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公開番号2024072091
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182721
出願日2022-11-15
発明の名称光触媒塗布液及び光触媒コーティング層
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09D 183/04 20060101AFI20240520BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本開示は、基材の表面に密着性の高い光触媒コーティング層を形成することができる光触媒塗布液を提供する。
【解決手段】本開示の光触媒塗布液は、光触媒粒子と、水性媒体と、シロキサン化合物とを含み、前記光触媒粒子は、酸化タングステン粒子を含み、前記シロキサン化合物は、カルボキシル基を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光触媒粒子と、水性媒体と、シロキサン化合物とを含み、
前記光触媒粒子は、酸化タングステン粒子を含み、
前記シロキサン化合物は、カルボキシル基を有することを特徴とする光触媒塗布液。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記カルボキシル基は、酸無水物基の加水分解に由来する官能基である請求項1に記載の光触媒塗布液。
【請求項3】
前記シロキサン化合物は、コハク酸無水物基を有するシランカップリング剤とテトラアルコキシシランとが加水分解脱水縮合した多量体であり、
前記テトラアルコキシシランに対する前記シランカップリング剤の重量比は、10/90以上50/50以下である請求項1に記載の光触媒塗布液。
【請求項4】
前記シロキサン化合物は、ケイ素原子と結合している水酸基を有する請求項1に記載の光触媒塗布液。
【請求項5】
前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子の割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項6】
前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子(A)に対する前記シロキサン化合物(B)の重量比(B/A)は、5/100以上40/100以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項7】
前記水性媒体における水の割合は、97wt%以上である請求項1~4のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項8】
前記光触媒塗布液のpHは、2.5以上7.0以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項9】
無機系抗菌剤をさらに含む請求項1~4のいずれか1つに記載の光触媒塗布液。
【請求項10】
光触媒粒子と、シロキサン化合物とを含み、
前記光触媒粒子は、酸化タングステン粒子を含み、
前記シロキサン化合物は、カルボキシル基を有することを特徴とする光触媒コーティング層。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光触媒塗布液及び光触媒コーティング層に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
光触媒粒子と、シランカップリング剤の加水分解物とを含む光触媒スプレー液が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような光触媒スプレー液を壁紙、床、カーテン、トイレなどにスプレー塗布し光触媒コーティング層を形成することにより、ウィルス・細菌の分解、臭いの抑制、カビの繁殖防止、汚れの付着防止などの効果を期待することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-179342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、樹脂部材(例えばABS樹脂製のスイッチ)や金属部材(例えば、ステンレス鋼製のドアノブ)に光触媒スプレー液をスプレー塗布し光触媒コーティング層を形成した場合、樹脂部材の表面や金属部材の表面は平滑であるため、光触媒コーティング層がはがれやすい。このため、光触媒の効果が持続しない。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、基材の表面に密着性の高い光触媒コーティング層を形成することができる光触媒塗布液を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、光触媒粒子と、水性媒体と、シロキサン化合物とを含み、前記光触媒粒子は、酸化タングステン粒子を含み、前記シロキサン化合物は、カルボキシル基を有することを特徴とする光触媒塗布液を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本開示の光触媒塗布液は光触媒粒子とカルボキシル基を有するシロキサン化合物とを含むため、高い光触媒活性を有しかつ基材への密着性の高い光触媒コーティング層を形成することができる。このことは、本願発明者等が行った実験により明らかになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の光触媒塗布液を用いて光触媒コーティング層を形成する方法の説明図である。
シランカップリング剤の加水分解の化学反応式である。
テトラエトキシシランの加水分解の化学反応式である。
テトラエトキシシランが加水分解することにより生成されたシラン化合物の脱水縮合反応の化学反応式である。
シロキサン化合物の化学式である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の光触媒塗布液は、光触媒粒子と、水性媒体と、シロキサン化合物とを含み、前記光触媒粒子は、酸化タングステン粒子を含み、前記シロキサン化合物は、カルボキシル基を有することを特徴とする。
【0009】
前記カルボキシル基は、酸無水物基の加水分解に由来する官能基であることが好ましい。
好ましくは、前記シロキサン化合物は、コハク酸無水物基を有するシランカップリング剤とテトラアルコキシシランとが加水分解脱水縮合した多量体であり、前記テトラアルコキシシランに対する前記シランカップリング剤の重量比は、10/90以上50/50以下である。
前記シロキサン化合物は、ケイ素原子と結合している水酸基を有することが好ましい。
前記光触媒塗布液における前記光触媒粒子の割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下であることが好ましい。
前記光触媒塗布液における光触媒粒子(A)に対するシロキサン化合物(B)の重量比(B/A)は、5/100以上40/100以下であることが好ましい。
前記水性媒体における水の割合は、97wt%以上であることが好ましい。
前記光触媒塗布液のpHは、2.5以上7.0以下であることが好ましい。
前記光触媒塗布液は、無機系抗菌剤をさらに含むことが好ましい。
本開示は、光触媒粒子と、シロキサン化合物とを含み、前記光触媒粒子は、酸化タングステン粒子を含み、前記シロキサン化合物は、カルボキシル基を有することを特徴とする光触媒コーティング層も提供する。
【0010】
以下、図面を用いて本開示の一実施形態を説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本開示の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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