TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024073969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184983
出願日2022-11-18
発明の名称動力伝達装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20240523BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】第1ギヤの回転数にかかわらず、第1ギヤ自身や第1ギヤを支持する軸受部に、安定して潤滑液を供給する。
【解決手段】動力伝達装置は、ケースと、ケース内に位置しており、ケース内の潤滑液によって潤滑される複数のギヤと、を備えてもよい。複数のギヤは、回転することによってケース内の下部に溜まる潤滑液を掻き上げる第1ギヤを有してもよい。ケースは、第1ギヤの側面に対向する対向壁を有してもよい。対向壁は、第1ギヤの側面に向けて突出するとともに第1ギヤの周方向に沿って延びる第1リブを有してもよい。第1ギヤの側面、第1リブ及び対向壁は、第1ギヤによって掻き上げられた潤滑液を、周方向に沿って案内する第1潤滑流路を画定してもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両用の動力伝達装置であって、
ケースと、
前記ケース内に位置しており、前記ケース内の潤滑液によって潤滑される複数のギヤと、
を備え、
前記複数のギヤは、回転することによって前記ケース内の下部に溜まる前記潤滑液を掻き上げる第1ギヤを有し、
前記ケースは、前記第1ギヤの側面に対向する対向壁を有し、
前記対向壁は、前記第1ギヤの前記側面に向けて突出するとともに前記第1ギヤの周方向に沿って延びる第1リブを有し、
前記第1ギヤの前記側面、前記第1リブ及び前記対向壁は、前記第1ギヤによって掻き上げられた前記潤滑液を、前記周方向に沿って案内する第1潤滑流路を画定する、
動力伝達装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記対向壁は、前記第1ギヤの前記側面に向けて突出するとともに前記第1リブと並行して延びる第2リブをさらに有し、
前記第2リブは、前記第1ギヤの回転軸から見て、前記第1リブの内側に位置する、請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記第1潤滑流路には、その断面積が局所的に変化する流出誘導部が形成されている、請求項2に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記流出誘導部は、前記第1ギヤの前記回転軸の鉛直上方に位置する、請求項3に記載の動力伝達装置。
【請求項5】
前記対向壁は、前記流出誘導部から前記対向壁の内部へ分岐する第2潤滑流路をさらに有する、請求項4に記載の動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、車両用の動力伝達装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両用の動力伝達装置が記載されている。この動力伝達装置では、所定のギヤ(以下、第1ギヤと称する)が回転することによって、ケース内の下部に溜まった潤滑液が掻き上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-158723号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した動力伝達装置では、潤滑液を掻き上げる第1ギヤの回転数に応じて、潤滑液の飛散経路が変化する。従って、第1ギヤの回転数に依っては、例えば第1ギヤ自身や第1ギヤを支持する軸受部に、安定して潤滑液が供給されないおそれがある。本明細書は、このような課題を少なくとも部分的に解決し得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する技術は、車両用の動力伝達装置に具現化される。第1の態様では、動力伝達装置は、ケースと、ケース内に位置しており、ケース内の潤滑液によって潤滑される複数のギヤと、を備えてもよい。複数のギヤは、回転することによってケース内の下部に溜まる潤滑液を掻き上げる第1ギヤを有してもよい。ケースは、第1ギヤの側面に対向する対向壁を有してもよい。対向壁は、第1ギヤの側面に向けて突出するとともに第1ギヤの周方向に沿って延びる第1リブを有してもよい。第1ギヤの側面、第1リブ及び対向壁は、第1ギヤによって掻き上げられた潤滑液を、周方向に沿って案内する第1潤滑流路を画定してもよい。
【0006】
上記した動力伝達装置では、第1ギヤの側面に対向する対向壁に、第1リブが設けられている。この第1リブは、第1ギヤの側面及び対向壁とともに、潤滑液を周方向に案内する第1潤滑流路を画定する。このような構成によると、第1ギヤの回転によって掻き上げられた潤滑液の一部が、第1ギヤの回転数にかかわらず、規定の第1潤滑流路に沿って誘導される。これにより、第1ギヤの回転数にかかわらず、例えば第1ギヤ自身や第1ギヤを支持する軸受部に、安定して潤滑液を供給することができる。
【0007】
第2の態様では、上記の第1の態様において、対向壁は、第1ギヤの側面に向けて突出するとともに第1リブと並行して延びる第2リブをさらに有してもよい。この場合、第2リブは、第1ギヤの回転軸から見て、第1リブの内側に位置してもよい。このような構成によると、前述した第1潤滑流路が、並走する第1リブと第2リブとの間に画定される。第1ギヤの回転数が比較的に大きいときは、第1ギヤによって掻き上げられた潤滑液が、第1リブにより第1潤滑流路に沿って誘導される。第1ギヤの回転数が比較的に小さいときは、第1ギヤによって掻き上げられた潤滑液が、第2リブにより第1潤滑流路に沿って誘導される。このように、第1ギヤの回転によって掻き上げられた潤滑液の一部を、第1ギヤの回転数にかかわらず、規定の第1潤滑流路に沿ってより確実に誘導することができる。
【0008】
第3の態様では、上記の第2の態様において、第1潤滑流路には、その断面積が局所的に変化する流出誘導部が形成されていてもよい。このような構成によると、第1潤滑流路における潤滑液の流れを、流出誘導部において意図的に淀ませることができる。これにより、第1潤滑流路に沿って流れる潤滑液を、流出誘導部において第1潤滑流路から流出させて、所望の位置に誘導することができる。
【0009】
第4の態様では、上記の第3の態様において、流出誘導部は、第1ギヤの回転軸の鉛直上方に位置してもよい。このような構成によると、例えば潤滑液の流出誘導部の直下に位置する軸受部に、潤滑液を効果的に誘導することができる。
【0010】
第5の態様では、上記の第3又は第4の態様において、対向壁は、流出誘導部から分岐して対向壁の内部を延びる第2潤滑流路をさらに有してもよい。このような構成によると、第1潤滑流路に沿って流れる潤滑液を、第2潤滑流路を通じて他の被潤滑箇所に誘導することができる。この場合、第2潤滑流路には、潤滑液を誘導するチューブ状部材がさらに接続されてもよい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
車両
4日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1日前
トヨタ自動車株式会社
組立体
1日前
トヨタ自動車株式会社
サーバ
4日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
9日前
トヨタ自動車株式会社
ロータ
9日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
8日前
トヨタ自動車株式会社
燃料電池
4日前
トヨタ自動車株式会社
燃料電池
4日前
トヨタ自動車株式会社
連結車両
4日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
積層電池
8日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
8日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
8日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
燃料電池
8日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
8日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
9日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
8日前
トヨタ自動車株式会社
充放電設備
8日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
8日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
9日前
トヨタ自動車株式会社
車両点検装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
バリ取り装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
空調システム
9日前
トヨタ自動車株式会社
運転支援装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
運転支援装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
充電制御装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両電源装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
管理システム
8日前
トヨタ自動車株式会社
電源システム
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両充電設備
8日前
トヨタ自動車株式会社
電力管理装置
8日前
続きを見る