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公開番号2024066895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176678
出願日2022-11-02
発明の名称樹脂を含む組成物の繊維に対する接着性の評価方法
出願人株式会社コーセー
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類G01N 19/04 20060101AFI20240509BHJP(測定;試験)
要約【課題】マスカラ等の化粧料におけるケラチン繊維に対する付着性を評価する簡便な方法を提供する。
【解決手段】樹脂を含む組成物の繊維に対する接着性を評価する方法であって、前記樹脂を含む組成物と、ケラチン繊維と、の第1の界面せん断強度(T1)と、前記樹脂を含む組成物と、ナイロン繊維と、の第2の界面せん断強度(T2)と、をマイクロドロップレット法によりそれぞれ測定する測定工程と、測定された前記第1の界面せん断強度(T1)と、前記第2の界面せん断強度(T2)と、を比較する比較工程と、を含む方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂を含む組成物の繊維に対する接着性を評価する方法であって、
前記樹脂を含む組成物およびケラチン繊維の第1の界面せん断強度(T1)と、
前記樹脂を含む組成物およびナイロン繊維の第2の界面せん断強度(T2)と、をマイクロドロップレット法によりそれぞれ測定する測定工程;ならびに
前記第1の界面せん断強度(T1)と、前記第2の界面せん断強度(T2)と、を比較する比較工程を含む方法。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記比較工程では、前記第2の界面せん断強度(T2)に対する前記第1の界面せん断強度(T1)の比率(T1/T2)を算出することにより比較を行う、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記組成物がワックスをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記組成物における前記ワックスの含有量に対する前記樹脂の含有量の質量比率(樹脂の含有量/ワックスの含有量)が0.5~3である、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記ワックスの融点が65℃~100℃である、請求項3記載の方法。
【請求項6】
前記樹脂は、イソドデカン100gに対して100℃で20g以上溶解する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記樹脂のガラス転移温度(Tg)が-30℃~100℃である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記ケラチン繊維が、睫毛、毛髪、および眉毛からなる群から選択される1種以上である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
前記測定工程の前に、前記樹脂を含む混合物を加熱し、均一に溶解させる溶解工程と、
前記溶解工程で得られた液を冷却して溶液を得る冷却工程と、を有する請求項1または2に記載の方法。
【請求項10】
前記混合物が揮発性油剤をさらに含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂を含む組成物の繊維に対する接着性の評価方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
マスカラやヘアマスカラは、睫毛や毛髪等のケラチン繊維に塗布して用いる化粧料である。これらの化粧料には、様々な性能の向上がユーザーより求められており、例えば、カール効果、ボリューム効果、耐久・耐水性効果等が性能向上の要望が多いものとして挙げられる。こういった性能を発揮するために、マスカラ等の化粧料には、樹脂が配合されている。上述したユーザーからの種々の要望に答えるため、化粧品メーカーをはじめとした各社から様々な提案がなされ、日々マスカラ等の化粧品の性能向上が図られている。
【0003】
こういったマスカラ、ヘアマスカラなどの化粧料が有する性能を発揮するためには、睫毛や毛髪にこれらの化粧料が適度に付着することを要する。この付着性に対する評価は、主に専門評価者が実際に使用することで評価を行う、いわゆる官能評価により行われてきた。こういった官能評価は、評価者の選定によっては評価者間でばらつきが生じる場合があった。
【0004】
このため、例えば、特許文献1では、撮像装置により撮像された睫毛の画像に基づき、マスカラを塗布する前の睫毛状態を定量的に測定し、また、同様にマスカラを使用した後の睫毛状態を定量的に測定し、前後の状態を比較することでマスカラの使用性を評価する、評価方法が挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-199932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の手法では、睫毛に実際に化粧料を塗布する必要があり、簡便な手法ではなかった。
【0007】
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、マスカラ等の化粧料におけるケラチン繊維に対する付着性を評価する簡便な方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、マイクロドロップレット法により、樹脂を含む組成物と、ケラチン繊維およびナイロン繊維と、の界面せん断強度をそれぞれ測定し、比較する方法により上記課題が解決されうることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち本発明の一形態は、
1.樹脂を含む組成物の繊維に対する接着性を評価する方法であって、前記樹脂を含む組成物およびケラチン繊維の第1の界面せん断強度(T1)と、前記樹脂を含む組成物およびナイロン繊維の第2の界面せん断強度(T2)と、をマイクロドロップレット法によりそれぞれ測定する測定工程;ならびに前記第1の界面せん断強度(T1)と、前記第2の界面せん断強度(T2)と、を比較する比較工程を含む方法である。
【0010】
また、上記目的を達成するための本発明に係る方法は、以下の構成を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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