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公開番号2024076609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188239
出願日2022-11-25
発明の名称減速機
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 1/28 20060101AFI20240530BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】部品数を少なく抑え、簡素な構成とすることが可能であると共に、配置の自由度を高め易い減速機を提供する。
【解決手段】減速機100は、遊星歯車機構10と、第1の連結対象T1に連結される第1連結部20と、第2の連結対象T2に連結される第2連結部30と、駆動源Dに連結される駆動連結部40と、を備え、第1リングギヤ11と第2リングギヤ12とキャリヤ3とは、第1軸心X1回りに相対回転自在であり、第1リングギヤ11と第2リングギヤ12とは歯数が異なり、遊星ギヤ2は、第1リングギヤ11に噛み合う第1ギヤ部21と、第2リングギヤ12に噛み合う第2ギヤ部22と、を備え、第1ギヤ部21と第2ギヤ部22とは、第2軸心回りに一体的に回転するように連結され、駆動連結部40は、キャリヤ3と一体的に回転し、遊星ギヤ2の公転軌跡に対して径方向内側R1においてキャリヤ3を軸方向Lに貫通する軸状に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内歯車である第1リングギヤ及び第2リングギヤ、外歯車である遊星ギヤ、並びに前記遊星ギヤを支持するキャリヤを備えた遊星歯車機構と、
前記第1リングギヤと一体的に回転するように設けられ、第1の連結対象に連結される第1連結部と、
前記第2リングギヤと一体的に回転するように設けられ、第2の連結対象に連結される第2連結部と、
駆動源に連結される駆動連結部と、を備えた減速機であって、
互いに同軸上に配置された前記第1リングギヤと前記第2リングギヤと前記キャリヤとの軸心である第1軸心に平行な方向を軸方向とし、前記第1軸心に直交する方向を径方向として、
前記第1リングギヤと前記第2リングギヤと前記キャリヤとは、前記第1軸心回りに相対回転自在であり、
前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとは歯数が異なり、
前記遊星ギヤは、前記第1リングギヤに噛み合う第1ギヤ部と、前記第2リングギヤに噛み合う第2ギヤ部と、を備え、
前記第1ギヤ部と前記第2ギヤ部とは、前記第1軸心と平行な別軸である第2軸心回りに一体的に回転するように連結され、
前記駆動連結部は、前記キャリヤと一体的に回転するように設けられていると共に、前記遊星ギヤの公転軌跡に対して前記径方向の内側において前記キャリヤを前記軸方向に貫通する軸状に形成されている、減速機。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
前記駆動連結部は、前記第1軸心を軸心とする筒状に形成され、
前記駆動連結部の内周面における前記遊星ギヤに対して前記軸方向第1側の領域に、前記駆動源の駆動軸が係合可能な第1係合部が設けられ、
前記駆動連結部の前記内周面における前記遊星ギヤに対して前記軸方向第2側の領域に、前記駆動軸が係合可能な第2係合部が設けられている、請求項1に記載の減速機。
【請求項3】
前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
前記第1リングギヤと一体的に回転するように設けられ、前記第1リングギヤを支持する第1支持部材と、
前記第2リングギヤと一体的に回転するように設けられ、前記第2リングギヤを支持する第2支持部材と、を更に備え、
前記第1支持部材は、前記遊星ギヤに対して前記軸方向第1側を通って、前記第1リングギヤから前記径方向の内側へ向けて延在する第1内側支持部を備え、
前記第2支持部材は、前記遊星ギヤに対して前記軸方向第2側を通って、前記第2リングギヤから前記径方向の内側へ向けて延在する第2内側支持部を備え、
前記駆動連結部及び前記キャリヤの少なくとも一方は、前記遊星ギヤに対して前記軸方向第1側において前記径方向の外側を向く第1外周面と、前記遊星ギヤに対して前記軸方向第2側において前記径方向の外側を向く第2外周面と、を備え、
前記第1内側支持部は、前記第1外周面に対して前記径方向の外側から対向するように配置された第1内周面を備え、
前記第2内側支持部は、前記第2外周面に対して前記径方向の外側から対向するように配置された第2内周面を備え、
前記第1外周面と前記第1内周面との前記径方向の間を密封するように第1シール部材が設けられ、
前記第2外周面と前記第2内周面との前記径方向の間を密封するように第2シール部材が設けられ、
前記第1支持部材と前記第2支持部材との間を密封するように第3シール部材が設けられている、請求項1に記載の減速機。
【請求項4】
前記駆動連結部は、前記第1軸心を軸心とする筒状に形成され、
前記駆動連結部の内周面における前記遊星ギヤに対して前記軸方向第1側の領域に、前記駆動源の駆動軸が係合可能な第1係合部が設けられ、
前記駆動連結部の前記内周面における前記遊星ギヤに対して前記軸方向第2側の領域に、前記駆動軸が係合可能な第2係合部が設けられ、
前記第1シール部材と前記第1係合部とが、前記径方向に沿う径方向視で互いに重複するように配置され、
