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公開番号2024078127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190508
出願日2022-11-29
発明の名称異音診断装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類G01M 17/007 20060101AFI20240603BHJP(測定;試験)
要約【課題】内燃機関と手動変速機との間のクラッチの半係合中に発生した異音が、クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因したものであるか否かを精度よく判別する。
【解決手段】異音診断装置は、内燃機関と、クラッチと、当該クラッチを介して内燃機関に連結される手動変速機とを含む車両で発生した異音を診断するものであり、クラッチの半係合中に発生した異音の周波数がクラッチおよび手動変速機の組み合わせに対応した予め定められた周波数範囲に含まれ、かつ異音の発生時にクラッチにより伝達されるクラッチ伝達トルクが、クラッチおよび手動変速機の組み合わせに対応した予め定められたトルク範囲に含まれる場合、クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因した異音がクラッチの半係合中に発生したと診断する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関と、クラッチと、前記クラッチを介して前記内燃機関に連結される手動変速機とを含む車両で発生した異音を診断する異音診断装置であって、
前記クラッチの半係合中に発生した異音の周波数が前記クラッチおよび前記手動変速機の組み合わせに対応した予め定められた周波数範囲に含まれ、かつ前記異音の発生時に前記クラッチにより伝達されるクラッチ伝達トルクが、前記クラッチおよび前記手動変速機の前記組み合わせに対応した予め定められたトルク範囲に含まれる場合、前記クラッチの構成部材と前記手動変速機の構成部材との共振に起因した異音が前記クラッチの前記半係合中に発生したと診断する異音診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両で発生する異音を診断する異音診断装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の回転体を有する車両の動力伝達機構の稼動時に、回転体の回転に伴って発生する音または振動のデータと、選択された回転体の回転数のデータとを取り込んで解析を行う音振解析装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この音振解析装置は、音または振動のデータを周波数分析すると共に、周波数分析した音または振動のデータから回転体の諸元に応じた次数を演算する。更に、当該音振解析装置は、音または振動のデータから演算される音圧レベルを次数および車速に対応させて表示部に表示させ、当該表示部で作業者により選択された特定の次数を有する音を再生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-98984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、クラッチを介して内燃機関に連結される手動変速機を含む車両では、クラッチの半係合中(半クラッチ中)に当該クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因した異音が発生することがある。ただし、音の周波数や回転体の諸元に応じた次数を調べても、クラッチの半係合中に発生する異音が当該クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因したものであると特定することは困難である。
【0005】
そこで、本開示は、内燃機関と手動変速機との間のクラッチの半係合中に発生した異音が、クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因したものであるか否かを精度よく判別することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の異音診断装置は、内燃機関と、クラッチと、前記クラッチを介して前記内燃機関に連結される手動変速機とを含む車両で発生した異音を診断する異音診断装置であって、前記クラッチの半係合中に発生した異音の周波数が前記クラッチおよび前記手動変速機の組み合わせに対応した予め定められた周波数範囲に含まれ、かつ前記異音の発生時に前記クラッチにより伝達されるクラッチ伝達トルクが、前記クラッチおよび前記手動変速機の前記組み合わせに対応した予め定められたトルク範囲に含まれる場合、前記クラッチの構成部材と前記手動変速機の構成部材との共振に起因した異音が前記クラッチの前記半係合中に発生したと診断するものである。
【0007】
かかる異音診断装置によれば、内燃機関と手動変速機との間のクラッチの半係合中に発生した異音が、クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因したものであるか否かを精度よく判別することが可能になる。また、本開示の異音診断装置は、クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因した異音がクラッチの半係合中に発生していないと診断された際に、与えられた情報に基づいて異音の原因を診断するように機械学習により構築された診断部を含むものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の異音診断装置を含む異音診断システムを示す概略構成図である。
本開示の異音診断装置により実行される一連の処理を示すフローチャートである。
クラッチの半係合中に当該クラッチの構成部材と手動変速機の構成部材との共振に起因して発生する異音の周波数と、当該異音の発生時にクラッチにより伝達されるクラッチ伝達トルクとの関係を例示する図表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
図1は、本開示の異音診断装置としてのサーバ20を含む異音診断システム1を示す概略構成図である。同図に示す異音診断システム1は、手動変速機MTを搭載した車両Xを含む様々な車両で発生した異音の原因を診断するためのものである。車両Xは、手動変速機MTに加えて、内燃機関EGと、当該内燃機関と手動変速機MTとの間に介設されたクラッチCとを含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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