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公開番号2024067310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177281
出願日2022-11-04
発明の名称転てつ機の監視装置、及び監視システム
出願人日本信号株式会社
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類B61L 7/06 20060101AFI20240510BHJP(鉄道)
要約【課題】転てつ機の機外へ電源線を配線することなく、転てつ機に関する事象を感知して転てつ機を監視する。
【解決手段】転てつ機を監視する監視装置10は、発電機110、第1センサ120、記憶装置140、及び無線通信装置160を有する。発電機110は、列車の通過によりレールに生じる振動を受けて発電する。第1センサ120は、発電機110から給電され、転てつ機に関する事象を感知する。記憶装置140は、第1センサ120が感知した事象を示すデータを記憶する。無線通信装置160は、発電機110から給電され、記憶装置140に記憶されているデータを外部へ送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
振動を受けて発電する発電機と、前記発電機から給電され転てつ機に関する事象を感知するセンサと、前記センサが感知した前記事象を示すデータを記憶する記憶部と、を有する転てつ機の監視装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記発電機から給電され前記記憶部が記憶したデータを外部へ送信する送信機、を有する請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
請求項2に記載の監視装置から受信した前記データに応じて前記転てつ機の状態を判定する監視システム。
【請求項4】
前記事象は前記転てつ機の振動であり、前記データが示す前記転てつ機の振動波形を周波数解析して前記状態を判定する請求項3に記載の監視システム。
【請求項5】
前記転てつ機の運用状況を示す運用情報を取得し、該運用情報、及び受信した前記データの組合せに基づいて前記状態を判定する請求項3又は4に記載の監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転てつ機の監視装置、及び監視システムの技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道における地上設備の保守点検に関する先行技術として特許文献1~5の各文献に開示の技術が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-183146号公報
特開2019-174355号公報
特開2010-818号公報
特開2020-8365号公報
特許5582063号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鉄道における地上設備には、転てつ機が含まれる。転てつ機は、レールの分岐点において列車の進路を切り替える際に、トングレールを基本レールに密着させる。転てつ機は、鉄道運行の安全確保上重要であるため、転てつ機に関する異常の有無の検査は一定期間が経過する毎に定期的に行われる。転てつ機の検査は作業員が専用の検査装置を用いて手動で行うことが一般的であった。しかし、転てつ機の検査を含む地上設備の保守点検は、夜間に行われるので、夜間作業により作業員にかかる負荷が問題となっていた。また、近年では、作業員の人手不足により、保守点検に支障が生じる惧れがある。
【0005】
これらの問題に対処するために、トングレールを基本レールに密着させる際の密着力等を、センサを用いて遠隔監視することが考えられる。転てつ機の内部には、密着力等に関するデータを計測するセンサの配置に十分な広さの空間がないことが多く、転てつ機の内部に十分な広さの空間がない場合には当該センサは転てつ機の機外に配置される。監視対象の転てつ機が、電動機により動作かんを駆動する電気転てつ機である場合、センサの電源として当該転てつ機の電源を流用することが考えられるが、転てつ機の機外へ電源線を配線することが不可欠になり、手間がかかる。
【0006】
本発明の目的の一つは、転てつ機の機外へ電源線を配線することなく、転てつ機に関する事象を感知して転てつ機を監視することを可能にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、振動を受けて発電する発電機と、前記発電機から給電され転てつ機に関する事象を感知するセンサと、前記センサが感知した前記事象を示すデータを記憶する記憶部と、を有する転てつ機の監視装置、を第1の態様として提供する。第1の態様の監視装置によれば、転てつ機に関する事象を感知するセンサには、振動を受けて発電する発電機から動作電力が給電されるので、センサに電力を供給するための電源線を転てつ機の機外へ配線することなく、転てつ機に関する事象を感知して転てつ機を監視することが可能になる。
【0008】
第1の態様の監視装置において、前記発電機から給電され前記記憶部が記憶したデータを外部へ送信する送信機、を有する、という構成が第2の態様として採用されてもよい。第2の態様の監視装置によれば、センサに電力を供給するための電源線を転てつ機の機外へ配線することなく、転てつ機に関する事象を感知して転てつ機を監視することに加えて、記憶部に記憶されたデータを監視装置の外部へ送信することが可能になる。
【0009】
本発明は、第2の態様の監視装置から受信した前記データに応じて前記転てつ機の状態を判定する監視システム、を第3の態様として提供する。第3の態様の監視システムによれば、センサに電力を供給するための電源線を転てつ機の機外へ配線することなく、転てつ機の状態を判定することが可能になる。
【0010】
第3の態様の監視システムにおいて、前記事象は前記転てつ機の振動であり、前記データが示す前記転てつ機の振動波形を周波数解析して前記状態を判定する、という構成が第4の態様として採用されてもよい。第4の態様の監視システムによれば、センサに電力を供給するための電源線を転てつ機の機外へ配線することなく、転てつ機の振動の波形を周波数解析して転てつ機の状態を判定することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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