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公開番号2024070589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181182
出願日2022-11-11
発明の名称固体電解コンデンサ
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01G 9/055 20060101AFI20240516BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】耐湿性の向上及び等価直列抵抗の低減を図ることができる固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】固体電解コンデンサ1は、陽極端子領域9a及び陰極形成領域9bを有し、陽極部3を構成する弁金属基体9と、弁金属基体9の陰極形成領域9bに設けられた陰極部5と、を備え、陰極部5は、弁金属基体9の少なくとも陰極形成領域9b上に設けられている誘電体層11の表面上に配置されていると共に導電性高分子を含む固体電解質層13と、固体電解質層13の表面上に配置されていると共に導電材を含む防水シード層15と、防水シード層15の表面上に配置されている金属めっき層17と、を有し、防水シード層15の表面には、めっきに対する触媒活性を有する触媒金属が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
陽極端子領域及び陰極形成領域を有し、陽極部を構成する弁金属基体と、
前記弁金属基体の前記陰極形成領域に設けられた陰極部と、を備え、
前記陰極部は、前記弁金属基体の少なくとも前記陰極形成領域上に設けられている誘電体層の表面上に配置されていると共に導電性高分子を含む固体電解質層と、前記固体電解質層の表面上に配置されていると共に導電材を含む中間層と、前記中間層の表面上に配置されている金属めっき層と、を有し、
前記中間層の表面には、めっきに対する触媒活性を有する触媒金属が設けられている、固体電解コンデンサ。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記導電材は、カーボン系材料であり、
前記触媒金属は、パラジウム系材料である、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項3】
前記金属めっき層は、銅を含んで形成された無電解めっき層である、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項4】
前記中間層は、触媒金属捕捉材及びカーボンを少なくとも含み、前記金属めっき層が形成されている前記表面にパラジウムが形成されている、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項5】
前記中間層は、前記触媒金属捕捉材として、ポリピロール誘導体を含む、請求項4に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項6】
前記中間層の厚さは、1μm~40μmである、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項7】
前記中間層は、前記固体電解質層側に配置されている防水導電層と、前記金属めっき層側に配置されているシード層と、を含む、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項8】
前記防水導電層の厚さは、前記シード層よりも厚い、請求項7に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項9】
前記防水導電層の厚さは、1μm~40μmであり、
前記シード層の厚さは、1nm~100nmである、請求項8に記載の固体電解コンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体電解コンデンサに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の固体電解コンデンサとして、たとえば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の固体電解コンデンサは、陽極端子領域及び陰極形成領域を有する陽極部を構成する弁金属基体と、弁金属基体の陰極形成領域の表面に設けられた酸化皮膜上に固体電解質層及び導電体層を積層して形成された陰極部と、を備えている。導電体層は、カーボンペースト層及び銀ペースト層によって構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許4677775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
固体電解コンデンサは、たとえば車両などに搭載される場合、高い耐湿性が必要となる。そのため、固体電解コンデンサには、耐湿性の向上が求められている。また、固体電解コンデンサでは、特性の向上を図るために、等価直列抵抗(ESR:Equivalent Series Resistance)の低減が求められている。
【0005】
本発明の一側面は、耐湿性の向上及び等価直列抵抗の低減を図ることができる固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一側面に係る固体電解コンデンサは、陽極端子領域及び陰極形成領域を有し、陽極部を構成する弁金属基体と、弁金属基体の陰極形成領域に設けられた陰極部と、を備え、陰極部は、弁金属基体の少なくとも陰極形成領域上に設けられている誘電体層の表面上に配置されていると共に導電性高分子を含む固体電解質層と、固体電解質層の表面上に配置されていると共に導電材を含む中間層と、中間層の表面上に配置されている金属めっき層と、を有し、中間層の表面には、めっきに対する触媒活性を有する触媒金属が設けられている。
【0007】
本発明の一側面に係る固体電解コンデンサでは、陰極部は、固体電解質層と、中間層と、中間層の表面に配置された金属めっき層と、を有する。中間層の表面には、めっきに対する触媒活性を有する触媒金属が設けられている。これにより、固体電解コンデンサでは、陰極部の表面に、金属めっき層を形成することができる。また、金属めっき層がその表面に形成されている中間層は、めっき液に対する耐水性を有している。このような構成により、固体電解コンデンサでは、陰極部の最外層に金属めっき層が形成されている。そのため、固体電解コンデンサでは、陰極部の最外層が銀ペースト層によって形成されている場合に比べて、耐湿性の向上を図ることができる。また、金属めっき層は、通常、銀ペースト層に比べて等価直列抵抗が低い。したがって、固体電解コンデンサでは、等価直列抵抗の低減を図ることができる。
【0008】
(2)上記(1)の固体電解コンデンサにおいて、導電材は、カーボン系材料であり、触媒金属は、パラジウム系材料であってもよい。この構成では、導電材としてカーボン系材料を含むことにより、中間層において導電性をもたせることができる。また、触媒金属としてパラジウム系材料を含むことにより、中間層の表面に金属めっき層を形成することができる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)の固体電解コンデンサにおいて、金属めっき層は、銅を含んで形成された無電解めっき層であってもよい。銅のめっき層は、導電性に優れている。そのため、等価直列抵抗の低減をより確実に図ることができる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)のいずれか一つにおいて、中間層は、触媒金属捕捉材及びカーボンを少なくとも含み、金属めっき層が形成されている表面にパラジウムが形成されていていてもよい。この構成では、中間層において導電性をもたせることができると共に、中間層の表面に金属めっき層を形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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