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公開番号2024072099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182747
出願日2022-11-15
発明の名称リアクトル部品とその製造方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 37/00 20060101AFI20240520BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】部品点数の増加を抑制しつつコイルの一部にモールド樹脂が形成されないようすることができるリアクトル部品を提供すること。
【解決手段】リアクトル部品は、コイル10と、コイルの中空部に配置されたコア40と、コイルとコアの位置決め部材であるボビンと、コイルとボビンとコアとを一体的に覆う樹脂部50とを備えている。ボビンは、中空部に配置された筒部22,32と、コイルの両端に配置された二つのフランジ部と、二つのフランジ部間にわたって設けられた対をなす連結部24とを有する。また、対をなす連結部は、コイルの一部を挟み込んでおり、コイルの一方の開口端から他方の開口端にわたってコイルの外壁に接する部位を含む先端面243および対向面244と、樹脂部に接する樹脂接触面245とを有し、挟み込んだコイルの一部が樹脂部から露出されるように樹脂部と区画している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
巻き回されて両端に開口を有する筒状のコイル(10)と、
前記コイルの中空部に配置されたコア(40)と、
前記コイルと前記コアの位置決め部材であり、前記中空部に配置された筒状部(22,32)と、前記筒状部に連なって設けられ、前記コイルの両端に配置された二つのフランジ部(21,31)と、二つの前記フランジ部間にわたって設けられた対をなす連結部(24,24a,34a)と、を有するボビン(20,30)と、
前記コイルと前記ボビンと前記コアとを一体的に覆う樹脂部(50)と、を備え、
対をなす前記連結部は、前記コイルの一部を挟み込んでおり、前記コイルの一方の開口端と他方の開口端の間の少なくとも一部で前記コイルの外壁に接する部位を含むコイル側壁面(243,244)と、前記コイル側壁面の反対面であり前記樹脂部に接する樹脂側壁面(245)とを有し、挟み込んだ前記コイルの一部が前記樹脂部から露出されるように前記樹脂部と区画している、リアクトル部品。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
対をなす前記連結部は、前記外壁の曲面に沿って屈曲して互いの間隔が狭くなる対向部と、前記対向部に連なり互いの間隔が広くなる突出部とを有している、請求項1に記載のリアクトル部品。
【請求項3】
対をなす前記連結部は、一方の前記フランジ部から他方の前記フランジ部にいくにつれて、互いの間隔が徐々に狭くなって徐々に広くなる、請求項2に記載のリアクトル部品。
【請求項4】
前記対向部は、前記突出部よりも薄肉である、請求項2に記載のリアクトル部品。
【請求項5】
前記対向部の高さは、前記突出部の長さよりも長い、請求項2に記載のリアクトル部品。
【請求項6】
前記連結部は、前記フランジ部との根元にリブが設けられている、請求項2に記載のリアクトル部品。
【請求項7】
対をなす前記連結部は、前記樹脂部を形成する際の成型圧によって撓み、前記コイル側壁面の一部が前記外壁に接している、請求項2または3に記載のリアクトル部品。
【請求項8】
巻き回されて両端に開口を有する筒状のコイル(10)と、
前記コイルの中空部に配置されたコア(40)と、
前記コイルと前記コアの位置決め部材であり、前記中空部に配置された筒状部(22,32)と、前記筒状部に連なって設けられ、前記コイルの両端に配置された二つのフランジ部(21,31)と、二つの前記フランジ部間にわたって設けられた対をなす連結部(24,24a,34a)と、を有するボビン(20,30)と、
前記コイルと前記ボビンと前記コアとを一体的に覆う樹脂部(50)と、を備えたリアクトル部品の製造方法であって、
対をなす前記連結部で前記コイルの一部を挟み込み、前記連結部の先端面が前記コイルの一方の開口端と他方の開口端の間の少なくとも一部で前記コイルの外壁に接するように前記ボビンと前記コイルとを組み付ける組付工程と、
前記コイルと前記コアと前記ボビンが組付けられた構造体を金型に配置する工程であり、前記連結部で挟み込まれた前記コイルの一部が前記金型と前記連結部によって周囲から隔てられた状態で配置する配置工程と、
前記配置工程後に、前記連結部で挟み込んだ前記コイルの一部が前記樹脂部から露出されるように前記樹脂部を形成する成型工程と、を備え、
前記成型工程では、前記コイルの一方の開口端から他方の開口端にわたって成型圧により前記連結部を撓ませて前記先端面を含むコイル側壁面を前記外壁に押圧しつつ、前記コイル側壁面の反対面に前記樹脂部を形成する、リアクトル部品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リアクトル部品とその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
