てられているDSVOLの数であり、
前記目標数は、前記スナップショットグループに対するI/O負荷が前記閾値以下となる場合のDSVOL数である、
請求項1に記載のストレージシステム。
【請求項10】
新たに増やされるDSVOLの数は、前記差分と、前記現在のDSVOL数とに基づく数であり、前記差分よりも多い数である、
請求項9に記載のストレージシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ストレージシステムの記憶制御に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ストレージシステムの機能の一つとして、スナップショット機能が知られている。例えば、高頻度にバックアップを取り障害発生から速やかに復旧することが可能なスナップショット機能のニーズがある。
【0003】
スナップショット機能に関し、例えば特許文献1に開示の技術が知られている。特許文献1は、RoW(Redirect on Write)方式のスナップショット機能に関する技術を開示しており、具体的には、スナップショットの操作性能とI/O性能を両立するための技術を開示している。RoW方式は、データを追い書きする方式である。追い書きとは、ストレージシステムにデータをライトする際、ライト前に格納されていたデータを上書きせず、新規領域にライト対象データを格納し、新規領域に格納したデータを参照するようにメタ情報を書き換えるデータ格納方式のことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第10,963,485号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下、PVOL(Primary Volume)についてRoW方式により作成された複製ボリュームを、便宜上、SVOL(Secondary Volume)と呼ぶ。SVOLは、PVOLのスナップショットである。
【0006】
特許文献1に開示の技術によれば、データのメタ情報やデータそれ自体が格納されるデータ格納領域であるDSVOL(Data Store Volume)があり、PVOL及びSVOLが、同じDSVOLを共有する。このため、PVOLに対してI/O(Input/Output)が行われてもSVOLに対してI/Oが行われても同じDSVOLにI/Oが行われることになる。結果として、DSVOLにI/Oが集中して、PVOL及びSVOLの性能が低下するおそれがある。同一のPVOLについてSVOL(スナップショット)が増えると、PVOL及びSVOLの性能が低下する可能性が高まる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ストレージシステムが、PVOLと当該PVOLについての一つ以上のSVOLとのグループであるスナップショットグループに対するI/O(Input/Output)負荷が閾値を超えたか否かを判定する。この判定結果が真の場合に、ストレージシステムが、当該スナップショットグループについてのDSVOLの数を増やす。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、同一のPVOLについてSVOL(スナップショット)の数が増えてもPVOL及びSVOLの性能低下を回避することが期待できる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係るストレージシステムの概要の説明図。
ストレージシステムの構成例の説明図。
メモリ領域の構成例の説明図。
VOL管理テーブルの構成の説明図。
性能管理テーブルの構成の説明図。
マッピング管理テーブルの構成の説明図。
論物変換テーブルの構成の説明図。
空き検索テーブルの構成の説明図。
割当て管理テーブルの構成の説明図。
プール割当て管理テーブルの構成の説明図。
ドライブ割当て管理テーブルの構成の説明図。
記憶階層の一例の説明図。
リード処理の流れを示すフローチャート。
ライト処理の流れを示すフローチャート。
デステージ処理の流れを示すフローチャート。
DSVOL拡張処理の流れを示すフローチャート。
変形例に係るストレージシステムの概要の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明では、「インターフェース装置」は、一つ以上のインターフェースデバイスでよい。当該一つ以上のインターフェースデバイスは、下記のうちの少なくとも一つでよい。
・一つ以上のI/O(Input/Output)インターフェースデバイス。I/O(Input/Output)インターフェースデバイスは、I/Oデバイスと遠隔の表示用計算機とのうちの少なくとも一つに対するインターフェースデバイスである。表示用計算機に対するI/Oインターフェースデバイスは、通信インターフェースデバイスでよい。少なくとも一つのI/Oデバイスは、ユーザインターフェースデバイス、例えば、キーボード及びポインティングデバイスのような入力デバイスと、表示デバイスのような出力デバイスとのうちのいずれでもよい。
・一つ以上の通信インターフェースデバイス。一つ以上の通信インターフェースデバイスは、一つ以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば一つ以上のNIC(Network Interface Card))であってもよいし二つ以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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