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公開番号2024071274
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022182129
出願日2022-11-14
発明の名称合成樹脂フィルムの製造装置
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B29C 41/34 20060101AFI20240517BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】幅方向の物性バラツキが少なく制御された合成樹脂フィルムの製造装置を実現する。
【解決手段】合成樹脂フィルムの製造装置(100)のフィルム弛緩搬送部(34)は、ゲルフィルム(10)の幅方向の端部を固定する複数のピン(43a)を有する駆動ロール(43)と、駆動ロール(43)により搬送されるゲルフィルム(10)をピンシート(20)に固定する押圧用ピンニングロール(45)と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ゲルフィルムを焼成して合成樹脂フィルムを製造する合成樹脂フィルムの製造装置であって、
搬送方向に弛緩した状態で前記ゲルフィルムを搬送するフィルム弛緩搬送部と、
前記フィルム弛緩搬送部により搬送される前記ゲルフィルムの幅方向の両端部が固定される固定シートと、
前記固定シートを搬送する搬送機構と、を備え、
前記フィルム弛緩搬送部は、
前記ゲルフィルムの幅方向の端部を固定する複数のピンを有する駆動ロールと、
前記駆動ロールにより搬送される前記ゲルフィルムを前記固定シートに固定する固定機構と、を備える、合成樹脂フィルムの製造装置。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記ピンの高さは、0.5mm~5mmである、請求項1に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項3】
前記駆動ロールの径は、50mm~300mmである、請求項1または2に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項4】
前記駆動ロールは、前記ゲルフィルムと接する部分の静止摩擦係数が0.02~0.8である、請求項1または2に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項5】
前記フィルム弛緩搬送部は、前記駆動ロールと前記固定機構との間に、前記ゲルフィルムの前記両端部に対して一定周期で上方から押さえる第1の押え機構を備える、請求項1または2に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項6】
前記第1の押え機構は、
回転カムローラーと、当該回転カムローラーに連結する第1の弛緩用ピンニングロールと、を備え、
前記回転カムローラーの回転に連動して前記第1の弛緩用ピンニングロールが上下動する、請求項5に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項7】
前記第1の弛緩用ピンニングロールの径が20mm~100mmである、請求項6に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項8】
前記フィルム弛緩搬送部は、前記駆動ロールと前記固定機構との間に、前記ゲルフィルムの前記両端部を下方に押さえる第2の押え機構を備え、
前記第2の押え機構は、
複数の棘部を有する第2の弛緩用ピンニングリングと、
前記第2の弛緩用ピンニングリングを駆動する駆動回転モータと、を備え、
前記第2の弛緩用ピンニングリングは、前記固定シート上に接触しないように配置されている、請求項1または2に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項9】
前記合成樹脂フィルムの幅は、1500mm以上である、請求項1または2に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。
【請求項10】
前記固定シートは、
基板上に複数のピンが固定されたピンシートであるか、または
上記ゲルフィルムの幅方向の両端を把持する複数のクリップを備えている、請求項1または2に記載の合成樹脂フィルムの製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂フィルムの製造装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、連続的に生産される合成樹脂フィルムの配向を制御し、等法的な合成樹脂フィルムを製造する試みは、種々行われてきた。一般に、このような合成樹脂フィルムの製造方法は、(i)高分子と有機溶剤を含む組成物を支持体上に連続的に流延・塗布し、ゲルフィルムを形成する工程、(ii)ゲルフィルムを支持体から引き剥がす工程、および(iii)加熱炉内にゲルフィルムを搬送させて焼成する工程を含む。(iii)の工程では、ゲルフィルムの搬送方向(以下、MD方向と称する場合がある)と直交する方向、すなわち幅方向(以下、TD方向と称する場合がある)の両端部を把持して固定した状態で、加熱炉内にゲルフィルムを搬送させる。
【0003】
合成樹脂フィルムは、上記製造方法に由来して、ボーイング現象が生じる。ボーイング現象とは、ゲルフィルムにおいて、加熱炉内での焼成前に、TD方向に沿って引いておいた直線が、熱処理後において弓なりに曲がっている現象のことをいう。当該ボーイング現象を完全に抑制することは難しい。それゆえ、ゲルフィルムに対して、むしろ積極的に分子を配向させることによってボーイング現象を最小限にして、フィルムの全幅において物性を均一化させる試みが行われるようになった。
【0004】
ポリイミドフィルムに対して上記試みを行った技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、MD方向に沿ってゲルフィルムを弛緩させた状態でTD方向の両端部を固定して、ゲルフィルムを焼成する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-181986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術は、幅方向における分子配向度のバラツキが少なく、幅方向における中央部と端部との物性差が少ない合成樹脂フィルムを実現できる。しかし、近年、より高度に幅方向の物性バラツキが少なく制御された合成樹脂フィルムの製造方法の開発が待たれる。
【0007】
本発明の一態様は、幅方向の物性バラツキが少なく制御された合成樹脂フィルムの製造装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、以下の構成を有する。
【0009】
(1)ゲルフィルムを焼成して合成樹脂フィルムを製造する合成樹脂フィルムの製造装置であって、搬送方向に弛緩した状態で前記ゲルフィルムを搬送するフィルム弛緩搬送部と、前記フィルム弛緩搬送部により搬送される前記ゲルフィルムの幅方向の両端部が固定される固定シートと、前記固定シートを搬送する搬送機構と、を備え、前記フィルム弛緩搬送部は、前記ゲルフィルムの幅方向の端部を固定する複数のピンを有する駆動ロールと、前記駆動ロールにより搬送される前記ゲルフィルムを前記固定シートに固定する固定機構と、を備える、合成樹脂フィルムの製造装置。
【0010】
(2)前記ピンの高さは、0.5mm~5mmである、(1)の合成樹脂フィルムの製造装置。
(【0011】以降は省略されています)

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