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公開番号2024078669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191149
出願日2022-11-30
発明の名称ブローバイガス処理装置およびブローバイガス処理装置を備えるエンジン
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人芳野国際特許事務所
主分類F01M 13/00 20060101AFI20240604BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ブローバイガスから分離されたガスに含まれる水蒸気が凍結したり凝結したりすることをより一層確実に抑えることができるブローバイガス処理装置およびブローバイガス処理装置を備えるエンジンを提供すること。
【解決手段】ブローバイガス処理装置は、新規吸気を導入する主配管71と、ブローバイガスをオイルとガスとに分離した後のガスを主配管71へ導入する副配管72と、を有する混合継手70と、混合継手70の副配管72に設けられる加熱装置500と、を備え、加熱装置500は、副配管72における主配管71との接続位置の付近に設けられる蓄熱部510と、蓄熱部510に設けられる電気加熱器520と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
エンジンに生じるブローバイガスを処理するブローバイガス処理装置であって、
新規吸気を導入する主配管と、前記ブローバイガスをオイルとガスとに分離した後の前記ガスを前記主配管へ導入する副配管と、を有する混合継手と、
前記混合継手の前記副配管に設けられる加熱装置と、
を備え、
前記加熱装置は、前記副配管における前記主配管との接続位置の付近に設けられる蓄熱部と、前記蓄熱部に設けられる電気加熱器と、を有することを特徴とするブローバイガス処理装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記副配管は、前記接続位置の遠位から近位に向けて肉厚の漸増する漸増部分を有し、
前記蓄熱部は、前記漸増部分の少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項3】
前記蓄熱部は、前記副配管の外面に接する第1部分と、前記第1部分から前記主配管の外面まで延在する第2部分と、を有することを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項4】
前記第2部分は、前記主配管の延在方向にみて、前記主配管の外面の少なくとも半周と接することを特徴とする請求項3に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項5】
前記第1部分は、平坦な第1面を有し、
前記電気加熱器は、前記第1面に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項6】
前記第1部分および前記第2部分は、前記混合継手と一体に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項7】
前記蓄熱部は、前記副配管の延在方向にみて、前記副配管の外面の少なくとも半周と接することを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項8】
前記エンジンの冷却水を導き前記副配管を流れる前記ガスに熱を伝える冷却水流路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項9】
前記冷却水流路は、前記エンジンのファンにより発生する風を回避する位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項10】
前記電気加熱器は、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを有することを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関に搭載されて、ブローバイガスをオイルとガスとに分離して、ガスをエンジンの吸気系に供給するブローバイガス処理装置およびブローバイガス処理装置を備えるエンジンに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンに生じるブローバイガスをオイルと未燃焼ガス等のガスとに分離して、ブローバイガスから分離されたガスをエンジンの吸気系に供給するブローバイガス処理装置が、例えばディーゼルエンジンのヘッドカバーに設けられている。ブローバイガスから分離されたガスは、配管を通して混合継手に送られて、混合継手において新規吸気に混合される。その後に、互いに混合されたガスと新規吸気とは、エンジンの吸気系に供給される。
【0003】
この種の混合継手は、エンジンのヘッドカバーの内部ではなくエンジンの外部に露出した状態で設けられている。一方で、ブローバイガスから分離されたガスには、水蒸気が含まれている。そのため、エンジンが低温状態に置かれると、ブローバイガスから分離されたガスに含まれる水蒸気が、混合継手において、凍結したり凝結したりすることがある。
【0004】
そうすると、混合継手からエンジンの吸気系に至るまでのガス経路が、凍結したり凝結したりした水分により閉塞するおそれがある。ガス経路が閉塞すると、エンジンの内圧が上昇し、例えばクランクケースに設けられたオイルゲージガイドなどの部品が破損するおそれがある。また、ガス経路が閉塞すると、エンジンの内圧が上昇し、ターボチャージャがヘッドカバー内からオイルを吸い込むおそれがある。
【0005】
これに対して、特許文献1には、加温機構が装備されたガス還流装置が開示されている。特許文献1に記載された加温機構は、エンジンの冷却水を通す管路を有し、ブローバイガス通路が吸気通路に連通接続される還流通路部の加温が可能である。特許文献1に記載されたブローバイガス還流装置は、極寒時において外部に露出した状態で冷されても、加温機構を通るエンジンの冷却水によって還流通路部を温めることができるので、ブローバイガス中の水分が凍ることを抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-97910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載されたブローバイガス還流装置の加温機構は、エンジンの上で外部に露出された状態である。加温機構を通過する冷却水は、エンジンの冷却ファンにより発生する冷却風に直接晒されてしまう。このため、冷却水の温度が下がってしまう。
このように、ブローバイガス処理装置においては、ブローバイガス中の水分が凍結したり凝結したりすることをより一層確実に抑えるという点において改善の余地がある。
【0008】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、ブローバイガスから分離されたガスに含まれる水蒸気が凍結したり凝結したりすることをより一層確実に抑えることができるブローバイガス処理装置およびブローバイガス処理装置を備えるエンジンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様は、エンジンに生じるブローバイガスを処理するブローバイガス処理装置であって、新規吸気を導入する主配管と、前記ブローバイガスをオイルとガスとに分離した後の前記ガスを前記主配管へ導入する副配管と、を有する混合継手と、前記混合継手の前記副配管に設けられる加熱装置と、を備え、前記加熱装置は、前記副配管における前記主配管との接続位置の付近に設けられる蓄熱部と、前記蓄熱部に設けられる電気加熱器と、を有することを特徴とするブローバイガス処理装置である。
【0010】
本発明の第1態様によれば、副配管における主配管との接続位置の付近に蓄熱部が設けられているため、電気加熱器で発生させた熱を蓄熱部に蓄積し、蓄熱部から効率的に副配管と主配管との接続位置に伝えることができる。この熱によって混合継手においてガスに含まれる水蒸気が凍結したり凝結したりすることをより一層確実に抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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