TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024073736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184600
出願日2022-11-18
発明の名称助手席用エアバッグ装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/205 20110101AFI20240523BHJP(車両一般)
要約【課題】ミッドマウントタイプであっても、エアバッグの膨張初期に、上下で並設される2枚の扉部を、略同時に円滑に開かせることが可能な助手席用エアバッグ装置の提供。
【解決手段】インストルメントパネル1の上下の中央付近の領域に配設されている。折り畳まれたエアバッグ10を覆うエアバッグカバー25が、インストルメントパネルに略沿うように配置される天井壁部27を有する。天井壁部が、インストルメントパネルにおける後方への突出端を構成する反転部を含んだ領域に配設され、上側扉部30Uと下側扉部30Dとが、反転部28a付近に形成される中央側破断予定部を間に介在させるようにして、隣接される。上側扉部の前面30b側に、エアバッグの展開膨張時の開きを促進させるための当てリブ37が、形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
助手席前方のインストルメントパネルの上下の中央付近の領域に配設されて、内部に膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、該エアバッグを折り畳んで収納させる収納部位と、折り畳まれた前記エアバッグを覆うエアバッグカバーと、を備える構成とされ、
前記収納部位が、折り畳まれた前記エアバッグを後方に向かって突出させるように、後方側を開口させて形成される突出用開口を、備え、
前記エアバッグカバーが、前記インストルメントパネルに略沿うように配置される天井壁部を有するとともに、該天井壁部に、前記突出用開口を覆う扉部と、該扉部の周縁に形成される破断予定部と、を配置させ、前記エアバッグの展開膨張時に、前記破断予定部を破断させつつ前記扉部を開かせる構成とされ、
前記扉部が、上下で2枚並設される構成の助手席用エアバッグ装置であって、
前記天井壁部が、前記インストルメントパネルにおける後方への突出端を構成する反転部を含んだ領域に、配設される構成とされ、
上下で並設される上側扉部と下側扉部とが、前記反転部付近に形成される中央側破断予定部を間に介在させるようにして、隣接されて、
前記上側扉部と前記下側扉部との少なくとも一方の前面側に、前記エアバッグの展開膨張時の開きを促進させるための当てリブが、前方に向かって突出するように、配設されていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記上側扉部が、上下方向に略沿った断面における実質的な長さ寸法を、前記下側扉部における上下方向に略沿った断面における実質的な長さ寸法よりも小さく設定されて、
前記当てリブが、前記上側扉部の前面側に、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項3】
前記上側扉部が、後面側に、装飾部材を配設させて構成され、
前記当てリブが、前記上側扉部の前面側に、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項4】
前記上側扉部が、上下方向に略沿った断面において、前記収納部位の中心軸に対する傾斜角度を、前記下側扉部における前記収納部位の軸方向に対する傾斜角度と比較して、大きく設定され、
前記当てリブが、前記上側扉部の前面側に、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項5】
前記上側扉部と前記下側扉部とが、開き時の回転中心となるヒンジ部を、元部側に配設させる構成とされ、
前記上側扉部側に配設される上側ヒンジ部が、前記下側扉部側に配設される下側ヒンジ部よりも、低強度に設定されていることを特徴とする請求項2または4のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項6】
前記上側扉部及び下側扉部が、それぞれ、左縁側と右縁側とに、前記上側扉部若しくは前記下側扉部の開き時に破断される上側破断予定部若しくは下側破断予定部を、配設させる構成とされ、
前記上側破断予定部が、前記下側破断予定部よりも、破断強度を低く設定されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項7】
