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公開番号2024068475
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2022178969
出願日2022-11-08
発明の名称排気管
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F01N 13/08 20100101AFI20240513BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】排気管の端部に設けられたカバー部材のずれを抑制する。
【解決手段】排気管は、第1開口が形成された第1端部と、第1端部に設けられる第1フランジ部と、カバー部材と、抑制部とを備える。カバー部材は、両端が隙間を開けて対面するように第1端部に設けられ、挟持部と内周部とを備える。挟持部は、第1フランジ部と他の排気管の第2フランジ部とが締結された際、第1端部と、他の排気管の第2端部とにより挟持される。内周部は、排気管の内周面における第1開口に隣接する部分を覆う。抑制部は、カバー部材が、第1開口を囲む第1縁部に沿って変位するのを抑制する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の排ガスの流路を形成する排気管であって、
第1開口が形成された第1端部と、
前記第1端部に設けられる第1フランジ部と、
前記第1端部に設けられるカバー部材と、を備え、
前記第1フランジ部は、前記排気管の前記第1端部に接続される他の排気管の第2端部に設けられた第2フランジ部に締結されるよう構成されており、
前記カバー部材は、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが締結された際、前記第1端部と前記第2端部とにより挟持される挟持部と、
前記排気管の内周面における前記第1開口に隣接する部分を覆う内周部と、を有し、
前記カバー部材は、第3端部から第4端部にわたって延びる湾曲した部材であり、前記第3端部と前記第4端部とが隙間を開けて対面するように前記第1端部に設けられるよう構成されており、
前記排気管は、前記第1端部に設けられた前記カバー部材が、前記第1開口を囲む第1縁部に沿って変位するのを抑制する抑制部を更に備える
排気管。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排気管であって、
前記他の排気管は、ターボチャージャーのタービンブレードを迂回する排ガスの流路であるウエストゲートの出口を通過した排ガスを排出し、前記出口は、当該出口の縁部に沿って延びる回転軸を中心に回転する弁体により開閉されるよう構成されており、
前記第1開口と、前記ウエストゲートの前記出口とを含む、前記排気管及び前記他の排気管の内部における排ガスの流路の区間を、入口区間とし、
前記第1開口において、前記ウエストゲートの前記出口の前記回転軸を、前記入口区間における排ガスの流れ方向に沿って移動させた際に、前記回転軸が通過する線状の領域を、回転軸領域とすると共に、前記出口を前記入口区間における排ガスの流れ方向に沿って移動させた際に、前記出口が通過する領域を、出口領域とすると共に、
前記カバー部材の前記隙間は、前記回転軸領域を含み且つ前記回転軸領域に平行な直線よりも、前記出口領域の反対側に位置する
排気管。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の排気管であって、
前記第1端部において、前記カバー部材の前記挟持部と対面する部分を、挟持面とし、
前記抑制部は、
前記第1端部の前記挟持面における陥没した部位である第1抑制部と、
前記挟持部から前記第1端部側に突出し、前記第1抑制部に配置される第2抑制部と、
を有する排気管。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の排気管であって、
前記第1端部において、前記カバー部材の前記挟持部と対面する部分を、挟持面とし、
前記抑制部は、前記第1端部の前記挟持面から前記他の排気管側に突出する部位であり、
前記カバー部材は、前記隙間が前記抑制部に位置する状態で、前記第1端部に設けられる
排気管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排気管に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両のエンジンのターボチャージャー及びその周辺に用いられる部品は、高温の排ガスに晒されるため耐高温酸化性が求められると共に、加熱と冷却とが繰り返し発生するため耐繰返し酸化性も求められる。特に、ターボチャージャーの下流側では排ガスの偏流が生じ易い。このため、特許文献1に記載されているような、ターボチャージャーの下流側の排気管におけるVクランプにより締結される部分には、偏流した排ガスの熱により局所的な損傷が生じる恐れがある。
【0003】
これに対し、従来、耐熱性の高い材料でこれらの部品を構成することが検討されてきたが、これにより、形状の加工、溶接等が困難になったり、コストが増加したりする恐れがある。さらに、部分的に部品の材料を変更するのが困難な場合があるが、このような場合には、部品の一部が高温による損傷を受けるにも関わらず部品全体の材料を変更せざるを得なくなり、その結果、必要以上にコストが上昇する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-59461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような問題に鑑み、Vクランプ等で締結される排気管の開口の縁部同士でカバー部材を挟持し、該カバー部材により排気管の内周面における縁部周辺を局所的に覆うことで、排気管の耐熱性を向上させることが考えられる。しかし、車両の振動の影響や、加熱による熱伸びと冷却による収縮とが繰り返し生じることにより、このようなカバー部材が、排気管の開口の縁部に沿って周方向にずれる恐れがある。
【0006】
一方、このようなカバー部材は、開口の縁部の全周にわたって設けられず、縁部の一部を覆わない状態で配置される場合が想定され、このような場合には、縁部周辺に、カバー部材に覆われない露出部分が形成される。そして、このようなカバー部材に周方向のずれが生じると、偏流した排ガスによる局所的な損傷が生じ易い部分が、カバー部材に覆われなくなる恐れがある。
【0007】
本開示の一態様では、排気管の端部に設けられたカバー部材のずれを抑制するのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、車両の排ガスの流路を形成する排気管であって、第1端部と、第1フランジ部と、カバー部材と、を備える。第1端部は、第1開口が形成される。第1フランジ部は、第1端部に設けられる。カバー部材は、第1端部に設けられる。第1フランジ部は、排気管の第1端部に接続される他の排気管の第2端部に設けられた第2フランジ部に締結されるよう構成されている。カバー部材は、挟持部と、内周部と、を有する。挟持部は、第1フランジ部と第2フランジ部とが締結された際、第1端部と第2端部とにより挟持される。内周部は、排気管の内周面における第1開口に隣接する部分を覆う。カバー部材は、第3端部から第4端部にわたって延びる湾曲した部材であり、第3端部と第4端部とが隙間を開けて対面するように第1端部に設けられるよう構成されている。排気管は、第1端部に設けられたカバー部材が、第1開口を囲む第1縁部に沿って変位するのを抑制する抑制部を更に備える。
【0009】
上記構成によれば、抑制部は、カバー部材が第1開口の周方向に変位するのを抑制できる。したがって、排気管の端部に設けられたカバー部材のずれを抑制できる。
本開示の一態様では、他の排気管は、ターボチャージャーのタービンブレードを迂回する排ガスの流路であるウエストゲートの出口を通過した排ガスを排出してもよい。出口は、当該出口の縁部に沿って延びる回転軸を中心に回転する弁体により開閉されるよう構成されていてもよい。第1開口と、ウエストゲートの出口とを含んでもよい。排気管及び他の排気管の内部における排ガスの流路の区間を、入口区間としてもよい。第1開口において、ウエストゲートの出口の回転軸を、入口区間における排ガスの流れ方向に沿って移動させた際に、回転軸が通過する線状の領域を、回転軸領域とし、出口を入口区間における排ガスの流れ方向に沿って移動させた際に、出口が通過する領域を、出口領域としてもよい。カバー部材の隙間は、回転軸領域を含み且つ回転軸領域に平行な直線よりも、出口領域の反対側に位置してもよい。
【0010】
ここで、排気管の内周面において、カバー部材の隙間が位置することによりカバー部材により覆われなくなっている部分を、露出部分とする。上記構成によれば、排気管の内周面における露出部分に排ガスの流れが集中するのを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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