TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024076042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187402
出願日2022-11-24
発明の名称液圧装置、液圧モータ、及び、建設機械
出願人ナブテスコ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F03C 2/08 20060101AFI20240529BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約【課題】揺動回転体に対するロックとその解除をスムーズに、かつ、確実に行うことができる液圧装置、液圧モータ、及び、建設機械を提供する。
【解決手段】液圧装置は、第1ブロック、第2ブロック、揺動回転体、回転規制軸、第1摩擦板、第2摩擦板、押圧機構を備える。第1ブロックは複数の内歯を有する。第2ブロックは第1ブロックに対して相対回転可能である。揺動回転体は内歯よりも歯数が少ない複数の外歯を有し、第1ブロックの内側に揺動回転可能に配置され、内歯と外歯の間に作動室を形成する。回転規制軸は揺動回転体の内周部から径方向と交差する方向に延び、揺動回転体の揺動回転を許容しつつ揺動回転体と第2ブロックを相対回転不能に連結する。第1摩擦板は揺動回転体と連動して回転する。第2摩擦板は第2ブロックまたは第1ブロックに回転を規制される。押圧機構は第1摩擦板と第2摩擦板を押し付ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周に複数の内歯を有する第1ブロックと、
前記第1ブロックに対して相対回転可能である第2ブロックと、
前記内歯よりも歯数が少ない複数の外歯を有し、前記第1ブロックの内側に揺動回転可能に配置されるとともに、前記内歯と前記外歯の間に作動室を形成する揺動回転体と、
前記揺動回転体の内周部から径方向と交差する方向に延び、前記揺動回転体の揺動回転を許容しつつ前記揺動回転体と前記第2ブロックを相対回転不能に連結する回転規制軸と、
前記揺動回転体と連動して回転する第1摩擦板と、
前記第2ブロックまたは前記第1ブロックに回転を規制された第2摩擦板と、
前記第1摩擦板と前記第2摩擦板を押し付ける押圧機構と、
を備えている液圧装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1摩擦板と前記第2摩擦板は環状に形成され、
前記第1摩擦板と前記第2摩擦板は、前記回転規制軸の外周側に配置されている請求項1に記載の液圧装置。
【請求項3】
前記揺動回転体の揺動成分を前記第1ブロックの回転中心軸線を中心する同期回転として取り出す回転変換ブロックを備え、
前記第1摩擦板は、前記回転変換ブロックに相対回転不能に支持されている請求項1または2に記載の液圧装置。
【請求項4】
前記第1摩擦板は、前記揺動回転体の端面に相対回転不能に取り付けられている請求項1または2に記載の液圧装置。
【請求項5】
前記第1摩擦板は、前記回転規制軸の外周に相対回転不能に取り付けられている請求項1または2に記載の液圧装置。
【請求項6】
前記押圧機構は、
前記第1摩擦板と前記第2摩擦板に押し付け力を付与する押圧部材と、
前記第1摩擦板と前記第2摩擦板が摩擦接触する方向に前記押圧部材を付勢する付勢装置と、
前記第1摩擦板と前記第2摩擦板の摩擦接触が解除される方向に前記押圧部材を変位させる制動解除装置と、
を備えている請求項1または2に記載の液圧装置。
【請求項7】
前記制動解除装置は、導入された作動液の圧力によって前記押圧部材を摩擦解除方向に変位させるピストン装置によって構成されている請求項6に記載の液圧装置。
【請求項8】
前記押圧部材、前記付勢装置、及び、前記ピストン装置は、前記第1摩擦板と前記第2摩擦板とともに、前記回転規制軸の外周側に配置されている請求項7に記載の液圧装置。
【請求項9】
内周に複数の内歯を有する第1ブロックと、
前記第1ブロックに対して相対回転可能である第2ブロックと、
前記内歯よりも歯数が少ない複数の外歯を有し、前記第1ブロックの内側に揺動回転可能に配置されるとともに、前記内歯と前記外歯の間に作動室を形成する揺動回転体と、
前記揺動回転体の内周部から径方向と交差する方向に延び、前記揺動回転体の揺動回転を許容しつつ前記揺動回転体と前記第2ブロックを相対回転不能に連結する回転規制軸と、
前記揺動回転体の揺動回転をロックするブレーキ機構と、
を備え、
前記ブレーキ機構の少なくとも一部は、前記回転規制軸の外周側に配置されている液圧装置。
【請求項10】
前記ブレーキ機構は、
前記揺動回転体と連動して回転する第1摩擦板と、
前記第2ブロックまたは前記第1ブロックに回転を規制された第2摩擦板と、
前記第1摩擦板と前記第2摩擦板を押し付ける押圧機構と、
を備えている請求項9に記載の液圧装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液圧装置、液圧モータ、及び、建設機械に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建設機械の走行駆動部等では、駆動源として液圧モータが用いられることがある。この種の用途で用いられる液圧モータとして、筒部の内側に揺動回転体が回転可能に配置され、筒部と揺動回転体の間に、作動液が順次吸排される複数の作動室が形成されたものが知られている。
【0003】
この液圧モータは、筒部の内周に複数の内歯が設けられ、揺動回転体の外周面に、筒部の内歯よりも歯数の少ない(例えば、一つ歯数が少ない。)複数の外歯が形成されている。内歯は揺動回転体の外歯と噛み合うように接することにより、筒部と揺動回転体の間に複数の作動室を形成する。液圧モータは、作動室に作動液を供給するための供給通路と、作動室から作動液を排出するための排出通路を備えている。
