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公開番号2024078089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190431
出願日2022-11-29
発明の名称発泡水性インクジェットインク、インクセット、加飾物品の製造方法、及び加飾物品
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20240603BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】印刷画像に良好な凹凸を付与することができる発泡水性インクジェットインクを提供する。
【解決手段】揮発性の非水溶性有機溶剤を内包する粒子、水分散性樹脂、コロイダルシリカ、及び水を含み、前記非水溶性有機溶剤の沸点は、100℃よりも高い、発泡水性インクジェットインク。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
揮発性の非水溶性有機溶剤を内包する粒子、水分散性樹脂、コロイダルシリカ、及び水を含み、
前記非水溶性有機溶剤の沸点は、100℃よりも高い、発泡水性インクジェットインク。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記コロイダルシリカの平均粒子径が、200nm以下である、請求項1に記載の発泡水性インクジェットインク。
【請求項3】
前記水分散性樹脂の最低造膜温度が、前記非水溶性有機溶剤の沸点よりも低い、請求項1に記載の発泡水性インクジェットインク。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の発泡水性インクジェットインクと、水性カラーインクとを含む、インクセット。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の発泡水性インクジェットインクを基材にインクジェット法で付与する工程、及び
前記発泡水性インクジェットインクが付与された基材を加熱して発泡層を形成する工程を含む、加飾物品の製造方法。
【請求項6】
前記発泡層を形成する工程の前に、前記発泡水性インクジェットインクが付与された基材に水性カラーインクを付与する工程をさらに含む、請求項5に記載の加飾物品の製造方法。
【請求項7】
基材、及び、前記基材の上に、請求項1~3のいずれか1項に記載の発泡水性インクジェットインクを加熱して得られる発泡層を含む、加飾物品。
【請求項8】
前記発泡層の上に、水性カラーインクの画像層をさらに含む、請求項7に記載の加飾物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、発泡水性インクジェットインク、インクセット、加飾物品の製造方法、及び加飾物品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷法は近年、普通紙や専用紙等の紙媒体だけではなく、織物、フェルト等の不織布、木質材等のインクが繊維に沿って浸透しやすい基材、基材のもつ空隙により機能を発現するような機能性多孔質材、プラスチック基材、合成紙、金属基材、ガラス基材等のインクが浸透しにくい基材にも利用されている。また、基材に印刷を施したものが、建築材、家具、日用品等に用いられる場合、それぞれの用途に合った質感が求められ、例えば、凹凸の付与が求められる場合がある。
【0003】
水性の発泡インクを基材に付与し、基材上のインクを加熱して発泡させることで印刷物に凹凸をつける方法がある。
【0004】
特許文献1は、発泡剤内含マイクロカプセルと樹脂エマルションと粉末シリカと水を含む発泡インクを記載している。
特許文献2は、溶媒として水と、熱可塑性樹脂を外殻として有する発泡性のマイクロカプセルからなる発泡剤と、発泡剤を溶媒中に分散させるための分散剤と、発泡剤が溶媒中で沈降することを防止するための沈降防止剤と、溶媒よりも沸点の高い水溶性有機溶剤からなる乾燥防止剤と、樹脂製のバインダとを含む発泡インクを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-191962号公報
特開2018-168203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2に記載されるような、マイクロカプセル含有インクを付与した後に熱膨張させることで、印刷物に凹凸を形成する場合、インク皮膜の強度が十分ではないと、印刷物に良好な凹凸を形成できない場合がある。
本発明の一実施形態は、印刷画像に良好な凹凸を付与することができる発泡水性インクジェットインクを提供することを課題とする。
本発明の他の実施形態は、印刷画像に良好な凹凸を付与することができるインクセットを提供することを課題とする。
本発明の他の実施形態は、印刷画像に良好な凹凸を付与することができる、加飾物品の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の他の実施形態は、印刷画像に良好な凹凸が付与された、加飾物品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、揮発性の非水溶性有機溶剤を内包する粒子、水分散性樹脂、コロイダルシリカ、及び水を含み、前記非水溶性有機溶剤の沸点は、100℃よりも高い、発泡水性インクジェットインクに関する。
本発明の他の実施形態は、上記した発泡水性インクジェットインクと、水性カラーインクとを含む、インクセットに関する。
本発明の他の実施形態は、上記した発泡水性インクジェットインクを基材にインクジェット法で付与する工程、及び、前記発泡水性インクジェットインクが付与された基材を加熱して発泡層を形成する工程を含む、加飾物品の製造方法に関する。
本発明の他の実施形態は、基材、及び、前記基材の上に、上記した発泡水性インクジェットインクを加熱して得られる発泡層を含む、加飾物品に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、印刷画像に良好な凹凸を付与することができる発泡水性インク、インクセット、及び加飾物品の製造方法、並びに、印刷画像に良好な凹凸が付与された加飾物品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を詳しく説明するが、本発明がこれらの実施形態に限定されることはなく、様々な修正や変更を加えてもよいことはいうまでもない。
【0010】
<水性インクジェットインク>
一実施形態による発泡水性インクジェットインクは、揮発性の非水溶性有機溶剤を内包する粒子、水分散性樹脂、コロイダルシリカ、及び水を含み、前記非水溶性有機溶剤の沸点は、100℃よりも高い、発泡水性インクジェットインクである。以下、揮発性の非水溶性有機溶剤であって、沸点が100℃よりも高い非水溶性有機溶剤を、「揮発性の非水溶性有機溶剤S」又は「非水溶性有機溶剤S」という場合がある。
この発泡水性インクジェットインクを用いると、印刷画像に凹凸を付与することができる。
以下の説明において、発泡水性インクジェットインクを、単に発泡水性インク、またはインクと称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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