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公開番号
2024067023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-16
出願番号
2023188164
出願日
2023-11-02
発明の名称
カップリング剤およびポリエチレングリコールで前処理した、ゴム組成物用の沈降シリカ
出願人
ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
33/18 20060101AFI20240509BHJP(無機化学)
要約
【課題】道路用タイヤ向けのゴム組成物における使用に適した、シリカ材料を提供する。
【解決手段】前処理シリカ材料は、シリカ粒子、シリカ粒子に結合したオルガノシランカップリング剤、およびシリカ粒子に接触しているポリエチレングリコールを含む。前処理シリカ材料は、1つまたは複数の加硫可能エラストマーおよび硬化剤をさらに含むゴム組成物において使用し得る。タイヤトレッドまたはタイヤの他の部分が、このゴム組成物から形成し得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シリカ粒子、
シリカ粒子に結合したオルガノシランカップリング剤、および
シリカ粒子に接触しているポリエチレングリコール
を含む、前処理シリカ材料。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
シリカ粒子が沈降シリカであることを特徴とする、請求項1に記載の前処理シリカ材料。
【請求項3】
シリカ粒子が、少なくとも30m
2
/gまたは最大で300m
2
/gのCTAB表面積を有することを特徴とする、請求項1に記載の前処理シリカ材料。
【請求項4】
シリカ粒子が、籾殻灰に由来することを特徴とする、請求項1に記載の前処理シリカ材料。
【請求項5】
オルガノシランカップリング剤が、ケイ素原子および少なくとも1つの加水分解可能基を含む第1の反応部分、および加硫可能エラストマーの二重結合と反応することができる第2の反応部分を含み、第1および第2の反応部分は、ポリスルフィドおよびヒドロカルビレン基のうち少なくとも1つを含む架橋単位によって接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の前処理シリカ材料。
【請求項6】
第1の反応部分の加水分解可能基のうち少なくとも1つが、アルコキシ基およびアミノアルキル基から選択されることを特徴とする、請求項5に記載の前処理シリカ材料。
【請求項7】
カップリング剤が、ビス(トリアルコキシシリルアルキル)ポリスルフィド、ビス(アルコキシアリールオキシシリルアルキル)ポリスルフィド、ビス(トリアリールオキシシリルアルキル)ポリスルフィド、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の前処理シリカ材料。
【請求項8】
ポリエチレングリコールが、100~16,000の分子量M
n
を有することを特徴とする、請求項1に記載の前処理シリカ材料。
【請求項9】
ポリエチレングリコールが、600以下の分子量M
n
を有することを特徴とする、請求項8に記載の前処理シリカ材料。
【請求項10】
100phrの加硫可能エラストマー、
少なくとも5phrの請求項1に記載の前処理シリカ、
カーボンブラック補強充填剤、
1つまたは複数の加工助剤、および
硫黄含有硬化パッケージ
を含む、ゴム組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
[0001]例示的実施形態は、特にタイヤトレッド、より詳細には道路用タイヤ向けのゴム組成物における使用に適した、前処理シリカ材料に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
[0002]シリカは、ゴム組成物において広く用いられている充填剤である。シリカは、フュームド(または焼成)シリカ、およびシリカゲルから形成される沈降シリカを含む種々の形態で生成され得る。籾殻において存在する非晶質シリカを水酸化ナトリウムで蒸解させてケイ酸ナトリウムを形成し、酸性化剤、例えば、硫酸または二酸化炭素での反応によりケイ酸ナトリウムからシリカを沈降させることによって、籾殻灰から沈降シリカを調製するプロセスが開発されてきた。例えば、WO2001/74712、WO2004/073600ならびに米国特許第5,833,940号および同第11,027,981号を参照のこと。
【0003】
[0003]沈降シリカは一般に、本来的に親水性であり、したがってゴム組成物においては、それ自体との親和性が高く、ジエン系エラストマーに対する親和性が低いため、沈降シリカをゴム組成物全体に十分に分散させることが困難である。これに対処するため、沈降シリカは疎水化されてもよい。その結果、ゴム組成物においてジエン系エラストマーに対するシリカ粒子の親和性を改善し、ゴム組成物において沈降シリカをより十分に分散させることができる。
【0004】
