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公開番号2024075970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187265
出願日2022-11-24
発明の名称二次電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 50/35 20210101AFI20240529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ケース内圧の上昇時に、ケースのうち安全弁以外の部分が破損することを抑制する。
【解決手段】本開示に基づく二次電池1において、ケース20は、第1の壁部21と、第2の壁部22と、第3の壁部23と、安全弁25とを有している。第1の壁部21は、第1の方向D1において電極体10の一方側に位置している。第2の壁部22は、第1の方向D1において電極体10の他方側に位置している。第3の壁部23は、第1の壁部21と第2の壁部22とを接続し、第1の方向D1に沿って延びている。安全弁25は、第1の壁部21に設けられている。第3の壁部23の少なくとも一部が電極体10と離隔していることで、第3の壁部23および電極体10の間には、第1の壁部21および電極体10の間に形成された第1空間と第2の壁部22および電極体10の間に形成された第2空間とを連通させる、ガス流路Fが形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電極体と、
前記電極体を収容するケースとを備え、
前記ケースは、
第1の方向において前記電極体の一方側に位置する第1の壁部と、
前記第1の方向において前記電極体の他方側に位置する第2の壁部と、
前記第1の壁部と前記第2の壁部とを接続し、前記第1の方向に沿って延びる第3の壁部と、
前記第1の壁部に設けられた安全弁とを有し、
前記第3の壁部の少なくとも一部が前記電極体と離隔していることで、前記第3の壁部および前記電極体の間に、前記第1の壁部および前記電極体の間に形成された第1空間と前記第2の壁部および前記電極体の間に形成された第2空間とを連通させる、ガス流路が形成されている、二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二次電池に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特開2018-113172号公報(特許文献1)には、従来の二次電池が開示されている。特許文献1に開示された二次電池は、正極および負極を備えた電極体と電解液とが角型のケース内に収容されており、このケースが密閉されている、密閉型電池である。角型のケースの外面のうちの何れかの面に、ケース内部に向かって窪んだ凹部が形成されている。凹部の内壁のうち少なくとも一面にケースの外方に向けて開口する開口部が設けられている。凹部の底面に、前記ケースの内圧が所定レベル以上に上昇した場合に開放されるガス排出弁が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-113172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の二次電池において、ケースは、ガス排出弁(安全弁)が設けられている一方の壁部と、これとは反対側に位置する他方の壁部とを有している。他方の壁部と電極体との間には空間がある。電極体の反応により発生したガスが、電極体の膨張に伴い当該空間にたまり、当該空間の内圧が上昇する場合がある。しかしながら、当該空間は安全弁から比較的遠い位置にあり、当該空間と安全弁との間には電極体も位置している。このため、安全弁近傍のケース内圧と比較して上記空間の内圧が局所的に高くなり、安全弁からガスが排出される前に上記空間側においてケースが破損するおそれがある。
【0005】
本開示は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ケース内圧の上昇時に、ケースのうち安全弁以外の部分が破損することを抑制できる、二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に基づく二次電池は、電極体と、電極体を収容するケースとを備えている。ケースは、第1の壁部と、第2の壁部と、第3の壁部と、安全弁とを有している。第1の壁部は、第1の方向において電極体の一方側に位置している。第2の壁部は、第1の方向において電極体の他方側に位置している。第3の壁部は、第1の壁部と第2の壁部とを接続し、第1の方向に沿って延びている。安全弁は、第1の壁部に設けられている。第3の壁部の少なくとも一部が電極体と離隔していることで、第3の壁部および電極体の間には、第1の壁部および電極体の間に形成された第1空間と第2の壁部および電極体の間に形成された第2空間とを連通させる、ガス流路が形成されている。
【0007】
本開示に基づく二次電池においては、電極体の反応により発生したガスが第2空間にたまることなく、このガス流路を通って第1空間に流れる。これにより第1空間および第2空間の圧力が均一化され、第2空間の圧力が局所的に上昇することが抑制される。ひいては、安全弁からガスが排出される前に第2空間側からケースが破損することが抑制される。
【0008】
よって、ケース内圧の上昇時に、ケースのうち安全弁以外の部分が破損することを抑制できる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ケース内圧の上昇時に、ケースのうち安全弁以外の部分が破損することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態1に係る二次電池の断面図である。
本開示の実施形態1に係る二次電池の概略的な分解斜視図である。
本開示の実施形態1に係る二次電池を示す模式的な斜視図である。
本開示の実施形態2に係る二次電池を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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