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公開番号2024077141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189012
出願日2022-11-28
発明の名称ミシン
出願人ヤマトミシン製造株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類D05B 35/10 20060101AFI20240531BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】生地のぶれ抑制機能を高めたミシンを提供する。
【解決手段】生地の送り方向に対する交差方向の位置を検知する検知部と、前記検知部の検知に基づき、前記生地を前記交差方向に移動させることで位置を修正する生地位置修正機構62と、前記生地位置修正機構62に対して上下方向で対向して設けられ、前記縫製作業を行っている間は常時、前記生地に当接する生地押え部63と、付勢手段64と、前記生地押え部63に強制荷重を発生させる荷重発生源65と、制御部と、を備え、前記制御部は、生地送りの停止中には、前記生地押え部63から前記生地に対して前記強制荷重がかかるように前記荷重発生源65を作動させ、かつ、前記生地位置修正機構62を作動させ、生地送りの途中には、前記荷重発生源65を停止させることで、前記生地押え部63の自重と前記付勢手段64の付勢力の差分のみが前記生地にかかるようにした。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
生地の位置を調整しつつ縫製を行うミシンであって、
前記生地の、送り方向に対して交わる方向である交差方向の位置を検知する検知部と、
前記検知部の検知に基づき、前記生地を前記交差方向に移動させることで位置を修正する生地位置修正機構と、
前記生地位置修正機構に対して上下方向で対向して設けられ、前記縫製作業を行っている間は常時、前記生地に当接する生地押え部と、
前記生地押え部に接続され、前記生地押え部の自重に対して調整する付勢力を発する付勢手段と、
前記生地押え部に接続され、前記生地押え部を前記生地位置修正機構に対して押し付ける強制荷重を発生させる荷重発生源と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
生地送りの停止中には、前記生地押え部から前記生地に対して前記強制荷重がかかるように前記荷重発生源を作動させ、かつ、前記生地位置修正機構を作動させ、
生地送りの途中には、前記荷重発生源を停止させることで、前記生地押え部の自重と前記付勢手段の付勢力の差分のみが前記生地にかかるようにしたミシン。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記付勢手段は、前記生地押え部における前記生地への当接位置の上方に設けられた二つのばねであり、
前記二つのばねのうち一方は、ばね力が一定とされており、
前記二つのばねのうち他方は、ばね力が調整可能とされている、請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記二つのばねのうち一方が発するばね力は、前記生地押え部の自重よりも大きい上向きの力であり、
前記二つのばねのうち他方が発するばね力は下向きの力である、請求項2に記載のミシン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生地の位置を調整しつつ縫製を行うミシンに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1、2に記載のように、縫針に縫われる前の時点で生地の位置を調整する機能を有したミシンが存在する。なお、この機能は、生地端部を操作することに着目して「エッジコントロール」と呼ばれている(略して「エジコン」とも呼ばれる)。ミシンにおいて生地は断続的に送られる。つまり、送られる(移動する)状態と停止する状態をそれぞれ、短時間で繰り返す。特許文献1に記載の構成では、上生地を上部爪で引っ掛けることで位置調整を行うと共に、下生地を下部爪で引っ掛けることで位置調整を行う。また、特許文献2に記載の構成では、揺動体の先端に設けられた回転輪が回転することで、当該回転輪に当接した生地の位置調整を行う。
【0003】
ところで、特許文献1、2に記載の構成では、位置調整が行われるのは生地の送りがされない停止中に限られている。具体的に、特許文献1に記載の構成において、上部爪及び下部爪は移動中の生地からは離される。また、特許文献2に記載の構成において、回転輪は移動中の生地からは離される。このように操作される理由は、生地が伸びてしまうことを防止するためである。しかしこのような手法では、生地に爪等の位置調整手段が係合するのが、生地を送らない間だけであるから、生地を送っている最中は生地に位置調整手段が係合しておらず、針板と生地押えの間に至るまでは生地が自由状態になるので、生地送りの際の振動等の影響で、縫針の位置に至るまでに生地がぶれてしまう(すなわち、位置ずれしてしまう)可能性がある。この結果、従来の構成では、位置調整手段が設けられていたとしても、生地のぶれを確実に抑制できないことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-319359号公報
特開平4-132585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、生地のぶれ抑制機能を高めたミシンの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、生地の位置を調整しつつ縫製を行うミシンであって、前記生地の、送り方向に対して交わる方向である交差方向の位置を検知する検知部と、前記検知部の検知に基づき、前記生地を前記交差方向に移動させることで位置を修正する生地位置修正機構と、前記生地位置修正機構に対して上下方向で対向して設けられ、前記縫製作業を行っている間は常時、前記生地に当接する生地押え部と、前記生地押え部に接続され、前記生地押え部の自重に対して調整する付勢力を発する付勢手段と、前記生地押え部に接続され、前記生地押え部を前記生地位置修正機構に対して押し付ける強制荷重を発生させる荷重発生源と、制御部と、を備え、前記制御部は、生地送りの停止中には、前記生地押え部から前記生地に対して前記強制荷重がかかるように前記荷重発生源を作動させ、かつ、前記生地位置修正機構を作動させ、生地送りの途中には、前記荷重発生源を停止させることで、前記生地押え部の自重と前記付勢手段の付勢力の差分のみが前記生地にかかるようにしたミシンである。
【0007】
この構成によれば、生地送りの最中であっても、生地が自由状態にならず、当接する生地押え部の自重と付勢手段の付勢力の差分が、常時生地にかかるようにできるため、生地送りの停止中、実施中を問わず、生地にぶれが生じにくくなる。
【0008】
そして、前記付勢手段は、前記生地押え部における前記生地への当接位置の上方に設けられた二つのばねであり、前記二つのばねのうち一方は、ばね力が一定とされており、前記二つのばねのうち他方は、ばね力が調整可能とされているものとできる。
【0009】
この構成によれば、二つのばねのうち他方側についてばね力が調整可能であるため、生地送りの途中に生地にかかる荷重を適切な値に調整できる。
【0010】
そして、前記二つのばねのうち一方が発するばね力は、前記生地押え部の自重よりも大きい上向きの力であり、前記二つのばねのうち他方が発するばね力は下向きの力であるものとできる。
(【0011】以降は省略されています)

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