TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024077893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190109
出願日2022-11-29
発明の名称プレス装置、プレス装置の異常検知方法及び異常検知プログラム
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B30B 15/14 20060101AFI20240603BHJP(プレス)
要約【課題】クラッチ又はブレーキの異常を好適に検知する。
【解決手段】プレス装置1は、回転に伴ってスライド18をプレス方向に進退させるエキセン軸16と、エキセン軸16を回転駆動又は制動するクラッチブレーキ13と、クラッチブレーキ13の作動油の圧力を検出する圧力計453と、スライド18が進退するときの正常圧力データである異常判定用データ522を予め記憶する記憶部52と、圧力計453が検出した圧力の実測値と、記憶部52に記憶された正常圧力データとに基づいて、クラッチブレーキ13の異常判定を行う制御部53と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
回転に伴ってスライドをプレス方向に進退させる回転軸と、
前記回転軸を回転駆動又は制動するクラッチ又はブレーキと、
前記クラッチ又はブレーキの作動液の圧力に関するパラメータを検出する検出部と、
前記スライドが進退するときの前記パラメータの正常データを予め記憶する記憶部と、
前記検出部が検出した前記パラメータの実測値と、前記記憶部に記憶された前記正常データとに基づいて、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う判定部と、
を備える、
プレス装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記判定部は、前記実測値と前記正常データとに基づいて、k近傍法、二乗和誤差法又はガウス過程回帰を用いて、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う、
請求項1に記載のプレス装置。
【請求項3】
前記判定部は、k近傍法又は二乗和誤差法を用いる場合、k近傍法による距離又は二乗和誤差を算出し、前記距離又は二乗和誤差を予め設定された閾値と対比して前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う、
請求項2に記載のプレス装置。
【請求項4】
ガウス過程回帰を用いる場合、
前記記憶部は、前記正常データとして、前記パラメータの回帰式と、前記回帰式に対して正常範囲として設定されたガウス分布とを有し、
前記判定部は、前記実測値が前記正常範囲に含まれるか否かにより、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う、
請求項2に記載のプレス装置。
【請求項5】
前記クラッチ又はブレーキの動作を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記スライドが進退するときに、互いの値が異なる複数の領域に区間分割された前記パラメータの指令値を出力し、
前記記憶部は、前記複数の領域に対応付けて設定された前記正常データを有し、
前記判定部は、前記複数の領域の各々において、当該領域に対応する前記実測値と前記正常データとを対比して、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う、
請求項1に記載のプレス装置。
【請求項6】
前記クラッチ又はブレーキは、クラッチ及びブレーキの双方を備えるクラッチブレーキであり、
前記複数の領域は、前記クラッチブレーキの駆動開始からフルクラッチの開始までの第1領域と、フルクラッチの開始からソフトブレーキの開始までの第2領域と、ソフトブレーキの開始からフルブレーキの開始後の所定時間経過までの第3領域と、の3つの領域を含む、
請求項5に記載のプレス装置。
【請求項7】
前記パラメータは、前記クラッチ又はブレーキに供給される作動液の圧力と、前記クラッチ又はブレーキへの作動液の供給を制御する制御弁の開度との、少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のプレス装置。
【請求項8】
前記クラッチ又はブレーキは湿式である、
請求項1に記載のプレス装置。
【請求項9】
回転に伴ってスライドをプレス方向に進退させる回転軸と、
前記回転軸を回転駆動又は制動するクラッチ又はブレーキと、
前記クラッチ又はブレーキの作動液の圧力に関するパラメータを検出する検出部と、
前記スライドが進退するときの前記パラメータの正常データを予め記憶する記憶部と、
を備えるプレス装置の異常検知方法であって、
前記プレス装置の制御部が、前記検出部が検出した前記パラメータの実測値と、前記記憶部に記憶された前記正常データとに基づいて、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う判定工程を実行する、
プレス装置の異常検知方法。
【請求項10】
回転に伴ってスライドをプレス方向に進退させる回転軸と、
前記回転軸を回転駆動又は制動するクラッチ又はブレーキと、
前記クラッチ又はブレーキの作動液の圧力に関するパラメータを検出する検出部と、
前記スライドが進退するときの前記パラメータの正常データを予め記憶する記憶部と、
を備えるプレス装置の異常検知プログラムであって、
前記プレス装置の制御部を、前記検出部が検出した前記パラメータの実測値と、前記記憶部に記憶された前記正常データとに基づいて、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う判定部として機能させる、
プレス装置の異常検知プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレス装置、プレス装置の異常検知方法及び異常検知プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プレス装置として、エキセン軸の回転駆動及び制動を行う湿式のクラッチブレーキを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
