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公開番号2024077169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189063
出願日2022-11-28
発明の名称レベラー及びコイル繰り出し装置、コイル状金属材の矯正方法、金属打ち抜き材の製造方法並びに絶縁回路基板の製造方法
出願人三菱マテリアル株式会社
代理人個人
主分類B21D 1/05 20060101AFI20240531BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】コイルの初期段階から最終段階まで金属板を適切に矯正して平坦化する。
【解決手段】
コイルから繰り出される帯板状の金属材を前記コイルに近い位置で案内しながら送り出す第1ガイド及びコイルから遠い位置で案内しながら送り出す第2ガイドと、これら第1ガイド及び第2ガイドをそれぞれ移動する第1ガイド駆動部及び第2ガイド駆動部と、これら第1ガイド駆動部及び第2ガイド駆動部を制御して、第1ガイド及び第2ガイドの金属材送り出し量及び位置を調整することにより、両ガイド間の金属材を、該金属材が繰り出される際のコイルの外表面の曲率に応じた逆向きの曲率に湾曲させる駆動制御部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コイルから繰り出される帯板状の金属材を前記コイルに近い位置で案内しながら送り出す第1ガイド及び前記コイルから遠い位置で案内しながら送り出す第2ガイドと、
前記第1ガイドを移動させる第1ガイド駆動部と、
前記第2ガイドを移動させる第2ガイド駆動部と、
前記第1ガイド駆動部及び前記第2ガイド駆動部を制御して、前記第1ガイド及び前記第2ガイドの金属材送り出し量及び位置を調整することにより、前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間の前記金属材を、前記金属材が繰り出される際の前記コイルの外表面の曲率に応じた逆向きの曲率に湾曲させる駆動制御部と、を備えるレベラー。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記第1ガイドは、前記コイルの前記金属材の繰り出し位置よりも低い位置で前記金属材を所定の傾斜角度で支持し、
前記第2ガイドは、前記第1ガイドより低い位置で前記金属材を水平方向に支持し、
前記駆動制御部は、前記コイルからの前記金属材の繰り出し方向と前記第1ガイドの前記傾斜角度とを一致させるように前記第1ガイド駆動部及び/又は前記第2ガイド駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載のレベラー。
【請求項3】
前記第1ガイドは、前記傾斜角度の1/2の角度のスライド軸に沿って移動させられることを特徴とする請求項2に記載のレベラー。
【請求項4】
前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間の前記金属材の曲率を検出するセンサが設けられ、
前記駆動制御部は、前記センサの検出結果に基づき前記第1ガイド及び前記第2ガイドの前記金属材の送り出し量及び位置をフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載のレベラー。
【請求項5】
前記第1ガイド及び前記第2ガイドは、前記金属材を挟持するローラーが前記金属材の走行方向に間隔をおいて複数本設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレベラー。
【請求項6】
前記第2ガイド駆動部は、前記第2ガイドとともに、前記センサ及び前記第1ガイド駆動部を移動させることを特徴とする請求項4に記載のレベラー。
【請求項7】
前記コイルが保持されるアンコイラーと、請求項1から6のいずれか一項に記載のレベラーとを備えることを特徴とするコイル繰り出し装置。
【請求項8】
前記アンコイラーに、前記コイルが軸方向移動自在に支持されることを特徴とする請求項7に記載のコイル繰り出し装置。
【請求項9】
請求項7に記載のコイル繰り出し装置を用いて、前記金属材を平坦にさせることを特徴とするコイル状金属材の矯正方法。
【請求項10】
請求項9に記載のコイル状金属材の矯正方法において、前記コイルから前記金属材を間欠的に繰り出し、平坦にされた前記金属材をプレス機により加工して金属打ち抜き材を製造することを特徴とする金属打ち抜き材の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルに巻き込まれた帯板状の金属材をプレス加工等のためにコイルから繰り出す際に、金属材の反りを矯正して平面状にするレベラー及びそのレベラーを備えたコイル繰り出し装置に関し、さらには、コイル状金属材の矯正方法、金属打ち抜き材の製造方法並びに絶縁回路基板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
プレス加工等による大量生産おいては、コイルに巻き込まれた状態で提供される金属材をコイルから繰り出しながらプレス機に送って連続的にプレス製品を加工することが行われる。このコイル繰り出しの際に、金属材はコイルに巻き込まれていたことから、いわゆる巻きぐせが残っており、そのままプレス装置に供給すると加工精度に影響が出るため、これをレベラーという装置で平面状に矯正している。
【0003】
このようなレベラーを備えるコイル繰り出し装置として、例えば、特許文献1に記載のものがある。このコイル繰り出し装置において、レベラーは、コイルが巻き戻されるアンコイラーの繰り出し方向前方に設けられており、複数のローラーで金属材を上下に挟み込みながら送ることにより、金属材の巻きぐせを除去するようになっている。
【0004】
また、特許文献2に開示のテンションレベラーでは、相互に離間する二組のガイドローラーにより金属材を支持し、両ガイドローラー間で金属材を押し上げるようにして張力を付与することにより、矯正する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平2-151316号公報
特開2002-35835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、金属材はコイルの最外周から繰り出されるが、コイルの外径が大きい初期の段階と、コイルの残りが少なくなる最終段階との間で、コイルの外径は順次変化し、最終段階に近づくほど、コイル状に巻き込まれている金属材の曲率半径が小さくなる。このため、金属材は、コイルから繰り出される際に元のコイル状に変形しようとする復元力が徐々に大きくなる。
この点、従来のレベラーでは、コイルの初期段階から最終段階まで、コイルの復元力に応じて適切にレベリングを行うことが難しい。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、コイルの初期段階から最終段階まで金属板を適切に矯正して平坦化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のレベラーは、コイルから繰り出される帯板状の金属材を前記コイルに近い位置で案内しながら送り出す第1ガイド及び前記コイルから遠い位置で案内しながら送り出す第2ガイドと、これら第1ガイド及び第2ガイドをそれぞれ移動させる第1ガイド駆動部及び第2ガイド駆動部と、これら第1ガイド駆動部及び第2ガイド駆動部を制御して、前記第1ガイド及び第2ガイドの金属材送り出し量及び位置を調整することにより、両ガイド間の金属材を、該金属材が繰り出される際の前記コイルの外表面の曲率に応じた逆向きの曲率に湾曲させる駆動制御部と、を備える。
【0009】
このレベラーでは、コイルから繰り出される金属材を送り出す機能をそれぞれ備える二つのガイドによって支持しながら、これらガイドの位置を調整することにより、両ガイドの間に配置される金属材の曲率を制御することができる。したがって、両ガイドの間の金属材の曲率を、コイルの外周面の曲率に応じて調整しながら、適切にレベリングを行うことができ、コイルの初期段階から最終段階まで金属材を適切に矯正して平坦化することができる。
【0010】
本発明のレベラーにおいて、前記第1ガイドは、前記コイルの前記金属材の繰り出し位置よりも低い位置で前記金属材を所定の傾斜角度で支持し、前記第2ガイドは、前記第1ガイドよりさらに低い位置で前記金属材を水平方向に支持し、前記駆動制御部は、前記コイルからの前記金属材の繰り出し方向に前記第1ガイドの前記傾斜角度を一致させるように前記第1ガイド駆動部及び/又は前記第2ガイド駆動部を制御するとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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