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公開番号2024073846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184791
出願日2022-11-18
発明の名称室外機及び故障診断システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類F24F 11/38 20180101AFI20240523BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】音を用いた故障診断の精度の低下を抑制できる室外機及び故障診断システムを提供することを目的とする。
【解決手段】室外機は、圧縮機と、室外熱交換器と、室外熱交換器に送風する室外ファンと、音を計測する音計測装置と、を備え、音計測装置は、振動を計測する振動センサと、振動センサが取り付けられた振動板と、振動板への水の付着を抑制する保護構造と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
圧縮機と、
室外熱交換器と、
前記室外熱交換器に送風する室外ファンと、
音を計測する音計測装置と、を備え、
前記音計測装置は、
振動を計測する振動センサと、
前記振動センサが取り付けられた振動板と、
前記振動板への水の付着を抑制する保護構造と、を有する室外機。
続きを表示（約 710 文字）【請求項２】
前記保護構造として、前記振動板が傾斜して設けられている請求項１に記載の室外機。
【請求項３】
前記音計測装置は、前記保護構造として、少なくとも前記振動板を覆うカバーを有する請求項１又は２に記載の室外機。
【請求項４】
前記音計測装置は、前記室外機の筐体内部の天面に取り付けられている請求項１又は２に記載の室外機。
【請求項５】
室外機の音を計測する音計測装置と、
前記音計測装置により計測された音に基づき、前記室外機が故障しているか否かを診断する故障診断部と、を備え、
前記故障診断部は、
前記音計測装置に水が付着していると推定される場合は、前記室外機の故障診断を行わない、故障診断システム。
【請求項６】
前記故障診断部は、
気象情報を取得し、
前記気象情報に基づき、前記音計測装置が設置された地域に降水しているか否かを判断し、
前記音計測装置が設置された地域に降水している場合は、前記音計測装置に水が付着していると推定し、前記故障診断を行わない請求項５に記載の故障診断システム。
【請求項７】
前記故障診断部は、
前記音計測装置が計測した音が正常範囲外の場合であっても、予め設定された時間が経過していない場合は、前記音計測装置に水が付着していると推定し、前記故障診断を行わない請求項５に記載の故障診断システム。
【請求項８】
前記故障診断部による診断の結果を外部機器に送信する通信部をさらに備える請求項６又は７に記載の故障診断システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、冷凍サイクル装置の室外機及び該室外機の故障診断システムに関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、圧縮機、室外熱交換器、室外ファン、及び膨張弁を備える室外機と、室内熱交換器及び室内ファンを備える室内機と、を備える冷凍サイクル装置において、室外機又は室内機の各装置の動作音に基づいて故障診断を行うことが知られている。例えば特許文献１には、室外機が備える圧縮機及び室外ファンからの音を計測するマイクロフォンを備え、検出した音のレベルがメモリに記憶された閾値以上の場合に異常と判断して運転を停止する空気調和装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平０５－０９９４７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
冷凍サイクル装置の室外機は、熱交換後の高温又は低温の空気を放出する必要があるため、屋外に設置されることが多い。室外機が屋外に設置される場合、降雨などの影響で圧縮機又は室外ファンからの音を計測するマイクロフォンなどの音計測装置に水滴又は泥が付着することがある。この場合、音計測装置が故障してしまう、又は音計測装置にて正しく音を計測できなくなるといった不具合が生じ、故障診断の精度が低下してしまう。
【０００５】
本開示は、上記のような課題を解決するものであり、音を用いた故障診断の精度の低下を抑制できる室外機及び故障診断システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る室外機は、圧縮機と、室外熱交換器と、室外熱交換器に送風する室外ファンと、音を計測する音計測装置と、を備え、音計測装置は、振動を計測する振動センサと、振動センサが取り付けられた振動板と、振動板への水の付着を抑制する保護構造と、を有する。
【０００７】
本開示に係る故障診断システムは、室外機の音を計測する音計測装置と、音計測装置により計測された音に基づき、室外機が故障しているか否かを診断する故障診断部と、を備え、故障診断部は、音計測装置に水が付着していると推定される場合は、室外機の故障診断を行わない。
【発明の効果】
【０００８】
本開示における室外機及び故障診断システムによれば、水の付着を抑制する保護構造を設けること、又は水が付着していると推定される場合は故障診断を行わないことで、音を用いた故障診断の精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態１に係る室外機の概略構成図である。
実施の形態１に係る音計測装置の概略構成図である。
実施の形態１に係る室外機の制御ブロック図である。
実施の形態１に係る故障診断部における故障装置の特定を説明する図である。
実施の形態１に係る室外機の故障診断処理の流れを示すフローチャートである。
変形例１－１に係る音計測装置の概略構成図である。
変形例１－２に係る音計測装置の概略構成図である。
変形例１－３に係る音計測装置の概略構成図である。
変形例１－４に係る音計測装置の概略構成図である。
実施の形態２に係る室外機の制御ブロック図である。
実施の形態２に係る室外機の故障診断処理の流れを示すフローチャートである。
実施の形態３に係る室外機の故障診断処理の流れを示すフローチャートである。
変形例２に係る故障診断システムの概略構成図である。
変形例３に係る室外機の故障診断処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ及び配置等は、本開示の範囲内で適宜変更することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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