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公開番号2024076539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188118
出願日2022-11-25
発明の名称照明器具の取付構造及び照明装置
出願人三菱電機株式会社,三菱電機照明株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類F21V 19/00 20060101AFI20240530BHJP(照明)
要約【課題】照明器具の器具本体の部材及び形状が限定されず汎用性が高い照明器具の取付構造及び照明装置を得る。
【解決手段】照明器具の取付構造は、器具本体の内部に光源が収納された照明器具を被取付部に取り付ける取付構造であって、器具本体の外側に器具本体と接触するように配置され、第1の貫通孔が形成された板状の本体側絶縁体と、本体側絶縁体の外側に重なるように配置され、第1の貫通孔と連通する第2の貫通孔、及び、第2の貫通孔と離間して設けられた第3の貫通孔が形成された板状の中間絶縁体と、中間絶縁体の外側に重なるように配置され、第3の貫通孔と連通する第4の貫通孔が形成された板状の外側絶縁体と、第3の貫通孔、第4の貫通孔、及び被取付部に形成された被取付穴に配置され、中間絶縁体及び外側絶縁体を被取付部に固定する締結具と、を備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
器具本体の内部に光源が収納された照明器具を被取付部に取り付ける取付構造であって、
前記器具本体の外側に前記器具本体と接触するように配置され、第1の貫通孔が形成された板状の本体側絶縁体と、
前記本体側絶縁体の外側に重なるように配置され、前記第1の貫通孔と連通する第2の貫通孔、及び、前記第2の貫通孔と離間して設けられた第3の貫通孔が形成された板状の中間絶縁体と、
前記中間絶縁体の外側に重なるように配置され、前記第3の貫通孔と連通する第4の貫通孔が形成された板状の外側絶縁体と、
前記第3の貫通孔、前記第4の貫通孔、及び前記被取付部に形成された被取付穴に配置され、前記中間絶縁体及び前記外側絶縁体を前記被取付部に固定する第1の締結具と、
前記第2の貫通孔、前記第1の貫通孔、及び前記器具本体に形成された本体貫通孔に配置され、前記中間絶縁体及び前記本体側絶縁体を前記器具本体に固定する第2の締結具と、を備えた
照明器具の取付構造。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記中間絶縁体において前記本体側絶縁体と接触する側面の前記第3の貫通孔の周縁部には、第1凹部が形成されており、
前記第1の締結具は、
前記第1凹部に配置されて前記第3の貫通孔の前記周縁部と係り合う頭部と、
前記頭部から延びて前記中間絶縁体及び前記外側絶縁体を貫通する軸部と、を有するものである
請求項1に記載の照明器具の取付構造。
【請求項3】
前記中間絶縁体において前記外側絶縁体と接触する側面の前記第2の貫通孔の周縁部には、第2凹部が形成されており、
前記第2の締結具は、
前記第2凹部に配置されて前記第2の貫通孔の前記周縁部と係り合うボルト頭部と、前記ボルト頭部から延びて前記中間絶縁体、前記本体側絶縁体、及び前記器具本体における前記本体貫通孔が形成された壁面部を貫通するボルト軸部と、
前記器具本体の内部に配置され、前記ボルト軸部の先端部に取り付けられるナットと、を有するものである
請求項1に記載の照明器具の取付構造。
【請求項4】
前記本体側絶縁体、前記中間絶縁体及び前記外側絶縁体の積層方向における前記中間絶縁体の厚さは、前記積層方向における前記本体側絶縁体の厚さ及び前記外側絶縁体の厚さよりも厚い
請求項1に記載の照明器具の取付構造。
【請求項5】
前記第2の貫通孔は、前記第3の貫通孔の周囲に複数設けられ、
前記第1の貫通孔及び前記第2の締結具は、前記第2の貫通孔の数と同数設けられる
請求項1に記載の照明器具の取付構造。
【請求項6】
前記器具本体の内部に光源が収納された照明器具と、
請求項1~5のいずれか一項に記載の照明器具の取付構造と、を備えた
照明装置。
【請求項7】
前記照明器具は、
前記光源、及び前記光源を支持する灯具外郭を有する灯具ユニットと、
前記光源を点灯させる電力を前記灯具ユニットに供給する電源ユニットと、
前記器具本体内に設けられ、前記器具本体を前記灯具ユニット及び前記電源ユニットから絶縁し、且つ前記第2の締結具から前記灯具ユニット及び前記電源ユニットを離間させるように前記灯具ユニット及び前記電源ユニットを支持する内部絶縁部と、を備えた
請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記内部絶縁部は、
前記器具本体の内面に沿って前記器具本体と前記灯具ユニット及び前記電源ユニットとの間に配置された絶縁シートと、
前記器具本体における前記本体貫通孔が形成された壁面部において前記第2の締結具が配置される部分とは別の部分に、前記第2の締結具の前記器具本体内への突出高さよりも高い高さを有して設けられ、前記灯具ユニットが固定される絶縁台と、を有するものである
請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記照明器具は、
前記絶縁台に対して前記灯具ユニットを固定する灯具取付具を備え、
前記灯具取付具は、前記器具本体の前記壁面部に対して絶縁されている
請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記絶縁台は、前記器具本体の前記壁面部に前記絶縁シートを介して設置され、
前記灯具取付具は、前記絶縁シートにより前記器具本体の前記壁面部から絶縁されている
請求項9に記載の照明装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具の取付構造及び照明装置に関し、特に、H鋼等の被取付部に対して照明器具を取り付ける取付構造に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
