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公開番号2024077086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022188921
出願日2022-11-28
発明の名称配線基板およびその製造方法
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類H05K 3/38 20060101AFI20240531BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】無機粒子と樹脂との間のシード層が導体パターンの形成過程のエッチングで除去しきれずに残存することに起因した導体パターン間でのショートを抑制する。
【解決手段】複数の無機粒子2および樹脂3を含む絶縁層4と、絶縁層の表面4a上に形成されたシード層5と、シード層上に形成された所定の導体パターンの導体層6と、を含む配線基板であって、無機粒子と前記樹脂とが、絶縁層表面に、無機粒子と樹脂とが接触する界面に隙間7を有する状態で露出し、樹脂の表面が粗化された粗面であり、シード層が、そのシード層が無機粒子と樹脂との間の隙間に形成されない状態で、前記絶縁層表面に露出した無機粒子上および樹脂上に沿って形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の無機粒子および樹脂を含む絶縁層と、前記絶縁層の表面上に形成されたシード層と、前記シード層上に形成された所定の導体パターンの導体層と、を含む配線基板であって、
前記無機粒子と前記樹脂とが、前記絶縁層表面に隙間を有する状態で露出し、
前記樹脂の表面が粗化された粗面であり、
前記シード層が、そのシード層が無機粒子と樹脂との間に形成されない状態で、前記絶縁層表面に露出した無機粒子上および樹脂上に沿って形成されている。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の配線基板において、前記粗化された粗面の表面粗度が0.05ミクロン以上、0.2ミクロン以下である。
【請求項3】
請求項1に記載の配線基板において、前記シード層はスパッタ膜である。
【請求項4】
請求項1に記載の配線基板において、前記シード層は、スパッタ膜であって、銅合金からなる第1層と、前記第1層上に形成され、銅からなる第2層と、を含む。
【請求項5】
配線基板の製造方法であって、
複数の無機粒子および樹脂を含む絶縁層を形成することと、
前記絶縁層の表面を粗化して、前記無機粒子と前記樹脂とを、前記絶縁層表面に隙間を有する状態で露出させるとともに、前記樹脂の表面を粗面とすることと、
前記表面を粗化された絶縁層上にスパッタすることで、前記シード層を、そのシード層が無機粒子と樹脂との間に形成されない状態で、前記絶縁層表面に露出した無機粒子上および樹脂上に沿って形成することと、
前記シード層上に前記導体層を形成することと、を含む。
【請求項6】
請求項5に記載の配線基板の製造方法において、前記絶縁層の粗化が、前記樹脂の表面の粗面の表面粗度を0.05ミクロン以上、0.2ミクロン以下とすること、を含む。
【請求項7】
請求項5に記載の配線基板の製造方法において、前記シード層の形成が、前記スパッタにより、銅合金からなる第1層を形成することと、前記第1層上に銅からなる第2層を形成することと、を含む。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、無機粒子と樹脂とから形成した絶縁層と、絶縁層上に形成したシード層と、シード層上に形成した導体層と、を含む配線基板を開示している。そして、無機粒子の一部は樹脂から離れており、シード層の一部が無機粒子と樹脂との間に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-30289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術によれば、絶縁層とシード層を介しての導体層との密着強度を高くすることができる。一方、図3に示されているように、絶縁層51の表面51aに露出した無機粒子52と樹脂53との間にシード層54の一部が形成されている。そのため、無機粒子52と樹脂53との間のシード層54が導体パターンの形成過程のエッチングで除去しきれずに残存することに起因した導体パターン間でのショートが発生する懸念がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る配線基板は、複数の無機粒子および樹脂を含む絶縁層と、前記絶縁層の表面上に形成されたシード層と、前記シード層上に形成された所定の導体パターンの導体層と、を含む配線基板であって、前記無機粒子と前記樹脂とが、前記絶縁層表面に隙間を有する状態で露出し、前記樹脂の表面が粗化された粗面であり、前記シード層が、そのシード層が無機粒子と樹脂との間に形成されない状態で、前記絶縁層表面に露出した無機粒子上および樹脂上に沿って形成されている。
【0006】
本発明に係る配線基板の製造方法は、配線基板の製造方法であって、複数の無機粒子および樹脂を含む絶縁層を形成することと、前記絶縁層の表面を粗化して、前記無機粒子と前記樹脂とを、前記絶縁層表面に隙間を有する状態で露出させるとともに、前記樹脂の表面を粗面とすることと、前記表面を粗化された絶縁層上にスパッタすることで、前記シード層を、そのシード層が無機粒子と樹脂との間に形成されない状態で、前記絶縁層表面に露出した無機粒子上および樹脂上に沿って形成することと、前記シード層上に前記導体層を形成することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係る配線基板の一実施形態を模式的に示す断面図である。
(a)~(d)は、それぞれ、本発明に係る配線基板の製造方法の一実施形態の各工程を模式的に示す断面図である。
従来の配線基板の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<本発明の配線基板について>
本発明の配線基板の一実施形態が、図面を参照して説明される。なお、図1~図2に示す例において、各部材の寸法、特に高さ方向の寸法については、本発明の特徴をより良く理解できるようにするために、実際の寸法とは異なる寸法で記載している。
【0009】
図1は、本発明に係る配線基板の一実施形態を模式的に示す断面図である。図1において、配線基板1は、複数の無機粒子2および樹脂3を含む絶縁層4と、絶縁層4の表面4a上に形成されたシード層5と、シード層5上に形成された所定の導体パターンの導体層6と、を含んでいる。上述した構成の配線基板1を複数スタックして形成して、ビルドアップ基板を構成することもできる。
【0010】
本発明に係る配線基板1の特徴は、無機粒子2と樹脂3とが、絶縁層4の表面4aに隙間を有する状態で露出すること、樹脂3の表面(表面4aの一部)が粗化されて粗面とされていること、シード層5が、そのシード層5が無機粒子2と樹脂3との間に形成されないこと、および、絶縁層4の表面4aに露出した無機粒子2上および樹脂3上に沿って形成されていること、にある。なお、粗化された樹脂3の粗面の表面粗度は、0.05ミクロン以上、0.2ミクロン以下であることが好ましい。また、シード層5はスパッタ膜であることが好ましい。さらに、シード層5は、スパッタ膜であって、銅合金からなる第1層と、第1層上に形成され、銅からなる第2層と、を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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