前記上側扉部及び下側扉部が、それぞれ、左縁側と右縁側とに、前記上側扉部若しくは前記下側扉部の開き時に破断される上側破断予定部若しくは下側破断予定部を、配設させる構成とされ、
前記上側破断予定部が、前記下側破断予定部よりも、破断強度を低く設定されていることを特徴とする請求項5に記載の助手席用エアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、助手席前方のインストルメントパネルの上下の中央付近の領域に配設されるミッドマウントタイプの助手席用エアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
通常、助手席用エアバッグ装置は、折り畳まれて収納部位内に収納されるエアバッグを覆うエアバッグカバーの天井壁部を、インストルメントパネルの領域において、インストルメントパネルから連ならせるようにして、車両に搭載されている。ミッドマウントタイプの助手席用エアバッグ装置は、インストルメントパネルの上下の中央付近の領域に配置される構成であることから、インストルメントパネルにおいて大きく湾曲している領域に、エアバッグカバーの天井壁部を配置させるようにして、搭載されていた(例えば、特許文献1参照)。また、この従来の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグカバーは、天井壁部において、収納部位の突出用開口を覆う領域に、上下方向側で2枚の扉部を配設させ、この2枚の扉部を上下で開かせることにより、膨張するエアバッグを突出させる構成であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-111424公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インストルメントパネルにおいて大きく湾曲している領域に、エアバッグカバーの天井壁部を配置させる場合、天井壁部の領域に形成される上側の扉部と下側の扉部とは、インストルメントパネルの外形形状に応じて、外形形状(湾曲状態)や折り畳まれたエアバッグからの距離等を、大きく異ならせて構成される場合があった。そして、このように上側の扉部と下側の扉部との外形形状等が大きく異なる場合、上側の扉部と下側の扉部との開き(開き開始のタイミングや開きの速度等)に差が生じて、突出用開口を迅速に広く開口させることができず、エアバッグを迅速かつ安定して膨張させることができない虞れがあった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、インストルメントパネルの上下の中央付近の領域に配設されるミッドマウントタイプであっても、エアバッグの膨張初期に、上下で並設される2枚の扉部を、略同時に円滑に開かせることが可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、助手席前方のインストルメントパネルの上下の中央付近の領域に配設されて、内部に膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、エアバッグを折り畳んで収納させる収納部位と、折り畳まれたエアバッグを覆うエアバッグカバーと、を備える構成とされ、
収納部位が、折り畳まれたエアバッグを後方に向かって突出させるように、後方側を開口させて形成される突出用開口を、備え、
エアバッグカバーが、インストルメントパネルに略沿うように配置される天井壁部を有するとともに、天井壁部に、突出用開口を覆う扉部と、扉部の周縁に形成される破断予定部と、を配置させ、エアバッグの展開膨張時に、破断予定部を破断させつつ扉部を開かせる構成とされ、
扉部が、上下で2枚並設される構成の助手席用エアバッグ装置であって、
天井壁部が、インストルメントパネルにおける後方への突出端を構成する反転部を含んだ領域に、配設される構成とされ、
上下で並設される上側扉部と下側扉部とが、反転部付近に形成される中央側破断予定部を間に介在させるようにして、隣接されて、
