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公開番号
2024072367
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-28
出願番号
2022183118
出願日
2022-11-16
発明の名称
管理装置及び管理システム
出願人
株式会社デンソーウェーブ
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
10/06 20230101AFI20240521BHJP(計算;計数)
要約
【課題】保管場所を定期的に巡回等することなく、その保管場所にて保管される移動体の保管数を管理可能な構成を提供する。
【解決手段】各ショッピングカートMに設置されるビーコン発信機Bからそれぞれ発信されるビーコン信号がカート置き場(S1~S4)に配置されるビーコン受信部15にて受信され、このビーコン受信部15の結果に応じてカート置き場に保管されているショッピングカートMの保管数が計数処理により順次計数され、この計数処理により計数されるショッピングカートMの保管数に応じて報知処理により所定の報知が行われる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
持ち出し及び返却可能に保管場所にて保管される2以上の移動体を管理する管理装置であって、
前記移動体には、それぞれビーコン発信機が設置され、
前記保管場所に配置されて前記ビーコン発信機からそれぞれ発信されるビーコン信号を受信するビーコン受信部と、
前記ビーコン受信部の結果に応じて前記保管場所に保管されている前記移動体の保管数を順次計数する計数部と、
前記計数部により計数される前記移動体の保管数に応じて所定の報知を行う報知部と、
を備えることを特徴とする管理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記ビーコン信号には、前記ビーコン発信機を特定可能な固有のビーコンIDが含まれ、
前記計数部は、さらに、前記ビーコンIDを利用して前記保管場所に保管される2以上の前記移動体のうちの特定種類の移動体の保管数を順次計数し、
前記報知部は、前記計数部により計数される前記特定種類の移動体の保管数に応じて第2の報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記報知部は、前記移動体を前記保管場所に補充する作業を行う作業者が所持する携帯端末に対して、前記保管場所を明示するように前記所定の報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
持ち出し及び返却可能に複数の保管場所にてそれぞれ保管される2以上の移動体を管理する管理システムであって、
前記保管場所ごとに設置される複数の管理装置と、
前記複数の管理装置からそれぞれ受信した保管情報に基づいて前記複数の保管場所ごとに保管されている前記移動体を管理する管理サーバと、
を備える管理システムであって、
前記移動体には、それぞれビーコン発信機が設置され、
前記管理装置は、
前記ビーコン発信機からそれぞれ発信されるビーコン信号を受信するビーコン受信部と、
前記ビーコン受信部の受信結果に関する情報を前記保管情報として前記管理サーバに送信する保管情報送信部と、
を備え、
前記管理サーバは、
前記複数の管理装置からそれぞれ受信した前記保管情報が順次記憶される記憶部と、
前記記憶部に記憶される前記保管情報を利用して前記移動体の保管数を保管されている前記保管場所ごとに順次計数する計数部と、
前記計数部により計数される前記移動体の保管数に応じて所定の報知を行う報知部と、
を備えることを特徴とする管理システム。
【請求項5】
前記ビーコン信号には、前記ビーコン発信機を特定可能な固有のビーコンIDが含まれ、
前記計数部は、さらに、前記ビーコンIDを利用して前記保管場所に保管される2以上の前記移動体のうちの特定種類の移動体の保管数を前記保管場所ごとに順次計数し、
前記報知部は、前記計数部により計数される前記特定種類の移動体の保管数に応じて第2の報知を行うことを特徴とする請求項4に記載の管理システム。
【請求項6】
前記管理サーバは、前記複数の保管場所のうち前記計数部により計数される前記移動体の保管数が所定の下限閾値以下になったために前記移動体を補充すべき保管場所となる補充先保管場所が生じた場合に、前記補充先保管場所を特定するための補充先情報に加えて、前記計数部の計数結果に基づいて補充元となる他の保管場所を指定するための補充元情報を生成する補充情報生成部を備え、
前記報知部は、前記補充情報生成部により生成された前記補充先情報及び前記補充元情報を含めるように前記所定の報知を行うことを特徴とする請求項4に記載の管理システム。
【請求項7】
前記報知部は、さらに、前記補充先保管場所に対して補充する前記移動体の補充数を含めるように前記所定の報知を行い、
前記管理サーバは、
前記記憶部に順次記憶される前記保管情報を利用して、前記保管場所ごとに前記移動体の保管数に関する偏在傾向を示す偏在傾向情報を生成する偏在傾向情報生成部と、
前記偏在傾向情報生成部により生成される前記偏在傾向情報に応じて前記所定の下限閾値及び前記補充数を調整する調整部と、
を備えることを特徴とする請求項6に記載の管理システム。
【請求項8】
前記報知部は、前記移動体を前記保管場所に補充する作業を行う作業者が所持する携帯端末に対して、前記補充先情報及び前記補充元情報を含めるように前記所定の報知を行うことを特徴とする請求項6に記載の管理システム。
【請求項9】
前記管理サーバは、前記複数の保管場所のうち前記計数部により計数される前記移動体の保管数が所定の上限閾値以上になったために前記移動体を移送して除くべき保管場所となる移送元保管場所が生じた場合に、前記移送元保管場所を特定するための移送元情報に加えて、前記計数部の計数結果に基づいて移送先となる他の保管場所を指定するための移送先情報を生成する移送情報生成部を備え、
