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公開番号2024072423
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183219
出願日2022-11-16
発明の名称建築用部材
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04C 3/16 20060101AFI20240521BHJP(建築物)
要約【課題】面外剛性及び面内剛性を高めることができる木質材料で構成された建築用部材を提供する。
【解決手段】建築用部材1は、上弦材2と、下弦材3と、複数の上下連結体4と、斜材5と、を備え、斜材5のうち上弦材2の第一方向Xの中央よりも一方側に配置される斜材5Aは、下方に向かうに従って次第に第一方向Xの一方側に向かうように上下方向に対して傾斜し、斜材5のうち上弦材2の第一方向Xの中央よりも他方側に配置される斜材5Bは、下方に向かうに従って次第に第一方向Xの他方側に向かうように上下方向に対して傾斜し、上弦材2、下弦材3、上下連結体4及び斜材5は、木質材料で形成され、上下連結体4は、角材で形成され、上弦材2と下弦材3とを連結する束材41と、平板状に形成され板面を第一方向X及び上下方向に直交する第二方向Yに向けて配置されるとともに、上弦材2と下弦材3とを連結する壁材46と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第一方向に延びる上弦材と、
前記第一方向に延び、前記上弦材の下方に配置された下弦材と、
前記上弦材と前記下弦材とを連結し、前記第一方向に離間して配置された複数の上下連結体と、
前記第一方向に隣り合う前記上下連結体の間に配置され、前記上弦材と前記下弦材とを連結する斜材と、を備え、
前記斜材のうち前記上弦材の前記第一方向の中央よりも一方側に配置される前記斜材は、前記下方に向かうに従って次第に前記第一方向の一方側に向かうように上下方向に対して傾斜し、
前記斜材のうち前記上弦材の前記第一方向の中央よりも他方側に配置される前記斜材は、前記下方に向かうに従って次第に前記第一方向の他方側に向かうように前記上下方向に対して傾斜し、
前記上弦材、前記下弦材、前記上下連結体及び前記斜材は、木質材料で形成され、
前記上下連結体は、
角材で形成され、前記上弦材と前記下弦材とを連結する束材と、
平板状に形成され板面を前記第一方向及び前記上下方向に直交する第二方向に向けて配置されるとともに、前記上弦材と前記下弦材とを連結する壁材と、を有する建築用部材。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記束材は、前記第一方向に離間して複数配置されている請求項1に記載の建築用部材。
【請求項3】
前記壁材は、前記束材の前記第二方向の両側に配置されている請求項1または2に記載の建築用部材。
【請求項4】
前記上弦材の下部には、上方に向かって凹む溝部が形成され、
前記斜材の上端部には、上方に向かって突出するほぞ部が形成され、
前記斜材の上端部に形成された前記ほぞ部は前記上弦材の前記溝部に嵌合するとともに、前記斜材の上端部は前記上弦材の下部にビスによって固定されている請求項1または2に記載の建築用部材。
【請求項5】
前記下弦材の上部には、下方に向かって凹む溝部が形成され、
前記斜材の下端部には、下方に向かって突出するほぞ部が形成され、
前記斜材の下端部に形成された前記ほぞ部は前記下弦材の前記溝部に嵌合するとともに、前記斜材の下端部は前記下弦材の上部にビスによって固定されている請求項1または2に記載の建築用部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用部材に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ハウトラスやプラットトラス等のトラス構造物を木材で構築する場合には、金物を介してドリフトピンまたはボルトで木材同士を接合した引張接合部とする構成とすることが一般的である(下記の特許文献1参照)。しかし、接合部が多いと、建築物全体のコストが割高となってしまう。
【0003】
そこで、ハウトラスにおける束材やプラットトラスにおける斜材等の引張材そのものを鋼材とする混構造トラスも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-188500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、混構造トラスの場合、木材と鋼材との接合部は、鋼材の木材へのめり込み変形に配慮した複雑なディテールが必要となったり、丸鋼は木材に比べて強度は高いが所要の剛性を確保するためには一定の断面積を確保する必要があり部材が大きくなったりする。また、屋根面の風圧力(負圧力)に対して圧縮軸力の負担が期待できず、面外剛性及び面内剛性が十分でないという問題点がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、面外剛性及び面内剛性を高めることができる木質材料で構成された建築用部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る建築用部材は、第一方向に延びる上弦材と、前記第一方向に延び、前記上弦材の下方に配置された下弦材と、前記上弦材と前記下弦材とを連結し、前記第一方向に離間して配置された複数の上下連結体と、前記第一方向に隣り合う前記上下連結体の間に配置され、前記上弦材と前記下弦材とを連結する斜材と、を備え、前記斜材のうち前記上弦材の前記第一方向の中央よりも一方側に配置される前記斜材は、前記下方に向かうに従って次第に前記第一方向の一方側に向かうように上下方向に対して傾斜し、前記斜材のうち前記上弦材の前記第一方向の中央よりも他方側に配置される前記斜材は、前記下方に向かうに従って次第に前記第一方向の他方側に向かうように前記上下方向に対して傾斜し、前記上弦材、前記下弦材、前記上下連結体及び前記斜材は、木質材料で形成され、前記上下連結体は、角材で形成され、前記上弦材と前記下弦材とを連結する束材と、平板状に形成され板面を前記第一方向及び前記上下方向に直交する第二方向に向けて配置されるとともに、前記上弦材と前記下弦材とを連結する壁材と、を有する。
【0008】
このように構成された建築用部材は、第二方向から見て(正面視で)斜材が「ハ」の字状に配置されたハウトラス構造である。上弦材と下弦材とを連結する上下連結体によって、上下連結体に生じる引張力は上弦材及び下弦材に伝達される。上下連結体は、束材と、平板状に形成され板面を第二方向に向けて配置された壁材と、を備えた構成である。よって、建築用部材に生じる負圧力に対して、束材とともに壁材も抗するため、面外剛性及び面内剛性を高めることができる。
【0009】
また、本発明に係る建築用部材では、前記束材は、前記第一方向に離間して複数配置されていてもよい。
【0010】
このように構成された建築用部材では、束材は、第一方向に離間して複数配置されている。よって、束材に生じる引張力を、より確実に上弦材及び下弦材に伝達することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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