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公開番号2024069853
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180102
出願日2022-11-10
発明の名称バイオマスガス化炉
出願人新東工業株式会社
代理人園田・小林弁理士法人
主分類C10J 3/42 20060101AFI20240515BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】燃料ガスを効率的に生成可能で、かつ簡潔な構成で実現できる、バイオマスガス化炉を提供する。
【解決手段】バイオマスガス化炉1Aは、木質のバイオマス原料Fを加熱してガス化し、燃料ガスGを生成する。バイオマスガス化炉1Aは、熱源3と、バイオマス原料Fを収容し、熱源3からの熱によりバイオマス原料Fから燃料ガスGを生成する容器部2と、容器部2の上側に設けられ、生成された燃料ガスGを外部へと排出する燃料ガス排出部15と、燃料ガスGを燃料ガス排出部15へと誘導するような気流を生成する燃料ガス誘導部17と、を備えている。バイオマスガス化炉1Aは、容器部2の底部に、バイオマス原料Fから燃料ガスGが生成された後に残る残渣Zを、気流により燃料ガスGとともに外部へと排出される大きさの粉粒体Pに粉砕する、残渣粉砕部5を更に備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木質のバイオマス原料を加熱してガス化し、燃料ガスを生成する、バイオマスガス化炉であって、
熱源と、
前記バイオマス原料を収容し、前記熱源からの熱により前記バイオマス原料から前記燃料ガスを生成する容器部と、
前記容器部の上側に設けられ、生成された前記燃料ガスを外部へと排出する燃料ガス排出部と、
前記燃料ガスを前記燃料ガス排出部へと誘導するような気流を生成する燃料ガス誘導部と、
を備え、
前記容器部の底部に、前記バイオマス原料から前記燃料ガスが生成された後に残る残渣を、前記気流により前記燃料ガスとともに外部へと排出される大きさの粉粒体に粉砕する、残渣粉砕部を更に備えている、バイオマスガス化炉。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記容器部は、軸線が上下方向に延在するように設けられた内筒と外筒を備え、
前記内筒の下端は、前記外筒の下端よりも上方に設けられ、
前記残渣粉砕部は、前記内筒の下端よりも下方に設けられ、
前記バイオマス原料は、前記残渣粉砕部上に、前記内筒の内側にまで堆積した堆積部を形成されるように供給され、
前記残渣粉砕部には、前記残渣粉砕部上に堆積した前記堆積部の下端の部分が前記残渣として供給される、請求項1に記載のバイオマスガス化炉。
【請求項3】
前記内筒の下端と、前記残渣粉砕部との間には、隙間が設けられ、
生成された前記燃料ガスは、前記隙間から前記内筒と前記外筒の間の空間へと流出し、当該空間を上方へと誘導された後に前記燃料ガス排出部から排出される、請求項2に記載のバイオマスガス化炉。
【請求項4】
前記残渣粉砕部は、
前記容器部の底面に固定される基体と、
前記基体の上方に設けられ、上下方向に延在する回転軸周りに回転する回転体と、
を備え、
前記回転体の下面には、
上方へと凹むように円錐状に形成された凹部と、
前記凹部の径方向外側に位置して、前記基体の上面に近接する外縁部と、
が形成される、請求項1に記載のバイオマスガス化炉。
【請求項5】
前記回転体には、前記回転体の上面と前記凹部とを上下に貫通して、前記基体の上面と前記凹部との間に形成される内部空間に連通する孔が設けられ、
前記残渣は、前記回転体の上面から前記孔を介して前記内部空間へと導入される、請求項4に記載のバイオマスガス化炉。
【請求項6】
前記燃料ガス誘導部は、前記燃料ガス排出部の外側に設けられたファンであり、
前記燃料ガス排出部から排出された前記燃料ガスから、前記粉粒体を排除するフィルタを更に備えている、請求項1に記載のバイオマスガス化炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマスガス化炉に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
バイオマス原料から生成した燃料ガスを燃料として、発電等を目的として使用することが行われている。燃料ガスは、バイオマス原料をバイオマスガス化炉で加熱してガス化することにより生成される。
【0003】
このようなバイオマスガス化炉として、例えば特許文献1には、外熱式ロータリーキルン形式の熱分解部と、ガス化部とを備えたバイオマスガス化装置の構成が開示されている。熱分解部は、バイオマス原料を間接加熱して熱分解し、タール分を含む熱分解ガスとチャーを発生させる。ガス化部は、熱分解部から抽出されるタール分を含む熱分解ガスおよびチャーに対し、酸化ガスが導入されて、タール分を熱分解させるとともに、チャーをガス化させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-177106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の構成においては、バイオマス原料から燃料ガスが生成された後に残る、バイオマス原料の残渣は、熱分解部の下方に区画形成された捕集部に落下し、スクリューフィーダによって搬出される。このように、残渣を排出するための機構を設けることにより、バイオマスガス化装置が複雑かつ大型なものとなる。
また、バイオマスガス化装置内の熱が、捕集部からスクリューフィーダ等の残渣を排出する機構を介して伝播し、外部へと漏れてしまう。これにより、バイオマスガス化装置の熱効率が低減し、燃料ガスの生成効率も低減する。
【0006】
本発明の目的は、燃料ガスを効率的に生成可能で、かつ簡潔な構成で実現できる、バイオマスガス化炉を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明のバイオマスガス化炉は、木質のバイオマス原料を加熱してガス化し、燃料ガスを生成する、バイオマスガス化炉であって、熱源と、前記バイオマス原料を収容し、前記熱源からの熱により前記バイオマス原料から前記燃料ガスを生成する容器部と、前記容器部の上側に設けられ、生成された前記燃料ガスを外部へと排出する燃料ガス排出部と、前記燃料ガスを前記燃料ガス排出部へと誘導するような気流を生成する燃料ガス誘導部と、を備え、前記容器部の底部に、前記バイオマス原料から前記燃料ガスが生成された後に残る残渣を、前記気流により前記燃料ガスとともに外部へと排出される大きさの粉粒体に粉砕する、残渣粉砕部を更に備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、燃料ガスを効率的に生成可能で、かつ簡潔な構成で実現できる、バイオマスガス化炉を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るバイオマスガス化炉の構成を示す断面図である。
図1のバイオマスガス化炉の残渣粉砕部の構成を示す断面図である。
残渣粉砕部の基体の上面を示す平面図である。
本発明の実施形態に係るバイオマスガス化炉の第1変形例の構成を示す平面図である。
本発明の実施形態に係るバイオマスガス化炉の第2変形例の構成を示す断面図である。
本発明の実施形態に係るバイオマスガス化炉の第3変形例の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るバイオマスガス化炉の構成を示す断面図を図1に示す。
バイオマスガス化炉1Aは、木質のバイオマス原料Fを加熱してガス化し、燃料ガスGを生成する。バイオマスガス化炉1Aは、容器部2と、熱源3と、残渣粉砕部5と、制御部80と、を主に備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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