前記報知部は、前記移送情報生成部により生成された前記移送元情報及び前記移送先情報を含めるように前記所定の報知を行うことを特徴とする請求項4に記載の管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、持ち出し可能に保管場所にて保管される移動体を管理する管理装置及び管理システムに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ショッピングモール等では、モール内に設置されている各カート置き場にてショッピングカートが不足しないように、警備員等が定期的に巡回等して各カート置き場でのショッピングカートの保管数を監視及び補充等の作業を行っている。そうすると、カート置き場の数が多くなるほど、その作業コスト等が増大してしまうという問題がある。このため、例えば、下記特許文献1に開示される情報処理システムを利用して、モール内を移動する各ショッピングカートをそれぞれ追跡することで、各カート置き場でのショッピングカートの保管数を警備員等が定期的に巡回するとなく監視することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-157216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のように各ショッピングカートをそれぞれ追跡するようなシステムでは、店舗内に設置された天井カメラによる撮像画像を利用するため、監視作業コストを削減できてもシステム運用に関するコストが増大してしまうという問題がある。この問題は、ショッピングモール等で利用されるショッピングカートに限らず、例えば、空港内で利用されるカートや工場内で利用されるパレット等でも同様に生じる問題である。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、保管場所を定期的に巡回等することなく、その保管場所にて保管される移動体の保管数を管理可能な構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
持ち出し及び返却可能に保管場所(S1~S4)にて保管される2以上の移動体(M)を管理する管理装置(10)であって、
前記移動体には、それぞれビーコン発信機(B)が設置され、
前記保管場所に配置されて前記ビーコン発信機からそれぞれ発信されるビーコン信号を受信するビーコン受信部(15)と、
前記ビーコン受信部の結果に応じて前記保管場所に保管されている前記移動体の保管数を順次計数する計数部(11)と、
前記計数部により計数される前記移動体の保管数に応じて所定の報知を行う報知部(11,16)と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項4に記載の発明は、
持ち出し及び返却可能に複数の保管場所(S1~S4)にてそれぞれ保管される2以上の移動体(M)を管理する管理システム(1)であって、
前記保管場所ごとに設置される複数の管理装置(10)と、
前記複数の管理装置からそれぞれ受信した保管情報に基づいて前記複数の保管場所ごとに保管されている前記移動体を管理する管理サーバ(20)と、
を備える管理システムであって、
前記移動体には、それぞれビーコン発信機(B)が設置され、
前記管理装置は、
前記ビーコン発信機からそれぞれ発信されるビーコン信号を受信するビーコン受信部(15)と、
前記ビーコン受信部の受信結果に関する情報を前記保管情報として前記管理サーバに送信する保管情報送信部(11,16)と、
を備え、
前記管理サーバは、
前記複数の管理装置からそれぞれ受信した前記保管情報が順次記憶される記憶部(22)と、
前記記憶部に記憶される前記保管情報を利用して前記移動体の保管数を保管されている前記保管場所ごとに順次計数する計数部(21)と、
前記計数部により計数される前記移動体の保管数に応じて所定の報知を行う報知部(21,25)と、
を備えることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、各移動体に設置されるビーコン発信機からそれぞれ発信されるビーコン信号が保管場所に配置されるビーコン受信部にて受信され、このビーコン受信部の結果に応じて保管場所に保管されている移動体の保管数が計数部により順次計数され、この計数部により計数される移動体の保管数に応じて報知部により所定の報知が行われる。
【0009】
これにより、利用者等によって保管場所から持ち出される移動体が多くなるために計数部により計数される移動体の保管数が少なくなった場合には、その少なくなった保管数に応じてなされる所定の報知を受けた作業者等がその保管場所に必要な数の移動体を補充することで、当該保管場所での移動体の不足状態を解消することができる。また、利用者等によって保管場所に返却される移動体が多くなるために計数部により計数される移動体の保管数が過剰に多くなった場合には、その過剰に多くなった保管数に応じてなされる所定の報知を受けた作業者等がその保管場所から過剰分の移動体を除くことで、当該保管場所での移動体の過多状態を解消することができる。特に、作業者等は、報知部による所定の報知を待つだけでよいので、定期的に保管場所を巡回するように監視する監視作業を不要とすることができる。したがって、保管場所を定期的に巡回等することなく、その保管場所にて保管される移動体の保管数を管理することができる。
【0010】
請求項2の発明では、ビーコン信号には、ビーコン発信機を特定可能な固有のビーコンIDが含まれる。そして、計数部は、さらに、ビーコンIDを利用して保管場所に保管される2以上の移動体のうちの特定種類の移動体の保管数を順次計数し、報知部は、計数部により計数される特定種類の移動体の保管数に応じて第2の報知を行う。
(【0011】以降は省略されています)
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