リアクトル部品の一例として、特許文献1に開示されたものがある。リアクトル部品は、コイルの表面に配置される下枠体と、下枠体の枠内を除いてコイルを被覆するモールド樹脂とを備えている。下枠体は、コイルの筒軸に沿った一対の縦辺部を有する。一対の縦辺部は、コイルの下面を挟んで延び、コイルの下面に隣接する2枚の下側湾曲面に密着する。コイルは、一対の縦辺部が密着する一方の下側湾曲面から他方の下側湾曲面までの全横幅範囲に亘って、一対の縦辺部が挟むコイルの下面をモールド樹脂から露出させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-44280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リアクトル部品は、ボビンによって、コイルとコアとの位置決めを行う構成が考えられる。この構成の場合、特許文献1に記載の技術では、ボビンに加えて、コイルの一部にモールド樹脂が形成されないようにするために下枠体が必要になる。よって、特許文献1に記載の構成では、部品点数が増加するという問題がある。上記観点において、または言及されていない他の観点において、リアクトル部品にはさらなる改良が求められている。
【0005】
開示される一つの目的は、部品点数の増加を抑制しつつコイルの一部にモールド樹脂が形成されないようすることができるリアクトル部品を提供することである。開示される他の一つの目的は、部品点数の増加を抑制しつつコイルの一部にモールド樹脂が形成されないようすることができるリアクトル部品を製造可能な製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示されたリアクトル部品は、
巻き回されて両端に開口を有する筒状のコイル(10)と、
コイルの中空部に配置されたコア(40)と、
コイルとコアの位置決め部材であり、中空部に配置された筒状部(22,32)と、筒状部に連なって設けられ、コイルの両端に配置された二つのフランジ部(21,31)と、二つのフランジ部間にわたって設けられた対をなす連結部(24,24a,34a)と、を有するボビン(20,30)と、
コイルとボビンとコアとを一体的に覆う樹脂部(50)と、を備え、
対をなす連結部は、コイルの一部を挟み込んでおり、コイルの一方の開口端と他方の開口端の間の少なくとも一部でコイルの外壁に接する部位を含むコイル側壁面(243,244)と、コイル側壁面の反対面であり樹脂部に接する樹脂側壁面(245)とを有し、挟み込んだコイルの一部が樹脂部から露出されるように樹脂部と区画していることを特徴とする。
【0007】
このように、リアクトル部品は、連結部を有するボビンを備えている。ボビンの連結部は、コイル側壁面と樹脂側壁面とを有し、挟み込んだコイルの一部が樹脂部から露出するように区画している。よって、リアクトル部品は、ボビンによってコイルの一部に樹脂部が形成されないようにすることができる。このため、リアクトル部品は、部品点数の増加を抑制しつつコイルの一部に樹脂部が形成されないようすることができる。
【0008】
また、ここに開示されたリアクトル部品の製造方法は、
巻き回されて両端に開口を有する筒状のコイル(10)と、
コイルの中空部に配置されたコア(40)と、
コイルとコアの位置決め部材であり、中空部に配置された筒状部(22,32)と、筒状部に連なって設けられ、コイルの両端に配置された二つのフランジ部(21,31)と、二つのフランジ部間にわたって設けられた対をなす連結部(24,24a,34a)と、を有するボビン(20,30)と、
コイルとボビンとコアとを一体的に覆う樹脂部(50)と、を備えたリアクトル部品の製造方法であって、
対をなす連結部でコイルの一部を挟み込み、連結部の先端面がコイルの一方の開口端と他方の開口端の間の少なくとも一部でコイルの外壁に接するようにボビンとコイルとを組み付ける組付工程と、
コイルとコアとボビンが組付けられた構造体を金型に配置する工程であり、連結部で挟み込まれたコイルの一部が金型と連結部によって周囲から隔てられた状態で配置する配置工程と、
配置工程後に、連結部で挟み込んだコイルの一部が樹脂部から露出されるように樹脂部を形成する成型工程と、を備え、
成型工程では、コイルの一方の開口端から他方の開口端にわたって成型圧により連結部を撓ませて先端面を含むコイル側壁面を外壁に押圧しつつ、コイル側壁面の反対面に樹脂部を形成することを特徴とする。
【0009】
このように、リアクトル部品の製造方法は、配置工程後に行う成型工程において、成型圧によりボビンの連結部を撓ませて先端面を含むコイル側壁面をコイルの外壁に押圧しつつ、コイル側壁面の反対面に樹脂部を形成する。これによって、リアクトル部品の部品点数の増加を抑制しつつ、コイルの一部に樹脂部が形成されないリアクトル部品を製造できる。
【0010】
この明細書において開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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