[0004]疎水化は、例えば、アルキルシラン、例えば、ハロゲン化アルキルシランまたはアルコキシアルキルシランを用いて行うことができ、これは沈降シリカ上のヒドロキシル基と反応する。シリカ上のヒドロキシル基と反応することができる第1の部分(例えば、アルコキシシラン部分)、およびゴム組成物のジエン系エラストマー(複数可)と相互作用することができる第2の部分(例えばポリスルフィド部分)を含有するシリカカップリング剤も、使用してもよい。例えば、Hahnらによる米国特許第10,947,369号は、カップリング剤により沈降シリカにカップリングしたジエン系エラストマーを含有するゴム組成物について記載している。沈降シリカはアルキルシランで前処理される。沈降シリカの疎水化のための他の方法は、例えば、米国特許第4,474,908号、同第5,780,538号および同第6,573,324号に見出し得る。
【0005】
[0005]2011年8月23日に発行された、Hahnらによる、SPECIALIZED SILICA, RUBBER COMPOSITION CONTAINING SPECIALIZED SILICA AND PRODUCTS WITH COMPONENT THEREOFという名称の米国特許第8,003,724 B2号は、アリル官能化沈降シリカ、およびかかるシリカを含有するゴム組成物について記載している。
【0006】
[0006]2015年7月7日に発行された、Hahnらによる、RUBBER COMPOSITION CONTAINING SILICA REINFORCEMENT AND FUNCTIONALIZED CROSSLINKS AND PRODUCTS WITH COMPONENT THEREOFという名称の米国特許第9,074,073 B2号は、共役ジエン系エラストマーをブレンドすることにより形成されるゴム組成物、沈降シリカおよび補強充填剤としてのゴム補強性カーボンブラックの組み合わせ、ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドカップリング剤、およびジメルカプトチアジアゾールについて記載している。
【0007】
[0007]2022年6月30日に公表された、HahnらによるMETHOD OF SILICA PRETREATMENTという名称の米国特許公開第20220204351 A1号は、シリカカップリング剤および相間移動剤を使用して、水性スラリー中でもみ殻灰シリカから事前に疎水化された沈降シリカを製造するための方法について記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
WO2001/74712
WO2004/073600
米国特許第5,833,940号
米国特許第11,027,981号
米国特許第10,947,369号
米国特許第4,474,908号
米国特許第5,780,538号
米国特許第6,573,324号
米国特許第8,003,724 B2号
米国特許第9,074,073 B2号
米国特許公開第20220204351 A1号
米国特許公開第2002/0081247 A1号
米国特許第7,585,481 B2号
米国特許第5,587,416 A号
米国特許第5,800,608 A号
米国特許第5,882,617 A号
米国特許第6,107,226A号
米国特許第6,180,076 B1号
米国特許第6,221,149 B1号
米国特許第6,268,424 B1号
米国特許第6,335,396 B1号
米国特許第9,334,169 B2号
米国特許第9,359,215 B2号
米国特許公開第20030118500 A1号
米国特許公開第20040062701 A1号
米国特許公開第20050032965 A1号
EP0647591A
米国特許第5,708,069号
米国特許第7,550,610号
米国特許第5,789,514号
米国特許第8,440,750 B2号
米国特許第5,827,912号
米国特許第5,780,535号
米国特許第6,005,027号
米国特許第6,136,913号
米国特許第6,121,347号
米国特許公開第20220195153号
【非特許文献】
【0009】
The Vanderbilt Rubber Handbook(1978)、346頁および347頁
the Vanderbilt Rubber Handbook、Robert O.Ohm編(Norwalk、Conn.,R.T.Vanderbilt Company,Inc.、1990)、554~557頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
[0008]一部の既存の疎水化シリカの1つの課題は、形成されたゴム組成物が低い剛性を有する傾向があることである。一部の既存の疎水化シリカの別の課題は、徹底した混合を達するための高温の時間が、初期の混合段階において必要とされるために、天然ゴムと配合することが困難で有り得ることである。別の課題は、一部のシリカカップリング剤が、水溶液中にシリカの前処理が可能となるよう十分には分散しないことである。
(【0011】以降は省略されています)
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