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公開番号2024075054
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186198
出願日2022-11-22
発明の名称転落防止補助具
出願人日鉄物流株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A62B 35/00 20060101AFI20240527BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】汎用性に優れ、かつ簡単に転落防止を行うことができる転落防止補助具を提供する。
【解決手段】荷台1に立設されたスタンション2に、転落防止補助具10,20を取り付け、補助具本体11,21の上端部から当該補助具本体11,21の長手方向と交差する方向に延在する上部フック係止部12,22に、荷台1に水平方向に延在して配置された上転落防止索3,5の端部フック3a,5aを係止するとともに、補助具本体11,21の下端部から当該補助具本体11,21の長手方向と交差する方向に延在する下部フック係止部13,23に、荷台1に水平方向に延在して配置された下転落防止索4,6の端部フック4a,6aを係止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両等の荷台に立設されたスタンションに着脱可能に取り付けられて、荷台からの転落を防止する際に使用される転落防止補助具であって、
前記スタンションに、当該スタンションの上下方向に延在するようにして着脱可能に取り付けられる補助具本体と、
前記補助具本体の上端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックが係止される上部フック係止部と、
前記補助具本体の下端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックが係止される下部フック係止部と、
を備えたことを特徴とする転落防止補助具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記補助具本体の上端部に、前記スタンションの上端面に掛けられる上掛部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の転落防止補助具。
【請求項3】
前記補助具本体は、横断面において前記スタンションの側面の半分以上を覆うようにして前記スタンションに取り付けられた柔軟性を有する上下に延在する帯状に形成され、
前記上部フック係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記下部フック係止部は、2本のフック係止部材を有し、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の転落防止補助具。
【請求項4】
前記補助具本体は、横断面において前記スタンションの側面の半分以上を覆うようにして前記スタンションに取り付けられた柔軟性を有する上下に延在する帯状に形成され、
前記上部フック係止部は、第1上部係止部と第2上部係止部とを備え、
前記第1上部係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2上部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の表面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
他方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の裏面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
前記下部フック係止部は、第1下部係止部と第2下部係止部とを備え、
前記第1下部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2下部係止部は、基端部が前記補助具本体の下端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の転落防止補助具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の荷台に立設されたスタンションに着脱可能に取り付けられて、荷台からの転落を防止する際に使用される転落防止補助具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
トレーラ等の車両の荷台上で作業する際の転落防止策として、スタンションやその付随装置に、安全帯取付用親綱のロープやネットを張り、落下の防止や落下時の衝撃吸収策が取られている。
例えば特許文献1に記載の転落防止装置は、トレーラの荷台上平面の隅にある前側受枠に少なくとも一部が嵌入した状態で立設された、前用支柱支持部材を有する前用支柱支持部材付きスタンションと、荷台上平面の後側隅にある後側受枠に少なくとも一部が嵌入した状態で立設された、後用支柱支持部材を有する後用支柱支持部材付きスタンションと、前用支柱支持部材に着脱可能に立設された前用支柱と、後用支柱支持部材に着脱可能に立設された後用支柱と、前用支柱と後用支柱との間に親綱として張るワイヤとを備えている。
【0003】
特許文献2に記載の墜落防止装置は、運搬用車両の荷台の縁部に開設される複数の挿入孔に挿入されて、前記荷台から上向きに起立する複数のスタンションと、前記複数のスタンションにそれぞれ設けられる複数のリングに挿通されることにより横架される親綱と、前記親綱に張力を付与する緊張器と、作業員に連結されると共に、前記親綱に係止される安全帯とを備え、前記複数のスタンションのそれぞれは、前記複数の挿入孔に挿入される挿入部と、前記挿入部から、前記荷台の外側に向けて水平に延びる水平部と、前記複数のリングが取り付けられ、且つ、前記水平部から垂直に起立する柱部とを有している。
【0004】
特許文献3に記載の転落防止装置は、貨物車の荷台の外縁に沿って立設される複数のスタンションと、2つの前記スタンション間に張架されたロープ部材と、該ロープ部材に摺動可能に取り付けられ、作業者に連結された連結部材とを有し、前記ロープ部材の一方の端部及び他方の端部が前記貨物車に固定される前記ロープ部材を巻回する滑車を備えた滑車部が前記スタンションの上端部に設けられたものである。
【0005】
特許文献4に記載の転落防止装置は、円筒形状の嵌入部がヒンジ部によって連結された長尺状の本体部と、貨物車の荷台に形成された孔部に嵌合し、前記嵌入部を摺動可能かつ回動可能に収容する基部と、複数の前記本体部間を張架するネットとを有してなり、前記基部に少なくとも前記ヒンジ部及び前記本体部の前記ヒンジ部側の一端部を収容して前記本体部を前記荷台に対して立設させると共に、前記基部内で前記嵌入部を摺動させて前記ヒンジ部及び前記本体部の前記ヒンジ部側の一端部を露出させて前記荷台に対して前記本体部を折り曲げ可能としたものである。
【0006】
特許文献5に記載の転落防止装置は、貨物車の荷台側縁部に立設された少なくとも2本の支柱の上端部にそれぞれ下端部が取り付けられ該支柱から上方に延設された柱状部と、これらの柱状部間に張り渡された網とを備えたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実用新案登録第3232384号公報
特開2022-83580号公報
特開2014-39740号公報
特開2012-71769号公報
実用新案登録第3146861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したような、従来の転落防止装置では、専用スタンションやスタンションに装置を設置する必要があるとともに、車両やスタンションの形状が限られ、汎用性に劣るという問題がある。
また、転落防止装置の設置に時間や労力がかかり、簡単に転落防止を行い難いという問題がある。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、汎用性に優れ、かつ簡単に転落防止を行うことができる転落防止補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明の転落防止補助具は、車両等の荷台に立設されたスタンションに着脱可能に取り付けられて、荷台からの転落を防止する際に使用される転落防止補助具であって、
前記スタンションに、当該スタンションの上下方向に延在するようにして着脱可能に取り付けられる補助具本体と、
前記補助具本体の上端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックが係止される上部フック係止部と、
前記補助具本体の下端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックが係止される下部フック係止部と、を備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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