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公開番号2024071351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2023187906
出願日2023-11-01
発明の名称定着装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240517BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】リバーマークの異常画像と横白スジの異常画像を抑制する。
【解決手段】固定押圧部材26及びローラ21、22、23、24に張架された無端ベルト25と、無端ベルト25を挟んで固定押圧部材26に対向配置された加圧回転体30と、を有し、加圧回転体30と固定押圧部材26との間にニップ部が形成された定着装置20において、ニップ部を形成する固定押圧部材26のニップ形成面は、用紙搬送方向D1に3つの湾曲部26a、26b、26cを有する、ことを特徴とする定着装置20により解決される。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
固定押圧部材及びローラに張架された無端ベルトと、
前記無端ベルトを挟んで前記固定押圧部材に対向配置された加圧回転体と、を有し、
前記加圧回転体と前記固定押圧部材との間にニップ部が形成された定着装置において、
前記ニップ部を形成する前記固定押圧部材のニップ形成面は、用紙搬送方向に3つの湾曲部を有する、ことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記3つの湾曲部は、用紙搬送方向上流から順に第一湾曲部、第二湾曲部、第三湾曲部であり、前記固定押圧部材は、前記第一湾曲部から前記第二湾曲部に向かって前記加圧回転体の回転中心から離れる方向に形成されており、前記第二湾曲部から前記第三湾曲部に向かって前記加圧回転体の回転中心に近づく方向に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記第三湾曲部の湾曲開始点がニップ部出口の位置に一致する、ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記第一湾曲部の曲率半径は前記第二湾曲部の曲率半径より小さい、ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
【請求項5】
前記第三湾曲部の曲率半径は前記第二湾曲部の曲率半径より小さい、ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の定着装置を有する画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、固定押圧部材及びローラに張架された無端ベルトと、無端ベルトを挟んで固定押圧部材に対向配置された加圧回転体と、を有し、加圧回転体と固定押圧部材との間にニップ部が形成された定着装置(摺動定着装置)が知られている。
【0003】
このような定着装置において、ニップ部出口から分離補助部材位置の間における近接ニップ領域において用紙の波打ちが生じると、定着ベルトと記録媒体の接触部と非接触部が存在し、リバーマークと呼ばれるスジ状の凹凸が画像に発生する問題がある。例えば特許文献1に開示された摺動定着装置では、ニップ部内の下流側における面圧を高めることでグロスむら(光沢むら)などの異常画像が抑制される。ここで、グロスむら(光沢むら)はリバーマークに相当する。
【0004】
異常画像を抑制するための従来技術では、ニップ部内の用紙搬送方向下流側を高面圧化するために、固定押圧部材の用紙搬送方向下流側に加圧ローラを食い込ませているが、ニップ部内の用紙搬送方向下流側と中央部とで加圧ローラの潰れ量が異なる。そのため、ニップ部出口側において用紙を引っ張る方向に定着ベルトとシートの線速差(搬送速度差)が生じるため、用紙後端がニップ部中央を抜けた後、急激にシートの搬送速度が上がり、用紙後端のバリや炭酸カルシウム等の固着物が定着ベルト側に掻き取られる作用が働いていた。
【0005】
よって、掻き取られて定着ベルト側に付着した用紙後端のバリや固着物がベルト上を一周回り、定着時に画像に転写されることで、用紙搬送方向と直交する方向に横白スジなどの異常画像が発生してしまう問題があった。すなわち、リバーマークの異常画像の抑制と横白スジの異常画像の抑制が両立されなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、リバーマークの異常画像と横白スジの異常画像を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため、固定押圧部材及びローラに張架された無端ベルトと、前記無端ベルトを挟んで前記固定押圧部材に対向配置された加圧回転体と、を有し、前記加圧回転体と前記固定押圧部材との間にニップ部が形成された定着装置において、前記ニップ部を形成する前記固定押圧部材のニップ形成面は、用紙搬送方向に3つの湾曲部を有する、ことを特徴とする定着装置を提案する。
【発明の効果】
【0008】
リバーマークの異常画像と横白スジの異常画像を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
図1の画像形成装置に装着される定着装置の概略断面図である。
図2の定着装置における固定押圧部材の概略構成図である。
従来の固定押圧部材(a)と図3の固定押圧部材(b)を示す概略構成図である。
図4(a)の固定押圧部材と図4(b)の固定押圧部材の面圧比較を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(画像形成装置)
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置100の一実施形態を示す概略構成図である。
(【0011】以降は省略されています)

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