【0004】
また、この液圧モータには、上記の筒部を有する第1ブロックとは別体の第2ブロックが設けられている。第1ブロックと第2ブロックのいずれか一方が装置本体に固定される固定ブロックとされ、他方が作動液の液圧によって回転する出力回転ブロックとされている。
【0005】
揺動回転体は、第2ブロックに対して回転規制軸によって連結されている。揺動回転体には、スプライン孔が形成され、そのスプライン孔に、回転規制軸の一端が首振り可能に噛み合わされている。回転規制軸の他端は、第2ブロックに形成されたスプライン孔に同様に首振り可能に噛み合わされている。回転規制軸は、揺動回転体の偏心回転(揺動回転)を許容しつつ、揺動回転体を第2ブロックに相対回転不能に連結している。さらに、この液圧モータには、作動室に対する供給通路と排出通路の連通位置を揺動回転体の揺動回転方向に沿って切り換える流路切換部が設けられている。
【0006】
この液圧モータは、流路切換部の機能によって作動室に対する供給通路と排出通路の連通位置が周方向に順次切り換わると、作動液の液圧による回転力が揺動回転体に作用する。このとき、揺動回転体の外歯と第1ブロックの内歯との噛み合い状態での滑りにより、第1ブロックと第2ブロックのいずれか一方が、揺動回転体の揺動回転に対して所定の減速比に減速されて回転する。
【0007】
ところで、この種の液圧モータが建設機械の走行駆動部等で使用されるときには、液圧モータが非作動状態のときに、出力回転ブロックの不測の回転を規制できることが望まれる。このため、この要望に対応し得る液圧モータとして、ブレーキ機構(ロック機構)を備えたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
特許文献1に開示される液圧モータは、揺動回転体の軸方向の端面にスプライン孔と同軸にロック孔が設けられ、揺動回転体の軸方向の端面に対向するモータケースの端部壁に、ロック孔に挿入可能なロックピンが配置されている。ロックピンは、揺動回転体のロック孔の揺動軌道(旋回軌道)に対峙する位置に配置され、付勢部材であるばねによって揺動回転体の方向に付勢されている。また、揺動回転体のスプライン孔に挿入される回転規制軸には、油圧によって進退操作されるロック解除ロッドが取り付けられている。ロック解除ロッドは、ロックピンがロック孔に嵌り合った状態のときに、ロックピンの先端部を押圧することによって、ロックピンとロック孔のロックを解除することができる。
この液圧モータでは、モータの作動が停止すると、ロック孔の揺動軌道上に対峙して配置されているロックピンが、ばね部材の付勢力を受けてロック孔に嵌り合う。液圧モータは、これによって揺動回転体の揺動回転がロックされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2011-220341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1に開示される液圧モータは、揺動回転体のロック孔がロックピンと対峙する揺動位置まで移動したときに、ロックピンがロック孔に嵌り合うことで、揺動回転体の揺動回転をロックする構造とされている。このため、液圧モータの停止状況によっては、ロックピンを確実にロック孔に嵌めることが難しい場合がある。
また、ロックピンによるロック開始時やロック解除時には、ロックピンやロック孔の周縁部に過大な負荷が作用することが懸念される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
螺旋水車
24日前
個人
浮力揚水機
1か月前
個人
EVアシスター
1か月前
個人
垂直軸風力発電機
27日前
個人
砂蓄熱式風力発電装置
1か月前
個人
四分の一周往復回転駆動装置
2か月前
個人
連段式水・風力発電システム
4か月前
パイオニア精工株式会社
風車
1か月前
個人
水力発電/蓄電システム
16日前
個人
浮体式の洋上風力発電システム
19日前
株式会社 Nサイエンス
回転駆動装置
2日前
株式会社 Nサイエンス
回転駆動装置
2日前
個人
位置エネルギー交互作用駆動装置
2か月前
個人
風水力発電装置とその応用システム
1か月前
株式会社久保製作所
発電設備
1か月前
個人
水平状態における水圧差浮力駆動装置
2か月前
合同会社小林知財研鑽処
流体圧縮機
1か月前
トヨタ自動車株式会社
風力発電装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
風力発電装置
3か月前
個人
牛馬等とトグルの力を利用した発電機
2か月前
個人
蓄電システム及び発電システム
2か月前
個人
水資源循環式、人工水路水力発電システム
1か月前
個人
液体空気を使った発電システムの発明
3か月前
上海海事大学
減速帯に基づく道路発電装置
3か月前
有限会社ヨシモト機工
出力増幅機構
2か月前
個人
物体の挿抜と液体の注排出を利用した発電機
1か月前
株式会社エスコアドバンス
小型スポット風力発電。
1か月前
シンワオートマチック株式会社
波力発電システム
2か月前
個人
バイキング型水力発電装置
3か月前
株式会社マツバヤシ
循環型水力発電システム
3か月前
個人
小型風水力発電装置
3か月前
株式会社ノワール
水力発電システム及び水力発電方法
1か月前
個人
重力回転補助構造及びこれを備える重力発電装置
23日前
個人
シーソー型水力発電装置
3か月前
ナブテスコ株式会社
制動力測定方法
2か月前
NTN株式会社
電源装置
23日前
続きを見る