照明器具の取付構造として、照明器具を被取付部に対して固定するボルトを用いたものがある。また、器具本体の内部と被取付部との間には絶縁性が要求されるため、金属製のボルトと接触する部分に絶縁部材を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、ケーシング(すなわち器具本体)の周壁を、絶縁性を有する樹脂材料により構成し、また、該周壁のうち光が透過する光出射面以外の壁部(例えば、器具本体の後壁面部)の表面に、ボルトの一部を、器具本体の内部に貫通させない状態で取り付けることができる蟻溝状の構造が形成されている。詳しくは、ボルトを貫通させた金属製の取付プレートが器具本体の長手方向の端から蟻溝状の構造の内部に挿入されてこの構造の内部に取付プレート及びボルト頭部が収納されており、ボルト脚部(以下、ボルト軸部という)は器具本体の外に突出している。そして、その突出したボルト軸部を、H鋼等の被取付部に設けられた被取付穴に貫通させてナットを締め付けることで、照明器具が被取付部に対して取り付けられる。すなわち、特許文献1に開示された照明器具の取付構造では、器具本体の内部と被取付部との絶縁性を確保するために、器具本体の材料及び形状により器具本体の内部とボルトとを絶縁している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-153693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示された取付構造では、照明器具の器具本体を、絶縁性を有する樹脂材料で構成する必要があり、また、器具本体に、ボルトの頭部及び取付プレートを収納するための蟻溝状の構造を形成する必要がある。したがって、特許文献1に開示された取付構造では、照明器具の器具本体の部材及び形状が過度に限定されてしまい、汎用性が低いものとなる。
【0005】
本開示は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、照明器具の器具本体の部材及び形状が過度に限定されず汎用性が高い照明器具の取付構造及び照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明器具の取付構造は、器具本体の内部に光源が収納された照明器具を被取付部に取り付ける取付構造であって、前記器具本体の外側に前記器具本体と接触するように配置され、第1の貫通孔が形成された板状の本体側絶縁体と、前記本体側絶縁体の外側に重なるように配置され、前記第1の貫通孔と連通する第2の貫通孔、及び、前記第2の貫通孔と離間して設けられた第3の貫通孔が形成された板状の中間絶縁体と、前記中間絶縁体の外側に重なるように配置され、前記第3の貫通孔と連通する第4の貫通孔が形成された板状の外側絶縁体と、前記第3の貫通孔、前記第4の貫通孔、及び前記被取付部に形成された被取付穴に配置され、前記中間絶縁体及び前記外側絶縁体を前記被取付部に固定する第1の締結具と、前記第2の貫通孔、前記第1の貫通孔、及び前記器具本体に形成された本体貫通孔に配置され、前記中間絶縁体及び前記本体側絶縁体を前記器具本体に固定する第2の締結具と、を備えたものである。
【0007】
また、本開示に係る照明装置は、器具本体の内部に光源が収納された照明器具と、上記の照明器具の取付構造と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、第3の貫通孔、第4の貫通孔、及び被取付部に形成された被取付穴に配置され、中間絶縁体及び外側絶縁体を被取付部に固定する第1の締結具と、第2の貫通孔、第1の貫通孔、及び器具本体に形成された本体貫通孔に配置され、中間絶縁体及び本体側絶縁体を器具本体に固定する第2の締結具と、を備える。そして、中間絶縁体において第2の貫通孔と第3の貫通孔とは離間して設けられている。これにより、本開示では、器具本体とH鋼等の被取付部とを締結する締結具が、器具本体とは導通するが被取付部とは絶縁された第2の締結具と、被取付部とは導通するが器具本体とは絶縁された第1の締結具と、に分けて構成される。且つ、第1の締結具と第2の締結具とは、中間絶縁体における第2の貫通孔と第3の貫通孔との間の部分で絶縁される。したがって、器具本体及び第2の締結具に対して、H鋼等の被取付部に固定される第1の締結具が絶縁されることで、器具本体の内部と被取付部とが絶縁される。このように、本開示では、絶縁体及び第1の締結具を照明器具の外部に設けて器具本体の内部と被取付部との絶縁を実現しているので、従来のように照明器具の器具本体の部材及び形状を限定する必要が無く、汎用性が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施の形態に係る照明装置の斜視図である。
図1の照明装置の下面図である。
図1の照明装置を右側から見た側面図である。
図1の照明装置がH鋼に設置された状態を示す正面図である。
図4のH鋼と照明装置との取り付け構成を示す分解斜視図である。
図1の照明装置においてカバーを外した状態を示す正面図である。
図2の照明装置のA-A線矢視断面図である。
図7の照明器具を模式的に示す模式図である。
図2の照明装置における器具本体と取付構造との組み付け構成を正面側から示す分解斜視図である。
図2の照明装置における器具本体と取付構造との組み付け構成を背面側から示す分解斜視図である。
図10の器具本体の外側に組み付けられた取付構造の外観を示す背面図である。
図11の取付構造において外側絶縁体を外した状態を示す背面図である。
図4のH鋼に取り付けられた照明装置の内部の構成を示す構成図である。
図13の照明装置のC-C線矢視断面図である。
図13の照明装置のD-D線矢視断面図である。
図13の照明装置の内部絶縁部と取付構造との位置関係を示す概略背面図である。
図16の照明装置のE-E断面を模式的に示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の照明装置100は、照明器具2と、照明器具2を被取付部200に対して取り付ける取付構造1と、を備えている。以下、照明器具2が、H鋼である被取付部200に取り付けられる場合の照明装置100の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することができる。以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本開示を限定するものではない。以下に説明する各図において、X軸、Y軸及びZ軸は直交しており、矢印Z方向は上下方向を示し、矢印X方向は左右方向を示し、矢印Y方向は前後方向を示す。以下の説明では、照明装置100及び照明器具2において光が出射する側を前側(すなわち正面側)と定義し、照明器具2は背面側で被取付部200に取り付けられるものとする。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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