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公開番号2024068690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179217
出願日2022-11-09
発明の名称培養システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240514BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培養槽内の培養液が吸引装置で吸引されるとき、培養槽の破れを防止できるとともに、回収時に培養液及び微細藻類が培養槽内に残ることを極力少なくすることができる培養システムを提供する。
【解決手段】培養システム(10)を構成する培養槽(20)は、可撓性を有する材料から形成される。培養槽から培養液(L)を回収するとき、培養槽には回収管(50)が収容される。回収管は、内部空間(68)を有する筒状体である。回収管は、培養槽の底部(30)に沿って延在する第1回収部(62)を有する。第1回収部の端部には、第1リブ(76)が設けられる。第1リブは、第1突出部及び第2突出部を有する。第1突出部及び第2突出部は、第1回収部の外周面の互いに反対側から、培養槽の深さ方向(X)と平行に突出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
微細藻類を培養するための培養槽を含む培養装置と、前記培養槽から前記微細藻類を回収する回収装置とを備える培養システムであって、
前記培養槽は、可撓性を有する材料から形成され、且つ該培養槽の深さ方向において該培養槽の最低位置に位置する底部と、前記底部よりも高位置に位置する開口部と、を有し、
前記回収装置は、前記開口部を介して前記培養槽内に挿抜可能に収容される回収管と、吸引装置と、を有し、
前記回収管は、内部空間を有する筒状体であり、
前記回収管は、前記培養槽内の培養液に浸漬されたときに前記培養槽の前記底部に沿って延在する第1回収部と、前記第1回収部の外周面に形成されて前記内部空間に連なる複数個の吸引孔と、前記第1回収部の端部に設けられた第1リブと、を有し、
前記第1リブは、前記第1回収部の外周面において、前記深さ方向と平行に突出する、培養システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の培養システムにおいて、前記第1リブは、前記第1回収部の外周面の互いに反対側から前記深さ方向と平行に突出した第1突出部及び第2突出部を有する、培養システム。
【請求項3】
請求項2記載の培養システムにおいて、前記回収管は、前記第1突出部と前記第2突出部との間に形成され且つ前記培養槽の側部に向かい合う1個以上の第1側孔を有する、培養システム。
【請求項4】
請求項2記載の培養システムにおいて、前記回収管は、前記第1突出部と前記第2突出部との間に形成され且つ前記培養槽の側部に向かい合う複数個の第1側孔を有し、前記複数個の第1側孔は、前記回収管の周方向に沿って並べられる、培養システム。
【請求項5】
請求項1又は2記載の培養システムにおいて、前記回収管は、前記第1回収部の末端部において開口した末端孔を有する、培養システム。
【請求項6】
請求項5記載の培養システムにおいて、前記吸引孔の開口寸法と、前記末端孔の開口寸法とが略等しい、培養システム。
【請求項7】
請求項1又は2記載の培養システムにおいて、前記回収管は、前記培養槽の側部において前記深さ方向に延在する第2回収部を有し、
前記回収装置は、可撓性を有する材料からなり且つ前記第2回収部と前記吸引装置とを接続する可撓管を有し、
前記第2回収部は、前記可撓管と前記第1回収部との間に介在する基端管部と、前記基端管部における前記可撓管近傍の端部に設けられた第2リブと、を有し、
前記第2リブは、前記基端管部の外周面において、前記第1回収部の延在方向に平行に突出する、培養システム。
【請求項8】
請求項7記載の培養システムにおいて、前記第2リブは、前記基端管部の外周面の互いに反対側から前記第1回収部の延在方向に平行に突出した第3突出部及び第4突出部を有する、培養システム。
【請求項9】
請求項8記載の培養システムにおいて、前記回収管は、前記第3突出部と前記第4突出部との間に形成され且つ前記培養槽の側部に向かい合う1個以上の第2側孔を有する、培養システム。
【請求項10】
請求項8記載の培養システムにおいて、前記回収管は、前記第3突出部と前記第4突出部との間に形成され且つ前記培養槽の側部に向かい合う複数個の第2側孔を有し、前記複数個の第2側孔は、前記回収管の周方向に沿って並べられる、培養システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、微細藻類を培養し且つ培養された微細藻類を回収する培養システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、気候変動の緩和又は影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素の排出量低減に関する研究開発が行われている。この観点から、微細藻類が着目されている。微細藻類は、光合成によって二酸化炭素を消費するからである。従って、微細藻類を培養する培養システムは、気候変動の緩和又は影響軽減に寄与するシステムとして期待されている。
【0003】
培養装置の一例として、特許文献1に開示された培養装置が挙げられる。この培養装置は、可撓性を有する材料からなる収容部と、培養液供給口と、回収口とを有する。ここで、可撓性を有する材料は、例えば、特許文献2に記載されるビニル袋である。収容部に収容される微細藻類及び培養液は、培養液供給口から供給される。培養後、微細藻類及び培養液は、回収口から回収される。
【0004】
培養液供給口及び回収口はいずれも、実質的に管部材である。回収管には、吸引装置が接続される。吸引装置が回収管を介して収容部の内部を吸引することで、微細藻類及び培養液が収容部から吸い出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-132852号公報
実用新案登録第3213454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
培養槽が可撓性を有する材料から形成されている場合、培養槽から微細藻類及び培養液を吸引することに伴い、吸引の最終段階では培養槽が回収管の端部に接触する。このとき、培養槽が回収管の端部によって破れる懸念がある。また、培養槽の回収管の端部への密着が弱いと、培養槽内に培養液及び微細藻類が残りやすくなる。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、微細藻類を培養するための培養槽を含む培養装置と、前記培養槽から前記微細藻類を回収する回収装置とを備える培養システムであって、前記培養槽は、可撓性を有する材料から形成され、且つ該培養槽の深さ方向において該培養槽の最低位置に位置する底部と、前記底部よりも高位置に位置する開口部と、を有し、前記回収装置は、前記開口部を介して前記培養槽内に挿抜可能に収容される回収管と、吸引装置と、を有し、前記回収管は、内部空間を有する筒状体であり、前記回収管は、前記培養槽内の培養液に浸漬されたときに前記培養槽の前記底部に沿って延在する第1回収部と、前記第1回収部の外周面に形成されて前記内部空間に連なる複数個の吸引孔と、前記第1回収部の端部に設けられた第1リブと、を有し、前記第1リブは、前記第1回収部の外周面において、前記深さ方向と平行に突出する、培養システムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、第1回収管の端部に第1リブが設けられているため、培養槽内の培養液が吸引装置に吸引されるとき、第1回収管の側部の外周面に培養槽が密着する。これにより、第1回収管の端部において培養槽の破れを防止できるとともに、回収時に培養液及び微細藻類が培養槽内に残ることを極力少なくすることができる。
【0010】
以上のように、本発明によれば、培養槽が破れることを回避しつつ、培養液及び微細藻類の略全量を効率よく回収することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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