前記第2シール部材と前記第2係合部とが、前記径方向視で互いに重複するように配置されている、請求項3に記載の減速機。
【請求項5】
前記第1軸心と同軸上に配置され、前記第1支持部材と前記駆動連結部及び前記キャリヤとを相対回転自在に支持する第1軸受と、
前記第1軸心と同軸上に配置され、前記第2支持部材と前記駆動連結部及び前記キャリヤとを相対回転自在に支持する第2軸受と、を更に備え、
前記第1軸受は、前記径方向に沿う径方向視で前記第1シール部材と重複するように配置され、
前記第2軸受は、前記径方向視で前記第2シール部材と重複するように配置されている、請求項3又は4に記載の減速機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊星歯車機構と、第1の連結対象に連結される第1連結部と、第2の連結対象に連結される第2連結部と、駆動源に連結される駆動連結部と、を備えた減速機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
このような減速機の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の減速機では、遊星歯車機構(1)は、サンギヤ(20)と、互いに歯数が異なる第1リングギヤ(30)及び第2リングギヤ(40)と、サンギヤ(20)に噛み合うと共に、第1リングギヤ(30)及び第2リングギヤ(40)に噛み合う遊星ギヤ(50)と、当該遊星ギヤ(50)を支持するキャリヤ(60)と、を備えている。
【0004】
第1の連結対象(10)に連結される第1連結部は、第1リングギヤ(30)と一体的に回転するように設けられている。第2の連結対象(41)に連結される第2連結部は、第2リングギヤ(40)と一体的に回転するように設けられている。駆動源に連結される駆動連結部(2)は、サンギヤ(20)と一体的に回転するように設けられている。こうして、特許文献1の減速機は、駆動源の回転を減速して、第1の連結対象(10)と第2の連結対象(41)とに伝達するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-52726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の通り、特許文献1の減速機は、比較的多くのギヤを備えている。そのため、減速機の部品数の増加、及び減速機の構成の複雑化を招いていた。
【0007】
また、特許文献1の減速機は、駆動源が減速機に対して軸方向の一方側(例えば、特許文献1の図1における左側)から駆動連結部(2)に連結されることを想定した構成となっている。そのため、駆動源を減速機に対して軸方向の他方側(例えば、特許文献1の図1における右側)から駆動連結部(2)に連結させようとする場合、駆動連結部(2)と一体的に回転するサンギヤ(20)の形状を変更させる必要がある。このように、特許文献1の減速機は、配置の自由度が低かった。
【0008】
そこで、部品数を少なく抑え、簡素な構成とすることが可能であると共に、配置の自由度を高め易い減速機の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記に鑑みた、減速機の特徴構成は、
内歯車である第1リングギヤ及び第2リングギヤ、外歯車である遊星ギヤ、並びに前記遊星ギヤを支持するキャリヤを備えた遊星歯車機構と、
前記第1リングギヤと一体的に回転するように設けられ、第1の連結対象に連結される第1連結部と、
前記第2リングギヤと一体的に回転するように設けられ、第2の連結対象に連結される第2連結部と、
駆動源に連結される駆動連結部と、を備えた減速機であって、
互いに同軸上に配置された前記第1リングギヤと前記第2リングギヤと前記キャリヤとの軸心である第1軸心に平行な方向を軸方向とし、前記第1軸心に直交する方向を径方向として、
前記第1リングギヤと前記第2リングギヤと前記キャリヤとは、前記第1軸心回りに相対回転自在であり、
前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとは歯数が異なり、
前記遊星ギヤは、前記第1リングギヤに噛み合う第1ギヤ部と、前記第2リングギヤに噛み合う第2ギヤ部と、を備え、
前記第1ギヤ部と前記第2ギヤ部とは、前記第1軸心と平行な別軸である第2軸心回りに一体的に回転するように連結され、
前記駆動連結部は、前記キャリヤと一体的に回転するように設けられていると共に、前記遊星ギヤの公転軌跡に対して前記径方向の内側において前記キャリヤを前記軸方向に貫通する軸状に形成されている点にある。
【0010】
この特徴構成によれば、遊星歯車機構にサンギヤを設けることなく、駆動源の回転を減速して第1の連結対象と第2の連結対象とに伝達することができる。したがって、減速機の部品数を少なく抑え、減速機を簡素な構成とすることができる。
また、本特徴構成によれば、キャリヤと一体的に回転する駆動連結部が、遊星ギヤの公転軌跡に対して径方向の内側においてキャリヤを軸方向に貫通する軸状に形成されている。そのため、減速機に対して軸方向の一方側と他方側とのいずれの側からでも、駆動源を容易に駆動連結部に連結することができる。したがって、減速機の配置の自由度を高め易い。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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