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公開番号2024070603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181198
出願日2022-11-11
発明の名称充電提案システム
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H02J 3/32 20060101AFI20240516BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電気自動車を使用する場合に、電力システムや電気自動車等の利用対象を含む全体の視点で、電力エネルギーの利用の最適化を図る技術を提供すること。
【解決手段】充電提案システムは、電気自動車が電力の供給状態が変動する電力システムから充電を受ける場合に、電気自動車の充電に関する提案を行うシステムである。この充電提案システムでは、電力供給判断部21は、電力システムの電力の供給状態が所定以上の余力のある状態の時間帯を示す余力時間帯であることを判断する。充電予測部23は、電気自動車のバッテリの状態が所定の充電が必要な条件を満たす時刻を示す充電必要時刻を予測する。充電提案部25は、充電必要時刻に基づいて余力時間帯にてバッテリの充電が可能なように、バッテリの電力を消費する状態の提案及び/又はバッテリに充電するタイミングの調整の提案を行う。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
電気自動車(3)が、電力の供給状態が変動する電力システム(11)から充電を受ける場合に、前記電気自動車の前記充電に関する提案を行う充電提案システム(1)であって、
前記電力システムの前記電力の供給状態が所定以上の余力のある状態の時間帯を示す余力時間帯であること、を判断するように構成された電力供給判断部(21)と、
前記電気自動車のバッテリ(27)の状態が所定の前記充電が必要な条件を満たす時刻を示す充電必要時刻、を予測するように構成された充電予測部(23)と、
前記充電必要時刻に基づいて前記余力時間帯にて前記バッテリの充電が可能なように、前記バッテリの前記電力を消費する状態の提案及び/又は前記バッテリに前記充電するタイミングの調整の提案を行うように構成された充電提案部(25)と、
を備えた、充電提案システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の充電提案システムであって、
前記電気自動車の前記充電必要時刻が前記余力時間帯より早くなることが予測される場合には、前記充電必要時刻が前記余力時間帯となるように、前記バッテリの所定以上の消耗の抑制が可能な節電状態での走行を行わせる節電走行モードを提案するように構成された、
充電提案システム。
【請求項3】
請求項2に記載の充電提案システムであって、
前記提案が承諾された場合に、前記電気自動車の前記節電走行モードでの走行を行うように構成された、
充電提案システム。
【請求項4】
請求項1に記載の充電提案システムであって、
前記電気自動車の前記充電必要時刻が前記余力時間帯より遅くなることが予測される場合には、前記余力時間帯にて充電を行うことができるように、前記バッテリの前記余力時間帯での前記充電が可能な充電設備での前記充電を提案するように構成された、
充電提案システム。
【請求項5】
請求項4に記載の充電提案システムであって、
前記提案が承諾された場合に、前記電気自動車を前記充電設備に案内するように構成された、
充電提案システム。
【請求項6】
請求項1に記載の充電提案システムであって、
前記充電提案システムはクラウドに配置されており、前記電気自動車以外の他の電気自動車の情報も組み合わせて、前記提案を行うように構成された、
充電提案システム。
【請求項7】
請求項1に記載の充電提案システムであって、
前記充電提案システムはクラウドに配置されており、前記クラウドと前記電気自動車の前記バッテリへの前記充電な可能な充電設備とは、所定の情報の通信が可能なように構成された、
充電提案システム。
【請求項8】
請求項1に記載の充電提案システムであって、
前記電気自動車のドライバの運転方法及び/又は前記電気自動車に搭載された装置の使用状況に応じて、前記電気自動車の動作を制御する際のデフォルトの設定値の変更を提案するように構成された、
充電提案システム。
【請求項9】
請求項1に記載の充電提案システムであって、
前記電気自動車の前記バッテリの状態及び/又は前記電気自動車の前記提案に応じた制御の内容は、サーバで共有するように構成されるとともに、前記電気自動車以外の他の電気自動車に前記充電提案部での前記提案と同様な提案を行うように構成された、
充電提案システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電力システムから電気自動車に充電する場合の技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車の普及が進んでおり、電気自動車自体の技術だけでなく、電気自動車に充電する電力システムに関する各種の技術も提案されている。
例えば、下記特許文献1には、再生可能エネルギーから発生する電気が、電力システム(即ち、電力グリッド)上の供給と需要の不均衡を起こす場合に、電力システムからプラグイン電気自動車のバッテリに蓄電して、再生可能エネルギーを生成し続けるための技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-163823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、従来の技術について、下記のような課題が見出された。
電気自動車の充電には、大きな電力利用量が必要とされるため、電力システムの電力供給網に対する負荷も大きい。特に、電気自動車によって長距離移動する際の急速充電は高い電圧で充電を行うため、電気自動車一台につき一般家庭数十軒分の電力を消費することになり、電力供給網に対する影響が大きい。
【0005】
しかも、温室効果ガス削減のために、再生可能エネルギー(即ち、自然エネルギー)の活用も必要とされる中、電力需給の変動量が従来に無いほど拡大している。そのため、例えば、ブラックアウト等の電力供給に関する不具合の抑制などのために、都市や地域などの全体の視点で、電力エネルギー利用を最適化する手法が求められている。
【0006】
本開示の一局面は、電力システムから電気自動車に充電を行う場合に、電力システム等を含む全体の視点で、電力エネルギーの利用の最適化を図る技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、電気自動車(3)が、電力の供給状態が変動する電力システム(11)から充電を受ける場合に、電気自動車の充電に関する提案を行う充電提案システム(1)に関するものである。
【0008】
この充電提案システムは、電力供給判断部(21)と充電予測部(23)と充電提案部(25)とを備える。
電力供給判断部は、電力システムの電力の供給状態が所定以上の余力のある状態の時間帯を示す余力時間帯であること、を判断するように構成されている。
【0009】
充電予測部は、電気自動車のバッテリ(27)の状態が所定の充電が必要な条件を満たす時刻を示す充電必要時刻、を予測するように構成されている。
充電提案部は、充電必要時刻に基づいて余力時間帯にてバッテリの充電が可能なように、バッテリの電力を消費する状態の提案及び/又はバッテリに充電するタイミングの調整の提案を行うように構成されている。
【0010】
このような構成により、本開示では、電力システムから電気自動車(従って、バッテリ)に充電を行う場合に、電力システム等を含む全体の視点で、電力エネルギーの利用の最適化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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