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公開番号2024068915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179597
出願日2022-11-09
発明の名称ステアリングハンドル
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 1/04 20060101AFI20240514BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】中立位置での把持部のがたつきを抑制できるステアリングハンドルを提供する。
【解決手段】ステアリングハンドル12は、ボス部と、ボス部に固定され且つ第2軸線L2を有するスポーク部14と、スポーク部14に設けられた把持部15とを備える。把持部15内には、回転制御機構26が配置される。回転制御機構26は、スポーク部14に取り付けられ且つ第2軸線L2に沿う方向の一方の面にカム面49を有する回転カム29と、カム面49に接触する接触部56を有するプッシャ30と、プッシャ30を回転カム29側へ付勢するコイルばね31とを備える。カム面49は、第2軸線L2の周りに形成された傾斜面と、傾斜面よりも突出高さが高い隆起面とを有する。傾斜面と隆起面とは境界部において段差を介して隣接している。直進時には接触部56と境界部とが接触する。回転カム29は、把持部15の回転に伴って第2軸線L2を中心として回転する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1軸線を有し且つ前記第1軸線を中心として正逆両方向へ回転するステアリングシャフトを備える乗物に適用され、前記ステアリングシャフトに一体回転可能に取り付けられるボス部と、前記ボス部に固定され且つ前記乗物の直進時に前記ボス部から互いに前記乗物の幅方向における反対方向へ延びる第2軸線を有する一対のスポーク部と、一対の前記スポーク部にそれぞれ前記第2軸線を中心として正逆両方向へ回転可能に設けられた一対の把持部とを備えるステアリングハンドルであって、
前記直進時における前記第2軸線の周りでの前記把持部の位置を中立位置とした場合、前記直進時に前記把持部を前記中立位置に復帰させる回転制御機構を前記把持部内に備え、
前記回転制御機構は、前記スポーク部に取り付けられ且つ前記第2軸線に沿う方向の一方の面にカム面を有する回転カムと、前記カム面に接触する接触部を有するプッシャと、前記プッシャ及び前記回転カムのうちの一方を他方側へ付勢するコイルばねとを備え、
前記カム面は、前記第2軸線の周りに形成され且つ前記第2軸線に直交する面に対して傾斜する傾斜面と、前記傾斜面よりも突出高さが高い隆起面とを有し、前記傾斜面と前記隆起面とは境界部において段差を介して隣接しており、前記直進時には前記接触部と前記境界部とが接触し、
前記回転カムまたは前記プッシャは、前記把持部の回転に伴って前記第2軸線を中心として回転することを特徴とするステアリングハンドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両等の乗物を操舵する際に運転者によって操作されるステアリングハンドルに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両等の乗物には、操舵装置の一部として、第1軸線を有し且つ当該第1軸線を中心として正逆両方向へ回転するステアリングシャフトが設けられている。このステアリングシャフトには、乗物の運転者が把持して操作するステアリングハンドルが取り付けられる。特許文献1には、車両の直進時の位置である中立位置から、第1軸線の周りに大きく(例えば90°以上)回転された場合であっても、運転者の手首に負荷が掛かり難いステアリングハンドルが記載されている。
【0003】
このステアリングハンドルは、ボス部、一対のスポーク部、及び一対の把持部を備えている。ボス部は、ステアリングシャフトに一体回転可能に取り付けられる。両スポーク部は、車両の直進時に、ボス部から互いに車両の幅方向における反対方向へ延びる第2軸線を有している。両スポーク部は、第2軸線を中心として正逆両方向へ回転可能にボス部に支持されている。両把持部は、両スポーク部のボス部から遠い側の端部に固定されている。
【0004】
上記ステアリングハンドルでは、両把持部を第2軸線の周りで回転させることが可能になっている。このため、運転者は、両把持部を第2軸線の周りで回転させながらステアリングシャフトの第1軸線の周りで回転させることで、手首を自然な角度に維持することができる。これにより、ステアリングハンドルを第1軸線の周りで90°以上回転させる場合であっても、手首を不自然な角度で曲げる必要がないので、手首に負荷が掛かり難い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-34849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した特許文献1のステアリングハンドルでは、両把持部が第2軸線の周りで正逆両方向に回転する構成になっている。このため、車両直進時に両把持部が中立位置に位置する状態では、両把持部が第2軸線を回転中心として正逆両方向へがたつくこととなる。したがって、こうした両把持部のがたつきを抑制する上では改善の余地を残すものとなっている。
【0007】
なお、こうした問題は、上記した従来のステアリングハンドルが設けられた乗物であれば、車両に限らず共通して起こり得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記課題を解決するためのステアリングハンドルの態様を記載する。
[態様1]第1軸線を有し且つ前記第1軸線を中心として正逆両方向へ回転するステアリングシャフトを備える乗物に適用され、前記ステアリングシャフトに一体回転可能に取り付けられるボス部と、前記ボス部に固定され且つ前記乗物の直進時に前記ボス部から互いに前記乗物の幅方向における反対方向へ延びる第2軸線を有する一対のスポーク部と、一対の前記スポーク部にそれぞれ前記第2軸線を中心として正逆両方向へ回転可能に設けられた一対の把持部とを備えるステアリングハンドルであって、前記直進時における前記第2軸線の周りでの前記把持部の位置を中立位置とした場合、前記直進時に前記把持部を前記中立位置に復帰させる回転制御機構を前記把持部内に備え、前記回転制御機構は、前記スポーク部に取り付けられ且つ前記第2軸線に沿う方向の一方の面にカム面を有する回転カムと、前記カム面に接触する接触部を有するプッシャと、前記プッシャ及び前記回転カムのうちの一方を他方側へ付勢するコイルばねとを備え、前記カム面は、前記第2軸線の周りに形成され且つ前記第2軸線に直交する面に対して傾斜する傾斜面と、前記傾斜面よりも突出高さが高い隆起面とを有し、前記傾斜面と前記隆起面とは境界部において段差を介して隣接しており、前記直進時には前記接触部と前記境界部とが接触し、前記回転カムまたは前記プッシャは、前記把持部の回転に伴って前記第2軸線を中心として回転することを特徴とするステアリングハンドル。
【0009】
上記構成によれば、乗物の直進時には、一対のスポーク部及び一対の把持部が、乗物の幅方向におけるボス部の両側に位置する。一対の把持部は、第2軸線を中心とする回転方向における中立位置に位置する。回転制御機構では、コイルばねの付勢力により、一例としてプッシャの接触部が回転カムのカム面の境界部に押し付けられている。
【0010】
上述の状態から、運転者により把持部に対して第1軸線の周りの正逆いずれかの方向に回転させようとする力が加えられると、この力がスポーク部及びボス部を介してステアリングシャフトに伝達される。これにより、把持部、スポーク部、ボス部、及びステアリングシャフトが第1軸線の周りを回転する。このようにして乗物の操舵が行われて乗物の進行方向が変更される。上記第1軸線を中心とする把持部の回転は、当該把持部を把持した運転者の手首の構造から、第2軸線を中心とする把持部の正逆両方向のうちのいずれか一方への回転を伴いながら行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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