上側扉部と下側扉部との少なくとも一方の前面側に、エアバッグの展開膨張時の開きを促進させるための当てリブが、前方に向かって突出するように、配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の助手席用エアバッグ装置は、インストルメントパネルの上下の中央付近に配置されるミッドマウントタイプとされており、エアバッグカバーにおいて、インストルメントパネルに略沿うように配設される天井壁部が、インストルメントパネルにおける後方への突出端を構成する反転部を含んだ領域に、配設され、エアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部は、上下で並設されるとともに、この反転部付近に形成される中央側破断予定部を間に介在させるように、隣接されている。すなわち、本発明の助手席用エアバッグ装置では、上下で並設される上側扉部と下側扉部とは、インストルメントパネルにおいて大きく湾曲している領域に、配設されている。しかしながら、本発明の助手席用エアバッグ装置では、上側扉部と下側扉部との少なくとも一方の前面側に、前方に向かって突出するような当てリブを、配設させていることから、このような当てリブを適宜配設させ、また、当てリブの外形形状や突出量等を適宜調整することにより、膨張初期のエアバッグが上側扉部若しくは下側扉部を押し開く際の開き開始のタイミングを調整することができて、上側扉部と下側扉部とを略同時に開き開始可能に調整することができる。そのため、エアバッグの膨張初期に、上側扉部と下側扉部とを略同時に開かせることができて、収納部位の突出用開口を迅速に広く開口させることが可能となることから、突出用開口から、膨張するエアバッグを後方に向かって、迅速に突出させることができる。その結果、エアバッグを、迅速かつ安定して膨張完了させることができる。
【0008】
したがって、本発明の助手席用エアバッグ装置では、インストルメントパネルの上下の中央付近の領域に配設されるミッドマウントタイプであっても、エアバッグの膨張初期に、上下で並設される2枚の扉部を、迅速かつ円滑に開かせることができる。
【0009】
具体的には、本発明の助手席用エアバッグ装置において、上側扉部の上下方向に略沿った断面における実質的な長さ寸法が、下側扉部の上下方向に略沿った断面における実質的な長さ寸法よりも小さく設定される場合や、上側扉部の後面側に装飾部材が配設される場合、上側扉部の上下方向に略沿った断面における収納部位の中心軸に対する傾斜角度が、下側扉部の上下方向に略沿った断面における収納部位の中心軸に対する傾斜角度と比較して、大きく設定される場合には、上側扉部の方が下側扉部よりも開き難くなる。このような構成の場合、上側扉部の前面側のみに、当てリブを形成する構成とすれば、エアバッグの膨張初期に、上側扉部を、下側扉部と略同時に開かせることができる。
【0010】
そして、上側扉部側のみに当てリブを形成する場合、上側扉部の元部側に形成される上側ヒンジ部を、下側扉部の元部側に形成される下側ヒンジ部よりも低強度に設定すれば、上側扉部を、一層開きやすく調整することが可能となって、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

豊田合成株式会社
車両
7日前
豊田合成株式会社
車両
7日前
豊田合成株式会社
発光装置
15日前
豊田合成株式会社
発光装置
15日前
豊田合成株式会社
ガラスラン
7日前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
3日前
豊田合成株式会社
エアバッグ装置
3日前
豊田合成株式会社
リッド開閉装置
1か月前
豊田合成株式会社
車両用内装パネル
24日前
豊田合成株式会社
車内照明システム
24日前
豊田合成株式会社
光輝塗膜及びカバー
今日
豊田合成株式会社
車室の前部駆動装置
8日前
豊田合成株式会社
乗員見守りシステム
14日前
豊田合成株式会社
ステアリングハンドル
15日前
豊田合成株式会社
使用済樹脂の再生方法
7日前
豊田合成株式会社
サイドエアバッグ装置
1か月前
豊田合成株式会社
ステアリングハンドル
22日前
豊田合成株式会社
歩行者用エアバッグ装置
7日前
豊田合成株式会社
車両用運転支援システム
今日
豊田合成株式会社
車両用運転支援システム
22日前
豊田合成株式会社
車両用運転支援システム
22日前
豊田合成株式会社
発光素子およびその製造方法
1か月前
豊田合成株式会社
発光素子およびその製造方法
1か月前
豊田合成株式会社
はんだ接合装置及びはんだ接合方法
1か月前
豊田合成株式会社
触感提示システム、及びプログラム
1か月前
豊田合成株式会社
近赤外線透過カバー及び近赤外線センサ
15日前
豊田合成株式会社
偏光フィルムの製造方法及び偏光フィルム
1か月前
トヨタホーム株式会社
機器給電システム
今日
豊田合成株式会社
車両用部品及びヒータモジュールの製造方法
25日前
株式会社豊田中央研究所
細胞接着性支持体及び細胞培養方法
15日前
豊田合成株式会社
流体殺菌装置
7日前
豊田合成株式会社
プロジェクター
15日前
豊田合成株式会社
車両用外装カバー及び車両用外装カバーの製造方法
1か月前
日本精機株式会社
運転支援装置
24日前
日本精機株式会社
表示システム
25日前
東レ株式会社
車両用エアバッグ
7日前
続きを見る