湿式のクラッチブレーキは、一般にサーボバルブを用いた油圧シリンダ動作のため、油温等の種々の動作条件によりシリンダの応答性が変動し、プレス動作に影響を及ぼす。このように、クラッチブレーキの健全な動作は装置全体の機械安全上においても重要であるため、クラッチブレーキのシリンダ動作に異常が見られた場合、速やかにこの異常を検知する必要がある。そこで、従来では、クラッチブレーキの作動油の圧力指令値に対して設定時間内に圧力実測値が到達しなかった場合に異常発生と判定していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-114525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の異常検知手法では、圧力指令値に対する応答の遅れ時間によって異常を検知しているため、異常検知の際には少なくとも遅れ時間分のタイムラグが必然的に生じる。そのため、異常を検知した時点で、既に過大なオーバーランやクラッチの滑り等、プレス動作に悪影響を及ぼし得る状況に至っているおそれがある。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、クラッチ又はブレーキの異常を好適に検知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るプレス装置は、
回転に伴ってスライドをプレス方向に進退させる回転軸と、
前記回転軸を回転駆動又は制動するクラッチ又はブレーキと、
前記クラッチ又はブレーキの作動液の圧力に関するパラメータを検出する検出部と、
前記スライドが進退するときの前記パラメータの正常データを予め記憶する記憶部と、
前記検出部が検出した前記パラメータの実測値と、前記記憶部に記憶された前記正常データとに基づいて、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う判定部と、
を備える。
【0008】
本発明に係るプレス装置の異常検知方法は、
回転に伴ってスライドをプレス方向に進退させる回転軸と、
前記回転軸を回転駆動又は制動するクラッチ又はブレーキと、
前記クラッチ又はブレーキの作動液の圧力に関するパラメータを検出する検出部と、
前記スライドが進退するときの前記パラメータの正常データを予め記憶する記憶部と、
を備えるプレス装置の異常検知方法であって、
前記プレス装置の制御部が、前記検出部が検出した前記パラメータの実測値と、前記記憶部に記憶された前記正常データとに基づいて、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う判定工程を実行する。
【0009】
本発明に係るプレス装置の異常検知プログラムは、
回転に伴ってスライドをプレス方向に進退させる回転軸と、
前記回転軸を回転駆動又は制動するクラッチ又はブレーキと、
前記クラッチ又はブレーキの作動液の圧力に関するパラメータを検出する検出部と、
前記スライドが進退するときの前記パラメータの正常データを予め記憶する記憶部と、
を備えるプレス装置の異常検知プログラムであって、
前記プレス装置の制御部を、前記検出部が検出した前記パラメータの実測値と、前記記憶部に記憶された前記正常データとに基づいて、前記クラッチ又はブレーキの異常判定を行う判定部として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、クラッチ又はブレーキの異常を好適に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
アルミ缶潰し補助具
1か月前
日機装株式会社
加圧装置
1か月前
新電元メカトロニクス株式会社
プレス装置
1か月前
株式会社アマダ
曲げ加工機
1か月前
有限会社天野製作所
人力プレス機
3か月前
住友重機械工業株式会社
加圧装置
3か月前
武州工業株式会社
揚げカス処理装置
15日前
住友重機械工業株式会社
プレス装置
2か月前
村田機械株式会社
プレス機械及び制御方法
2か月前
ニデックドライブテクノロジー株式会社
プレス機
2か月前
株式会社レゾナック
粉末フィーダー
2か月前
住友重機械工業株式会社
プレス装置及びプレス方法
3か月前
エスエムエス グループ ゲーエムベーハー
押出プレス機
4か月前
シチズンファインデバイス株式会社
粉末成形装置
29日前
ニデックドライブテクノロジー株式会社
プレス装置及びプレス調整方法
3か月前
小林工業株式会社
粉末成形装置および粉末成形体の製造方法
1日前
株式会社アマダ
曲げ加工機
3か月前
住友重機械工業株式会社
プレス装置、プレス装置の異常検知方法及び異常検知プログラム
3か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
加工精度の判定方法および判定モデルの学習方法
3か月前
株式会社ジャノメ
電動プレス並びに評価領域設定装置、方法、およびプログラム
3か月前
ピルツ ゲーエムベーハー アンド コー.カーゲー
制動力監視装置および方法
1か月前
株式会社寺岡精工
ペットボトル減容装置
1か月前
株式会社ジャノメ
判定枠自動生成装置、電動プレス、判定枠自動生成方法および判定枠自動生成プログラム
3か月前
フェッテ コンパクティング ゲーエムベーハー
回転プレス機の加圧パンチの状態を評価する方法および回転プレス機
3か月前
株式会社理研計器奈良製作所
プレス成形のエネルギー算出プログラム、プレス成形のエネルギー算出方法及びプレス成形のエネルギー算出システム
1日前
キンタス・テクノロジーズ・エービー
プレス装置における方法
5か月前
株式会社日本総合研究所
アセスメント業務支援装置およびその制御方法ならびにプログラム
3か月前
コニカミノルタ株式会社
文書作成方法、当該方法をコンピュータに実行させるプログラム、および文書作成装置
2か月前
株式会社リクルート
情報提供システム及びプログラム
26日前
三菱総研DCS株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
25日前
株式会社リクルート
情報提供システム及びプログラム
26日前
高松機械工業株式会社
切削工具刃先撮影システム
1か月前
住友不動産株式会社
レイアウト作成装置及び方法
3か月前
アニヤ バイオファーム インク.
ペプチド送達のための医薬組成物
1か月前
ユニバーシティ カレッジ カーディフ コンサルタンツ リミテッド
ホスホ抗原プロドラッグ化合物
1か月前
日東電工株式会社
表面保護フィルム付偏光板
8日前
続きを見る