TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024073730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184591
出願日2022-11-18
発明の名称押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 24/26 20060101AFI20240523BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】未燃カーボンが多く、多孔質である低品質なフライアッシュを使用した押出成形水硬性組成物の押出成形する際の作業性を改善する、押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物、及び未燃カーボンが多く、多孔質である低品質なフライアッシュを使用した場合においても、押出成形する際の作業性に優れる、押出成形水硬性組成物を提供する。
【解決手段】下記(A)成分、(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が2.0以上9.0以下である、添加剤組成物であり、BET比表面積が0.5m3/g以上12.0m3/g未満、且つ強熱減量が1%以上10%以下であるフライアッシュを含む押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物。
(A)成分:一般式(1a)で示される単量体(1a)と、一般式(2a)で示される単量体(2a)とを構成単量体として含み、全構成単量体中、単量体(1a)と単量体(2a)の合計量中の単量体(2a)の割合が、15質量%以上35質量%以下であり、重量平均分子量が40000以上80000以下である、共重合体
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)成分、(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が2.0以上9.0以下である、添加剤組成物であり、BET比表面積が0.5m

/g以上12.0m

/g未満、且つ強熱減量が1%以上10%以下であるフライアッシュを含む押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物。
(A)成分:下記一般式(1a)で示される単量体(1a)と、下記一般式(2a)で示される単量体(2a)とを構成単量体として含み、全構成単量体中、単量体(1a)と単量体(2a)の合計量中の単量体(2a)の割合が、15質量%以上35質量%以下であり、重量平均分子量が40000以上80000以下である、共重合体
JPEG
2024073730000012.jpg
38
159
〔式中、

1a
、R
2a
:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基

3a
:水素原子又は-COO(AO)
n1

4a

4a
:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n1:AOの平均付加モル数であり、20以上130以下の数
q1:0以上2以下の数
p1:0又は1
を示す。〕
JPEG
2024073730000013.jpg
35
159
〔式中、

5a
、R
6a
、R
7a
:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CH



COOM

であり、(CH



COOM

は、COOM

又は他の(CH



COOM

と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM

、M

は存在しない。


、M

:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕
(B)成分:アルキル基の炭素数が8以上10以下のアルキル硫酸エステル又はその塩
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
(A)成分が、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比である、分子量分布(Mw/Mn)が1.0以上4.0未満の共重合体である、請求項1に記載の請求項1に記載の押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物。
【請求項3】
下記(A)成分、(B)成分、セメント、BET比表面積が0.5m

/g以上12.0m

/g未満、且つ強熱減量が1%以上10%以下であるフライアッシュ、及び水を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が2.0以上9.0以下である、押出成形水硬性組成物。
(A)成分:下記一般式(1a)で示される単量体(1a)と、下記一般式(2a)で示される単量体(2a)とを構成単量体として含み、全構成単量体中、単量体(1a)と単量体(2a)の合計量中の単量体(2a)の割合が、15質量%以上35質量%以下であり、重量平均分子量が40000以上80000以下である、共重合体
JPEG
2024073730000014.jpg
38
159
〔式中、

1a
、R
2a
:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基

3a
:水素原子又は-COO(AO)
n1

4a

4a
:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n1:AOの平均付加モル数であり、20以上130以下の数
q1:0以上2以下の数
p1:0又は1
を示す。〕
JPEG
2024073730000015.jpg
35
159
〔式中、

