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公開番号
2024067557
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-17
出願番号
2022177738
出願日
2022-11-05
発明の名称
弾性波デバイス
出願人
国立大学法人山梨大学
,
山本エイデック合同会社
代理人
スプリング弁理士法人
主分類
H03H
9/25 20060101AFI20240510BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】スプリアスを低減させた弾性波デバイスを提供する。
【解決手段】2つの圧電薄板の層を有する接合基板と、前記層上に形成された電極と、を備え、前記2つの圧電薄板は、同じ材料で形成され、使用する振動モードに関係する前記2つの圧電薄板の圧電定数が同一であり、スプリアスとなる不要な振動モードに関係する前記2つの圧電薄板の圧電定数は、絶対値が同じで符号が反転するように、前記2つの圧電薄板のオイラー角が選ばれている弾性波デバイス。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
2つの圧電薄板の層を有する接合基板と、
前記接合基板の上に形成された電極と、を備え、
前記2つの圧電薄板は、同じ材料で形成され、
使用する振動モードに関係する前記2つの圧電薄板の圧電定数が同一であり、
スプリアスとなる不要な振動モードに関係する前記2つの圧電薄板の圧電定数は、絶対値が同じで符号が反転するように、前記2つの圧電薄板のオイラー角が選ばれている弾性波デバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記2つの圧電薄板は、使用する振動モードがLamb波であり、
かつ、前記2つの圧電薄板の圧電定数e11は、同じ値であり、
かつ、前記2つの圧電薄板の圧電定数e16、e34は、絶対値が同じで符号が反転するようなオイラー角である請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項3】
前記2つの圧電薄板の厚さが同一である請求項2に記載の弾性波デバイス。
【請求項4】
前記2つの圧電薄板がいずれもニオブ酸リチウムか、またはタンタル酸リチウムであり、前記2つの圧電薄板のうち一方の圧電薄板のオイラー角を(90°,90°,ψ)とすると、他方の圧電薄板のオイラー角が(90°,-90°,-ψ)であるか、または、これらと結晶学的に等価なオイラー角である請求項2に記載の弾性波デバイス。
【請求項5】
使用する振動モードがSH波であり、
前記2つの圧電薄板がいずれもニオブ酸リチウムか、またはタンタル酸リチウムであり、
かつ、前記2つの圧電薄板は、圧電定数e16が同じ値であり、
かつ、前記2つの圧電薄板の圧電定数e31、e15の絶対値が同じで符号が反転するように前記2つの圧電薄板のオイラー角が選ばれている請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項6】
前記2つの圧電薄板の厚さが同一である請求項5に記載の弾性波デバイス。
【請求項7】
前記2つの圧電薄板がいずれもニオブ酸リチウムか、またはいずれもタンタル酸リチウムであり、前記2つの圧電薄板のうち一方のオイラー角を(0°,100°,0°)とすると、他方の圧電薄板のオイラー角が(0°,280°,180°)であるか、または、これらと結晶学的に等価なオイラー角であることを特徴とする請求項3に記載の弾性波デバイス。
【請求項8】
前記2つの圧電薄板は、第1圧電薄板と第2圧電薄板であり、
前記接合基板は、前記第1圧電薄板、前記第2圧電薄板とで構成され、
前記接合基板を支持する支持基板を備え、
前記第1圧電薄板、前記第2圧電薄板、前記支持基板の順に層を形成し、
前記支持基板の音速は、前記第1圧電薄板、前記第2圧電薄板の音速よりも速いことを特徴とする請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項9】
前記支持基板は、Si、水晶、サファイア、SiC、SiO
2
、ダイヤモンド、あるいは水晶、サファイア、SiC、SiO
2
、ダイヤモンドから選択されるいずれかが成膜されたSi基板である請求項8に記載の弾性波デバイス。
【請求項10】
使用するSAWモードがLL-SAWの場合において、
前記2つの圧電薄板は、圧電定数e11が同じ値となり、圧電定数e16、e34が絶対値が同じで符号が反転するようなオイラー角である請求項8に記載の弾性波デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性表面波を利用した弾性波デバイスに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の移動体通信の世界的な伸張と通信量の増加にともない、スマートフォン等の移動体通信機器の高速化、高性能化が求められてきている。通信機器の高性能化のためには、弾性波デバイスの高周波数化、広帯域化、高Q値化等が重要となるが、更に、通信の高速化のため、複数のバンドを同時に利用するキャリアアグリゲーションなどの新技術が導入され、帯域外のスプリアスの低減についても求められてきている。
【0003】
例えば、特許文献1には、圧電膜を有する弾性波装置であって、支持基板と、前記支持基板上に形成されており、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速より伝搬するバルク波音速が高速である高音速膜と、前記高音速膜上に積層されており、前記圧電膜を伝搬するバルク波音速より伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、前記低音速膜上に積層された前記圧電膜と、前記圧電膜の一方面に形成されているIDT電極とを備える、弾性波装置が開示されている。
【0004】
これにより、支持基板と圧電膜との間に、高音速膜及び低音速膜が配置されているため、Q値を高めることが可能となる。従って、高いQ値を有する弾性波装置を提供することが可能となるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5713025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載した弾性波デバイス等の従来の弾性波デバイスでは、スプリアスを低減するためは、主要な伝搬モード以外の結合係数が小さいカットの圧電薄板しか使えないという大きな制約があった。
【0007】
言い換えると、従来の弾性波デバイスでは、使いたい主要な伝搬モードの結合係数をある程度確保しつつ、不要な伝搬モードの結合係数が小さい条件を探索するしか無かった。そして、不要な伝搬モードの結合係数が小さい条件がもし無かったらその構造は諦めざるを得ないという大きな制約があった。
【0008】
本発明は、係る実情に鑑み、上記課題を解決し、積極的に不要な伝搬モードの結合係数を、圧電定数をキャンセルすることによって低減することにより、スプリアスが低減された弾性波デバイスを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の課題は、下記の各発明によって解決することができる。
即ち、本発明の弾性波デバイスは、2つの圧電薄板の層を有する接合基板と、前記接合基板上に形成された電極と、を備え、前記2つの圧電薄板は、同じ材料で形成され、使用する振動モードに関係する前記2つの圧電薄板の圧電定数が同一であり、スプリアスとなる不要な振動モードに関係する前記2つの圧電薄板の圧電定数は、絶対値が同じで符号が反転するように、前記2つの圧電薄板のオイラー角が選ばれていることを主要な特徴としている。
【0010】
また、本発明の弾性波デバイスは、前記2つの圧電薄板は、使用する振動モードがLamb波であり、かつ、前記2つの圧電薄板の圧電定数e11は、同じ値であり、かつ、前記2つの圧電薄板の圧電定数e16、e34は、絶対値が同じで符号が反転するようなオイラー角であることを主要な特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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