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公開番号2024070040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180390
出願日2022-11-10
発明の名称画像記録装置及び画像記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240515BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】昇華染料と中間転写媒体を用いた昇華転写方式において、画像輪郭部のぼやけを抑制できる画像記録装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像記録装置は、インクジェット記録ヘッドを有し、中間転写媒体に、昇華染料を含むインクを吐出して中間画像を形成する中間画像形成手段、前記昇華染料の拡散を抑制するマスク層を形成するマスク層形成手段と、前記インクに含まれる前記昇華染料を記録媒体に昇華転写する転写手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
インクジェット記録ヘッドを有し、
中間転写媒体に、昇華染料を含むインクを吐出して中間画像を形成する中間画像形成手段と、
前記昇華染料の拡散を抑制するマスク層を形成するマスク層形成手段と、
前記インクに含まれる前記昇華染料を記録媒体に昇華転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像記録装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記中間画像形成手段は、前記昇華染料を含むインクを前記インクジェット記録ヘッドから吐出することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記マスク層形成手段は、前記中間画像における、縁取り部、隣接した異なる色相の境界部、及び隣接した異なる濃度の境界部からなる群から選択される少なくとも一つに対して、前記昇華染料の拡散を抑制するマスク層を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記転写手段は、前記中間転写媒体の前記中間画像が形成された面と、記録媒体の画像を形成させる面と、を対向させた状態で加熱し、前記インクに含まれる前記昇華染料を前記記録媒体に昇華転写することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記マスク層のISO透気度が、2.0μm/(Pa・s)以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項6】
前記マスク層が、前記昇華染料に対して染着性を有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項7】
前記マスク層が、ポリエステル骨格を有する成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項8】
前記マスク層形成手段が、活性エネルギー照射手段を有し、前記マスク層が、活性エネルギー線硬化性を有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項9】
前記マスク層形成手段が、加熱硬化手段を有し、前記マスク層が、熱硬化性を有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項10】
前記マスク層形成手段が、マスク溶液を前記インクジェット記録ヘッドから吐出することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、昇華転写方式の画像記録装置及び画像記録方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、昇華染料と中間転写媒体を用いた昇華転写方式が知られている。昇華転写方式とは、中間転写媒体にインクジェット記録方式等を用いて中間画像を形成し、記録媒体と中間転写媒体の印刷面を圧接して加熱することで中間画像に含まれる昇華染料を記録媒体に昇華転写する画像記録方法である。
この方法では、発色の良い染料を用いながらも、昇華転写された染料のみが記録媒体にとどまるため、従来の染料捺染方式で大きな負荷となっている洗浄工程が不要となり、コストや環境負荷を低減できる捺染方式として近年注目を集めている。
しかしながら、当該中間転写媒体上に良好な画質の中間画像を形成したにもかかわらず、昇華転写によって最終的に記録媒体上に形成した画像は、画像端部においてぼやけが発生して画質が低下する場合があった。
【0003】
画像端部においてぼやけが発生する原因は、次のように考えられる。
昇華転写方式の画像記録装置では、昇華染料が気体になって拡散し記録媒体に転写する。この際、気体化した昇華染料は、記録媒体の方向に選択的に拡散するのではなく全方向に拡散する。そのため、記録媒体に対して斜め方向に拡散した昇華染料が、中間画像がない領域まで達して記録媒体に転写すると、画像の輪郭がぼやけてしまう、と考えられる。昇華染料が高濃度の画像においては、拡散する昇華染料の量が多いため、特にぼやけが発生しやすい傾向がある。しかしながら、このぼやけに対しては、これまでのところ有効な方法が提示されていないのが現状である。
【0004】
一方で、このような画像のぼやけに対して、他方式ではあるが、以下のような、ぼやけ抑制方法が提示されている。特許文献1には、昇華染料で染色された転写バインダ層を記録媒体に転写させるタイプの昇華転写方式において、転写バインダ層上の非画像部にマスク層を設けることで、ぼやけ部を含む非画像部の転写を抑制し、輪郭のぼやけがない画像を記録媒体上に形成する方法が記載されている。また、特許文献2には、記録媒体である布に色材インクを直接付与する方法において、布への処理として、画像の輪郭部等に滲み防止液を付与する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-193321号公報
特開2010-209489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、昇華染料と中間転写媒体を用いた昇華型転写方式において、画像輪郭部のぼやけを抑制できる画像記録装置を提供することである。また、本発明の目的は、昇華染料と中間転写媒体を用いた昇華型転写方式において、画像輪郭部のぼやけを抑制できる画像記録方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は本発明に係る画像記録装置によって達成される。すなわち、本発明の画像記録装置は、インクジェット記録ヘッドを有し、
中間転写媒体に、昇華染料を含むインクを吐出して中間画像を形成する中間画像形成手段と、
前記昇華染料の拡散を抑制するマスク層を形成するマスク層形成手段と、
前記インクに含まれる前記昇華染料を記録媒体に昇華転写する転写手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像記録方法は、昇華染料を含むインクをインクジェット記録ヘッドで吐出して、中間転写媒体に中間画像を形成する画像形成工程と、
前記昇華染料の拡散を抑制するマスク層を形成するマスク層形成工程と、
前記インクに含まれる前記昇華染料を記録媒体に昇華転写する転写工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、昇華型転写方式の画像記録装置において、ぼやけの少ない鮮明な画像を記録媒体上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
従来の画像記録方法の一例を示す模式図である。
本発明の画像記録方法の一例を示す模式図である。
本発明の画像記録方法において、中間転写媒体を上から見たときのマスク層形成場所の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好適な実施形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。
図1は従来の画像記録方法の一例を示す模式図である。中間転写媒体1に昇華染料を含むインクをインクジェット記録ヘッド(不図示)で吐出して、中間転写媒体1に中間画像2を形成する。図1は、中間画像2が形成された中間転写媒体1を横方向から見たものである。次いで、中間画像2を介して中間転写媒体1と記録媒体3を圧接し加熱する。この加熱により、気化した昇華染料4が垂直水平の全方向に拡散し、記録媒体3及び中間転写媒体1の内部に到達する。最後に、記録媒体3を中間転写媒体1から剥離して、昇華転写方式の画像記録方法による画像5を記録媒体3に形成することができる。しかし、従来の画像記録方法では、多くの場合、水平方向に拡散した染料により、中間画像2の端部と画像5の端部の位置は目視で確認できるレベルにずれてしまう、すなわち、ぼやけ6が発生してしまっていた。
(【0011】以降は省略されています)

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