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公開番号2024074167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022185280
出願日2022-11-18
発明の名称オイルシール
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16J 15/3264 20160101AFI20240523BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】サイドリップのリップ先端の摩耗を低減しつつ、外部からの異物の侵入を適切に抑制できるオイルシールを提供する。
【解決手段】シャフト18の外周面54に嵌め着けられたサイドリップ32から外周側に突き出すリップ先端32aが、シールリップ44と一体成形されると共に貫通穴14に嵌合する円筒状のオイルシール外環34の内周面に摺接させられている為、シャフト18の軸方向ガタによるリップ先端32aの面圧の変化が抑制されると共にリップ先端32aの径方向への大型化を抑制できる。その結果、異物の侵入を適切に防止しつつ、サイドリップ32のリップ先端32aの摩耗を低減できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
非回転体に形成された穴の内周面と、前記穴に挿通された回転体の外周面との間の隙間に設けられ、前記回転体の外周面に摺動可能に密接されるシールリップを有するオイルシールであって、
前記シールリップとは別体で設けられ、前記回転体の外周面に嵌め着けられた環状のサイドリップを備え、
前記サイドリップは、外周側に突き出すリップ先端を有し、
前記リップ先端が、前記穴の内周面、又は、前記シールリップと一体成形されると共に前記穴に嵌合する円筒状のオイルシール外環の内周面に摺動可能に密接させられている
ことを特徴とするオイルシール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルシールの異物侵入防止構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
回転体と非回転体との間の隙間に設けられ、外部からの異物の侵入を防止するオイルシールがよく知られている。特許文献1に記載のオイルシールがそれである。ところで、外部から泥水等の異物がかかり、オイルシール周辺の温度が下げられて周辺の圧力が低下すると、オイルシールが変形してオイルシールと回転体との間に隙間が形成され、その隙間から異物が侵入するという問題がある。この問題を解消する為、特許文献1では、オイルシールに形成されるサイドリップのリップ先端をスリンガ(本明細書ではデフレクタ)の端面に密接させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-57729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のオイルシールでは、回転体の軸方向のガタによってサイドリップのリップ先端の密接位置が軸方向に変化した場合であってもサイドリップのリップ先端の面圧を確保する為、サイドリップを大径化して弾性力を確保する必要がある。一方で、サイドリップの大径化は、サイドリップのリップ先端とスリンガとの間の摺動速度が高くなる。その結果、サイドリップのリップ先端が早期に摩耗する虞がある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、サイドリップのリップ先端の摩耗を低減しつつ、外部からの異物の侵入を適切に防止できるオイルシールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、(a)非回転体に形成された穴の内周面と、前記穴に挿通された回転体の外周面との間の隙間に設けられ、前記回転体の外周面に摺動可能に密接されるシールリップを有するオイルシールであって、(b)前記シールリップとは別体で設けられ、前記回転体の外周面に嵌め着けられた環状のサイドリップを備え、(c)前記サイドリップは、外周側に突き出すリップ先端を有し、(d)前記リップ先端が、前記穴の内周面、又は、前記シールリップと一体成形されると共に前記穴に嵌合する円筒状のオイルシール外環の内周面に摺動可能に密接させられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、回転体の外周面に嵌め着けられたサイドリップから外周側に突き出すリップ先端が、穴の内周面、又は、シールリップと一体成形されると共に穴に嵌合する円筒状のオイルシール外環の内周面に摺動可能に密接させられている為、回転体の軸方向ガタによるリップ先端の面圧の変化が抑制されると共にリップ先端の径方向への大型化を抑制できる。その結果、異物の侵入を適切に防止しつつ、サイドリップのリップ先端の摩耗を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用されたオイルシールの断面図である。
従来構造のオイルシールから図1のオイルシールに至る過程について説明する図である。
本発明の他の実施例に対応するオイルシールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用されたオイルシール10の断面図である。オイルシール10は、非回転体であるハウジング12によって密閉された内部空間に充填されたオイルの流出を防止すると共に、ハウジング12の外部からの異物の侵入を防止するために設けられている。図1において、ハウジング12に対して紙面左側が外部に対応し、ハウジング12に対して紙面右側の空間が内部空間に対応している。オイルシール10は、ハウジング12に形成された貫通穴14の内周面16と、回転体であるドライブシャフト18(以下、シャフト18)の外周面20との間の隙間を塞ぐようにして設けられている。尚、ハウジング12が本発明の非回転体に対応し、貫通穴14が本発明の穴に対応し、シャフト18が本発明の回転体に対応する。
(【0011】以降は省略されています)

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