5a
、R
6a
、R
7a
:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CH



COOM

であり、(CH



COOM

は、COOM

又は他の(CH



COOM

と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM

、M

は存在しない。


、M

:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕
(B)成分:アルキル基の炭素数が8以上10以下のアルキル硫酸エステル又はその塩
【請求項4】
(A)成分が、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比である、分子量分布(Mw/Mn)が1.0以上4.0未満の共重合体である、請求項1に記載の請求項3に記載の押出成形水硬性組成物。
【請求項5】
前記押出成形用水硬性組成物中の水の含有量と、セメント及びフライアッシュの合計含有量との質量百分率(水/(セメント+フライアッシュ))が、77質量%以上84質量%以下である、請求項3又は4に記載の押出成形水硬性組成物。
【請求項6】
更に、(C)セルロース系増粘剤(以下、(C)成分という)を含有する、請求項3~5の何れか1項に記載の押出成形水硬性組成物。
【請求項7】
(C)成分が、メチルセルロースである、請求項6に記載の押出成形水硬性組成物。
【請求項8】
更に、(D)繊維材料(以下、(D)成分という)を含有する、請求項3~7の何れか1項に記載の押出成形水硬性組成物。
【請求項9】
(D)成分が、故紙パルプである、請求項8に記載の押出成形水硬性組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物、及び押出成形水硬性組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、外壁材向けの押出成形水硬性組成物の分野において、産業副産物の有効利用の促進および資源保護の観点から、石炭火力発電所等から発生する石炭灰あるいはフライアッシュを原料として利用されている。高品質のフライアッシュは球形の微粒子であるため、ベアリング効果により混練物に流動性を付与し、また押出成形時の抵抗が小さくなり成形し易いといった種々の効果を有する。
しかしながら、石炭火力発電において安価石炭の積極利用が進み、火力発電所から産出されるフライアッシュの品質が低下している。低品質のフライアッシュは、不純物の未燃カーボンを多く含み、非球形粒子の割合が多く多孔質である。低品質のフライアッシュを押出成形水硬性組成物に配合した場合、該水硬性組成物に含まれる分散剤に、フライアッシュの不純物である未燃カーボンが吸着しやすく、また多孔質なフライアッシュは水を吸うため可塑化に必要な水量が減ってしまうため、該水硬性組成物を押出成形する際の作業性が著しく低下する課題がある。また該水硬性組成物中に含まれる分散剤の量を増やしても作業性は改善されず、かえって逆効果になるケースも存在する。
そのため、押出成形水硬性組成物の分野において、安定供給先数の確保により生産性を維持する観点から、低品質なフライアッシュの活用が求められる。
【0003】
特許文献1には、水硬性粉体、(A)特定3種の共重合体から選ばれる1種以上の共重合体、(B)直鎖アルキル基の炭素数が8以上10以下の直鎖アルキルスルホン酸、直鎖アルキル基の炭素数が8以上10以下の直鎖アルキル硫酸エステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物、並びに、水を含有する、気泡含有水硬性組成物であって、水硬性粉体100質量部に対し(A)を0.01質量部以上1質量部以下、水硬性粉体100質量部に対し(B)を0.01質量部以上1質量部以下含有する、気泡含有水硬性組成物が開示されている。
特許文献2には、化学式(1)で表される硫酸エステル塩、及び化学式(2)で表される硫酸エステル塩を含有する、押出成形セメント組成物用添加剤が開示され、該添加剤は、低品質のフライアッシュを配合したセメント組成物の押出性及び押出成形物の表面状態を改善することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-60658号公報
特開2019-34880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、未燃カーボンが多く、多孔質である低品質なフライアッシュを使用した押出成形水硬性組成物の押出成形する際の作業性を改善する、押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物、及び未燃カーボンが多く、多孔質である低品質なフライアッシュを使用した場合においても、押出成形する際の作業性に優れる、押出成形水硬性組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記(A)成分、(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が2.0以上9.0以下である、添加剤組成物であり、BET比表面積が0.5m

/g以上12.0m

/g未満、且つ強熱減量が1%以上10%以下であるフライアッシュを含む押出成形水硬性組成物用の添加剤組成物に関する。
(A)成分:下記一般式(1a)で示される単量体(1a)と、下記一般式(2a)で示される単量体(2a)とを構成単量体として含み、全構成単量体中、単量体(1a)と単量体(2a)の合計量中の単量体(2a)の割合が、15質量%以上35質量%以下であり、重量平均分子量が40000以上80000以下である、共重合体
【0007】
JPEG
2024073730000001.jpg
38
159
【0008】
〔式中、

1a
、R
2a
:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基

3a
:水素原子又は-COO(AO)
n1

4a

4a
:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n1:AOの平均付加モル数であり、20以上130以下の数
q1:0以上2以下の数
p1:0又は1
を示す。〕
【0009】
JPEG
2024073730000002.jpg
35
159
【0010】
〔式中、

5a
、R
6a
、R
7a
:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CH



COOM

であり、(CH



COOM

は、COOM

又は他の(CH



COOM

と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM

、M

は存在しない。


、M

:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕
(B)成分:アルキル基の炭素数が8以上10以下のアルキル硫酸エステル又はその塩
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
容器
24日前
花王株式会社
繊維
24日前
花王株式会社
繊維
13日前
花王株式会社
容器
1か月前
花王株式会社
冷感剤
4日前
花王株式会社
温熱具
1か月前
花王株式会社
トナー
1か月前
花王株式会社
歯磨剤
1か月前
花王株式会社
注射針
18日前
花王株式会社
注射針
18日前
花王株式会社
歯磨剤
1か月前
花王株式会社
温熱具
1か月前
花王株式会社
茶飲料
20日前
花王株式会社
不織布
24日前
花王株式会社
不織布
24日前
花王株式会社
洗濯方法
1か月前
花王株式会社
印刷方法
24日前
花王株式会社
固体触媒
1か月前
花王株式会社
洗濯方法
1か月前
花王株式会社
洗浄方法
5日前
花王株式会社
ボトル容器
1か月前
花王株式会社
液体収容具
1か月前
花王株式会社
繊維処理剤
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
4日前
花王株式会社
生理用物品
4日前
花王株式会社
吸収性物品
28日前
花王株式会社
パウチ容器
1か月前
花王株式会社
粉末化粧料
20日前
花王株式会社
粉末化粧料
20日前
花王株式会社
皮膚外用剤
28日前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
花王株式会社
油性組成物
1か月前
花王株式会社
消毒剤組成物
28日前
花王株式会社
経口用組成物
20日前
花王株式会社
研磨液組成物
1か月前
花王株式会社
茶飲料組成物
20日前
続きを見る