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公開番号2024067169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177027
出願日2022-11-04
発明の名称鋼管柱への足場の支持構造
出願人鹿島建設株式会社,三恭工業有限会社,ソルマーニ株式会社
代理人個人
主分類E04G 3/00 20060101AFI20240510BHJP(建築物)
要約【課題】鋼管柱を包囲するように足場板を支持するための枠材を配置しながらも、把持具と足場板との接触を回避し、必要部材数を削減する。
【解決手段】鋼管柱1の対向するフランジ1a、1aの各表面に水平方向に距離を置いて溶接されたプレート2に水平添え材3を接続し、各フランジ1aの表面側に配置された2本の水平添え材3、3の軸方向両端部間に、上下に並列する下部水平材51及び上部水平材52を有するフレーム材5を架設して下部水平材51を水平添え材3に接続し、鋼管柱1を挟んで配置された2本のフレーム材5、5上に水平受け材8を架設して上部水平材52に接続し、水平受け材8と上部水平材52の上に足場板9を配置し、支持させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
鋼管柱の対向するフランジの各表面に水平方向に距離を置いて溶接された、開口を有するプレートに前記開口を挿通して水平添え材が接続され、
前記各フランジの表面側に配置された2本の前記水平添え材の軸方向両端部間を通し、上下に並列する下部水平材及び上部水平材とこの両水平材をつなぐ連結材を有するフレーム材が架設され、前記下部水平材において前記水平添え材に接続され、
前記鋼管柱を挟んで配置された2本の前記フレーム材の前記上部水平材上の、前記鋼管柱の両側位置間に水平受け材が架設されて前記上部水平材に接続され、
前記水平受け材と前記フレーム材の前記上部水平材の上に足場板が配置され、支持されていることを特徴とする鋼管柱への足場の支持構造。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記水平受け材は前記上部水平材に、前記上部水平材の軸方向の接続位置の調整が自在に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱への足場の支持構造。
【請求項3】
前記鋼管柱を挟んで配置された2本の前記フレーム材の前記下部水平材の軸方向両端部間に水平連結材が架設され、前記下部水平材に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱への足場の支持構造。
【請求項4】
前記フレーム材の軸方向両側の前記連結材の上部は前記上部水平材の上面より上方に突出し、この突出した前記連結材の上部に、前記フレーム材の平面上の隅角部に配置される支柱が直接、もしくは間接的に接続可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の鋼管柱への足場の支持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は鋼管柱の周囲に足場板を支持させた鋼管柱への足場の支持構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
鋼管柱への梁の接合と鋼管柱同士の接合を遂行する上では、鋼管柱の周囲に足場を配置し、鋼管柱に支持させることが必要になる(特許文献1~4参照)。鋼管柱の表面に接合され、足場を鋼管柱に支持させる支持部材は鋼管柱の表面にボルト接合される場合(特許文献1、3)と溶接される場合(特許文献2、4)がある。
【0003】
いずれの例でも足場板はブラケット等の支持部材に直接、もしくは直接的に支持されるため、足場板と支持部材とは、支持部材による足場板の支持に支障のないような取合いにする必要がある。具体的には足場板が支持部材のいずれかの部分に接触(干渉)することがないように足場板を支持部材に組み合わせる必要がある。
【0004】
また足場板を鋼管柱に安定させて支持させるには、支持部材を鋼管柱の対向する側面(フランジ)の表面に接合するだけではなく、足場板を直接、支持する枠材同士を互いに拘束することが適切である。このため、鋼管柱を包囲するように2方向に枠材を配置し、いずれか1方向の枠材を支持部材に支持させることが合理的である(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平1-219255号公報(公報第2頁下左欄第16行~第4頁上左欄台9行、第1図~第10図)
実開平3-46651号公報(明細書第3頁第7行~第6頁第13行、第1図~第7図)
実開平4-20563号公報(明細書第3頁第18行~第6頁第17行、第1図~第3図)
特開2001-303764号公報(段落0022~0029、図1~図7)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
鋼管柱の周囲に2方向に枠材を配置する場合、1方向の枠材に、直交方向の枠材は基本的にはクランプ等の把持具を用いて接合される関係で(段落0028、図4)、把持具が枠材の周囲から突出した状態になり易いため、足場板が把持具に接触し易くなる。
【0007】
また特許文献4の例では鋼管柱の対向する側面に支持された支持部材(吊り材)に1方向の枠材を支持させているが、支持部材が並列する支持桿に分かれ、両支持桿を挿通して1方向の枠材を支持させているため、2方向の枠材を配置するための部品数が多くなっている。
【0008】
本発明は上記背景より、鋼管柱を包囲するように足場板を支持するための枠材を配置しながらも、把持具と足場板との接触を回避し、部品数を削減し得る足場板の支持構造を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の鋼管柱への足場の支持構造は、鋼管柱の対向するフランジの各表面に水平方向に距離を置いて溶接された、開口を有するプレートに前記開口を挿通して水平添え材が接続され、
前記各フランジの表面側に配置された2本の前記水平添え材の軸方向両端部間を通り、上下に並列する下部水平材及び上部水平材とこの両水平材をつなぐ連結材を有するフレーム材が架設され、前記下部水平材において前記水平添え材に接続され、
前記鋼管柱を挟んで配置された2本の前記フレーム材の前記上部水平材上の、前記鋼管柱の両側位置間に水平受け材が架設されて前記上部水平材に接続され、
前記水平受け材と前記フレーム材の前記上部水平材の上に足場板が配置され、支持されていることを構成要件とする。
【0010】
「鋼管柱の対向するフランジの各表面に水平方向に距離を置いて溶接されたプレート」とは、図1-(a)、(c)に示すように鋼管柱1のいずれかの方向に対向する2枚のフランジ1a、1aの各表面に、複数枚のプレート2、2が水平方向に距離を置いて溶接されることを言う。複数枚のプレート2、2は面内方向が鉛直方向を向き、面が互いに対向してフランジ1aに溶接される。鋼管柱は主に角形鋼管柱である。
(【0011】以降は省略されています)

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