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公開番号2024070237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2023185769
出願日2023-10-30
発明の名称硬化性樹脂組成物及び膜
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類C08F 290/12 20060101AFI20240515BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ポストベークの温度が150℃以下の低温であっても高い硬度を有する硬化物を形成することができる硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】アルカリ可溶性樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤とを含む、透明性を有する硬化性樹脂組成物であって、前記重合性化合物は、ウレタン結合を含む重合性化合物を含有する、硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
アルカリ可溶性樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤とを含む、透明性を有する硬化性樹脂組成物であって、
前記重合性化合物は、ウレタン結合を含む重合性化合物を含有する、硬化性樹脂組成物。
続きを表示（約 660 文字）【請求項２】
前記ウレタン結合を含む重合性化合物の含有量は、前記硬化性樹脂組成物の固形分の総量に対して、３５質量％以上９０質量％以下である、請求項１に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項３】
前記ウレタン結合を含む重合性化合物の含有量は、前記硬化性樹脂組成物の固形分の総量に対して、４５質量％以上８５質量％以下である、請求項１に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項４】
前記ウレタン結合を含む重合性化合物の含有量は、前記硬化性樹脂組成物の固形分の総量に対して、１０質量％以上４５質量％未満であり、かつ前記アルカリ可溶性樹脂のガラス転移温度が４０℃以上３００℃以下である、請求項１に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項５】
請求項１又は２に記載の硬化性樹脂組成物から形成された膜。
【請求項６】
請求項５に記載の膜を含む表示装置。
【請求項７】
アルカリ可溶性樹脂を含みかつ無機成分を含まない硬化性樹脂組成物であって、
１５０℃以下の温度の加熱処理によって３Ｈ以上の鉛筆硬度を有する硬化物を形成する、硬化性樹脂組成物。
【請求項８】
アルカリ可能性樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤とを含む、透明性を有する硬化性樹脂組成物であって、
前記重合性化合物は、ウレタン結合を含む重合性化合物を含有し、
１５０℃以下の温度の加熱処理によって５Ｈ以上の鉛筆硬度を有する硬化物を形成する、硬化性樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、硬化性樹脂組成物、及び当該硬化性樹脂組成物から形成された膜に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
画像表示装置において、カラーフィルタにおける着色パターン及びオーバーコート等の膜として、高い硬度を有する膜が所望されている。
【０００３】
特許文献１（特開２００５－１０７６３号公報）には、２２０℃でのポストベーク後に得られる硬化樹脂層の硬度が鉛筆硬度で３Ｈ以上９Ｈ以下である、着色感光性樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００５－１０７６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、ポストベークの温度が１５０℃以下の低温であっても高い硬度を有する硬化物を形成することができる硬化性樹脂組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、該硬化性樹脂組成物から形成された膜、該膜を含む表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、以下を含む。
〔１〕アルカリ可溶性樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤とを含む、透明性を有する硬化性樹脂組成物であって、
前記重合性化合物は、ウレタン結合を含む重合性化合物を含有する、硬化性樹脂組成物。
〔２〕前記ウレタン結合を含む重合性化合物の含有量は、前記硬化性樹脂組成物の固形分の総量に対して、３５質量％以上９０質量％以下である、〔１〕に記載の硬化性樹脂組成物。
〔３〕前記ウレタン結合を含む重合性化合物の含有量は、前記硬化性樹脂組成物の固形分の総量に対して、４５質量％以上８５質量％以下である、〔１〕に記載の硬化性樹脂組成物。
〔４〕前記ウレタン結合を含む重合性化合物の含有量は、前記硬化性樹脂組成物の固形分の総量に対して、１０質量％以上４５質量％未満であり、かつ前記アルカリ可溶性樹脂のガラス転移温度が４０℃以上３００℃以下である、〔１〕に記載の硬化性樹脂組成物。
〔５〕〔１〕又は〔２〕に記載の硬化性樹脂組成物から形成された膜。
〔６〕〔５〕に記載の膜を含む表示装置。
〔７〕アルカリ可溶性樹脂を含みかつ無機成分を含まない硬化性樹脂組成物であって、１５０℃以下の温度の加熱処理によって３Ｈ以上の鉛筆硬度を有する硬化物を形成する、硬化性樹脂組成物。
〔８〕アルカリ可能性樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤とを含む、透明性を有する硬化性樹脂組成物であって、
前記重合性化合物は、ウレタン結合を含む重合性化合物を含有し、
１５０℃以下の温度の加熱処理によって５Ｈ以上の鉛筆硬度を有する硬化物を形成する、硬化性樹脂組成物。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の硬化性樹脂組成物によると、ポストベークの温度が１５０℃以下の低温であっても高い硬度を有する硬化物を形成することができる硬化性樹脂組成物を提供することができる。また、該硬化性樹脂組成物から形成された膜、該膜を含む表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
［第１の実施形態の硬化性樹脂組成物］
本発明の第１の実施形態の硬化性樹脂組成物（以下、「組成物（Ｉ）」とも称する）は、アルカリ可溶性樹脂と、ウレタン結合を含む重合性化合物と、重合開始剤とを含む。組成物（Ｉ）は透明性を有することが好ましい。以下、本発明の硬化性樹脂組成物に含まれる各成分について、アルカリ可能性樹脂を樹脂（Ａ１）とも称し、ウレタン結合を含む重合性化合物を重合性化合物（Ｂ１）とも称し、重合開始剤を重合開始剤（Ｃ）とも称する。本発明の硬化性樹脂組成物は、樹脂（Ａ１）以外の樹脂（以下、樹脂（Ａ２）とも称する）を含むものであってもよく、重合性化合物（Ｂ１）以外の重合性化合物（以下、重合性化合物（Ｂ２）とも称する）を含むものであってもよい。また、本発明は着色剤を実質的に含有しない。
【０００９】
〔１〕樹脂（Ａ１）
アルカリ可溶性樹脂である樹脂（Ａ１）は、酸性基を含有し、アルカリ現像液に可溶な樹脂である。酸性基は、例えば、カルボキシ基、スルホ基、フェノール性ヒドロキシ基等が挙げられる。組成物（Ｉ）が樹脂（Ａ１）を含むことにより、組成物（Ｉ）の硬化物に現像性を付与することができる。
【００１０】
樹脂（Ａ１）としては、不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群から選ばれる少なくとも１種の単量体（以下、「単量体（ａ）」とも称する）に由来する構造単位を有する樹脂（以下、「樹脂（Ａ１１）」とも称する）、ノボラック樹脂、ヒドロキシスチレン由来の構造単位を有する樹脂等が挙げられる。樹脂（Ａ１）は、２種以上の樹脂を組み合わせた樹脂であってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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