TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024069112
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179927
出願日2022-11-09
発明の名称血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現増大剤、及び肌色改善成分のスクリーニング方法
出願人ポーラ化成工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 8/9789 20170101AFI20240514BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
新規な血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現増大剤の提供、及び前記接着関連因子の発現増大成分のスクリーニング方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
ワレモコウ(S.officinalis)のエキスを有効成分とする、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現増大剤。
及び、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着状態を指標として、肌色改善成分を選出することを含む、スクリーニング方法。
【選択図】 なし


特許請求の範囲【請求項1】
ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)エキスを有効成分とする、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現増大剤。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
さらに、ルイボス(Aspalathus linearis)のエキスを含む、請求項1に記載の接着関連因子の発現増大剤。
【請求項3】
前記接着関連因子が、血管周皮細胞の血小板由来成長因子受容体(PDGFRβ)及び/又はアンジオポエチン1(ANGPT1)である、請求項1又は2に記載の接着関連因子の発現増大剤。
【請求項4】
低分子ヒアルロン酸に起因する血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着の弱化を抑制するための、請求項1又は2に記載の接着関連因子の発現増大剤。
【請求項5】
血管透過性を抑制するための、請求項1又は2に記載の接着関連因子の発現増大剤。
【請求項6】
血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着状態を指標として、肌色改善成分を選出することを含む、スクリーニング方法。
【請求項7】
前記接着状態を増大する成分を、肌色改善成分として選出することを含む、請求項6に記載のスクリーニング方法。
【請求項8】
前記接着状態は、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現量である、請求項6又は7に記載のスクリーニング方法。
【請求項9】
前記接着状態は、血管内皮細胞と接着している血管周皮細胞の数である、請求項6又は7に記載のスクリーニング方法。
【請求項10】
前記接着関連因子が、血管周皮細胞の血小板由来成長因子受容体(PDGFRβ)及び/又はアンジオポエチン1(ANGPT1)である、請求項8に記載のスクリーニング方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現増大剤、及び肌色改善成分のスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
血管周皮細胞は毛細血管壁を取り巻くように存在している細胞で、毛細血管の血管径や透過性を調整している。具体的には、血管内皮細胞が分泌する血小板由来成長因子(PDGF)を、血管周皮細胞が受容体(PDGFRβ)で受け取る事で内皮細胞周辺に集積し、血管周皮細胞が分泌するアンジオポエチン1(ANGPT1)を血管内皮細胞が受容体で受け取る事で、血管周皮細胞と血管内皮細胞間の接着が強化され、血管径や透過性が制御される(非特許文献1参照)。
【0003】
ここで、前記血管周皮細胞に着目した従来技術として、プロスタン酸誘導体を有効成分とする血管周皮細胞保護剤(特許文献1)が知られている。また、血管内皮細胞に着目した従来技術として、線維芽細胞でのLINC00942の発現量から血管内皮細胞の賦活剤をスクリーニングする方法(特許文献2)が知られている。
さらに、血管細胞の接着に着目した従来技術として、血管及び/又はリンパ管における細胞間接着因子(タイトジャンクション関連因子)の発現増大剤(特許文献3)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-119184号公報
特開2021-185818号公報
特開2022-077456号公報
【非特許文献】
【0005】
血管成熟化の分子機構、高倉伸幸、血栓止血誌22(6):343~347,2011
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着状態の低下を引き起こす原因は、これまで十分に解明されていなかった。さらに、血管周皮細胞に着目し、前記接着状態に関連する因子を増大させる成分等についてもこれまで知られていなかった。
上記の現状を鑑み、本発明は、新規な血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現増大剤の提供を課題とする。また、本発明は、肌色改善成分のスクリーニング方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意研究の結果、UVや酸化反応を受けて生じる低分子ヒアルロン酸によって、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着が弱化されることを明らかにした。さらにワレモコウ(Sanguisorba officinalis)エキス、又はワレモコウエキスとルイボス(Aspalathus linearis)エキスの複合エキスによって、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子発現量が増加することを明らかにした。
【0008】
すなわち、上記課題を解決する本発明は、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)エキスを有効成分とする、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現増大剤である。
本発明によれば、血管周皮細胞と血管内皮細胞の接着関連因子の発現を増大させることができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記接着関連因子の発現増大剤は、さらに、ルイボス(Aspalathus linearis)エキスを含む。
本発明によれば、ワレモコウエキスとルイボスエキスを組み合わせることで、ワレモコウエキス単独での添加と比較して、接着関連因子の発現をより向上させることができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記接着関連因子が、血管周皮細胞の血小板由来成長因子受容体(PDGFRβ)及び/又はアンジオポエチン1(ANGPT1)である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
男性用下着
2か月前
個人
錠剤撒き器
28日前
個人
穿刺補助具
2か月前
個人
蓋付きしびん
4か月前
個人
入れ歯
4か月前
個人
聴診器
4か月前
個人
介護浴槽
4か月前
個人
鼻腔拡張具
6か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
29日前
個人
入浴介護補助装置
4か月前
個人
鼻腔拡張具
1か月前
株式会社コロナ
脱臭機
25日前
個人
排便漏れ予防装具
2か月前
個人
透析装置の洗浄方法
6か月前
個人
スプレー式目薬容器
4か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
1か月前
個人
座椅子脱着式車椅子
4か月前
個人
マウスピース
2か月前
個人
マッサージガン保持具
5か月前
個人
根管治療用のファイル
6か月前
オンキヨー株式会社
聴診器
6か月前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
21日前
個人
圧排器具
2か月前
株式会社いうら
介助リフト
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
14日前
株式会社ニデック
検眼装置
6か月前
個人
弾性材一体コルセット
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
18日前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ダリヤ
染毛剤組成物
1か月前
個人
色調採得支援方法
3か月前
大正製薬株式会社
固形組成物
5か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
6か月前
個人
健康装身具
5か月前
株式会社コーセー
油性化粧料
6か月前
続きを見る