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公開番号2024066839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176580
出願日2022-11-02
発明の名称太陽電池デバイスおよび太陽電池デバイスの製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類H01L 31/0224 20060101AFI20240509BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】導電性接着部材の塗布の良否を容易に検査することができ、かつ、外観不良を抑制することができる太陽電池デバイスを提供する。
【解決手段】太陽電池デバイス1は、太陽電池セル2と導電性接着部材6とを備え、太陽電池セル2は、一方主面側に第1金属電極を有し、他方主面側に第2金属電極を有し、第1金属電極は一方端側に第1バスバー電極を含み、第2金属電極は他方端側に第2バスバー電極を含み、一方の太陽電池セル2の第1バスバー電極と、他方の太陽電池セル2の第2バスバー電極とは、導電性接着部材6を介して接続されている。導電性接着部材6は、以下の条件(1)および(2)を満たす色調を有する。
(1)導電性接着部材6と第1金属電極との色差ΔE*abは1.5以上であり、かつ、
(2)導電性接着部材6と、第1金属電極の周辺部であって第1金属電極が形成されていない部分との色差ΔE*abは3.0以下である。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に配列されており、シングリング方式を用いて端部の一部が重なり合っている複数の太陽電池セルと、
複数の太陽電池セルを接続する導電性接着部材と、
を備え、
前記複数の太陽電池セルの各々は、半導体基板の一方主面側に形成された第1金属電極と、前記半導体基板の他方主面側に形成された第2金属電極とを有し、
前記第1金属電極は、前記第1方向における一方端側において、前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1バスバー電極を含み、
前記第2金属電極は、前記第1方向における他方端側において、前記第2方向に延在する第2バスバー電極を含み、
前記複数の太陽電池セルにおける隣り合う太陽電池セルのうちの一方の太陽電池セルの第1バスバー電極と、前記隣り合う太陽電池セルのうちの他方の太陽電池セルの第2バスバー電極とは、前記導電性接着部材を介して接続されており、
前記導電性接着部材は、以下の条件(1)および(2)を満たす色調を有する、
(1)前記導電性接着部材と前記第1金属電極との色差ΔE*abは1.5以上であり、かつ、
(2)前記導電性接着部材と、前記第1金属電極の周辺部であって前記第1金属電極が形成されていない部分との色差ΔE*abは3.0以下である、
太陽電池デバイス。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記導電性接着部材は、カーボンブラックを含む、請求項1に記載の太陽電池デバイス。
【請求項3】
半導体基板の一方主面側に第1金属電極を形成し、前記半導体基板の他方主面側に第2金属電極を形成する金属電極層形成工程を含み、複数の太陽電池セルを製造する太陽電池セル製造工程と、ここで、前記第1金属電極は、第1方向における一方端側において、前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1バスバー電極を含み、前記第2金属電極は、前記第1方向における他方端側において、前記第2方向に延在する第2バスバー電極を含み、
前記複数の太陽電池セルの各々における前記第1バスバー電極に導電性接着部材を塗布する導電性接着部材塗布工程と、
前記導電性接着部材の塗布の良否を検査する検査工程と、
前記検査工程による良品の複数の太陽電池セルを、シングリング方式を用いて接続する太陽電池セル接続工程を含み、太陽電池デバイスを製造する太陽電池デバイス製造工程と、
を含み、
前記導電性接着部材塗布工程では、以下の条件(1)および(2)を満たす色調を有する前記導電性接着部材を用い、
(1)前記導電性接着部材と前記第1金属電極との色差ΔE*abは1.5以上であり、かつ、
(2)前記導電性接着部材と、前記第1金属電極の周辺部であって前記第1金属電極が形成されていない部分との色差ΔE*abは3.0以下である、
前記検査工程では、前記導電性接着部材と前記第1金属電極との色差によって、前記導電性接着部材の塗布の良否を判断する、
太陽電池デバイスの製造方法。
【請求項4】
前記導電性接着部材は、カーボンブラックを含み、
前記導電性接着部材塗布工程では、スクリーン印刷法を用いて前記導電性接着部材を塗布する、請求項3に記載の太陽電池デバイスの製造方法。
【請求項5】
前記第1金属電極および前記第2金属電極の材料は、銀ペーストであり、
前記導電性接着部材の材料は、銀ペーストであり、着色部材を含む、
請求項3または4に記載の太陽電池デバイスの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池デバイスおよび太陽電池デバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
複数の太陽電池セルを備える太陽電池デバイスとして、隣り合う太陽電池セルの端部同士を重ね合わせて接続するシングリング構造の太陽電池デバイスがある(例えば、特許文献1参照)。このようなシングリング構造の太陽電池デバイスでは、隣り合う太陽電池セルの端部の金属電極(例えば、バスバー電極)を、導電性接着部材を介して接続する。このようなシングリング構造の太陽電池デバイスの製造方法としては、隣り合う太陽電池セルの一方の金属電極に導電性接着部材(例えば、導電性ペーストCP)を塗布して、隣り合う太陽電池セルの金属電極を重ね合わせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-517145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
太陽電池セルの金属電極に導電性接着部材を塗布する際、導電性接着部材の塗布が不十分である場合がある。このように導電性接着部材の塗布が不十分であると、接着箇所の剥離等が生じることがあり、太陽電池デバイスの信頼性が低下してしまう。
【0005】
この点に関し、導電性接着部材の塗布状態を確認(検査)することが考えられるが、以下の2つの理由により、現実的には、導電性接着部材の塗布状態の確認は難しい。
(1)導電性接着部材塗布工程から太陽電池デバイス製造工程(すなわち、太陽電池セル接続工程)までは、1つの装置内で一連の流れで行われる。そのため、太陽電池デバイス製造後、すなわち太陽電池セル接続後では、太陽電池セル間の導電性接着部材の塗布状態を非破壊で確認(検査)することは難しい。
(2)金属電極としては例えば銀ペーストが知られており、導電性接着部材としても例えば銀ペーストが知られており、金属電極の色調と導電性接着部材の色調とは類似している。そのため、例え導電性接着部材塗布工程後であって、太陽電池デバイス製造工程(すなわち、太陽電池セル接続工程)前に、カメラ等の撮像装置で撮像して画像処理したとしても、金属電極層に対する導電性接着部材の塗布状態を確認(検査)することは難しい。
【0006】
また、太陽電池セルの金属電極に導電性接着部材を塗布する際、導電性接着部材が受光面にはみ出すことがある。このように導電性接着部材が受光面にはみ出すと、外観不良となることがある。
【0007】
本発明は、導電性接着部材の塗布の良否を容易に検査することができ、かつ、外観不良を抑制することができる太陽電池デバイスおよび太陽電池デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る太陽電池デバイスは、第1方向に配列されており、シングリング方式を用いて端部の一部が重なり合っている複数の太陽電池セルと、複数の太陽電池セルを接続する導電性接着部材とを備える。前記複数の太陽電池セルの各々は、半導体基板の一方主面側に形成された第1金属電極と、前記半導体基板の他方主面側に形成された第2金属電極とを有し、前記第1金属電極は、前記第1方向における一方端側において、前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1バスバー電極を含み、前記第2金属電極は、前記第1方向における他方端側において、前記第2方向に延在する第2バスバー電極を含む。前記複数の太陽電池セルにおける隣り合う太陽電池セルのうちの一方の太陽電池セルの第1バスバー電極と、前記隣り合う太陽電池セルのうちの他方の太陽電池セルの第2バスバー電極とは、前記導電性接着部材を介して接続されている。前記導電性接着部材は、以下の条件(1)および(2)を満たす色調を有する。
(1)前記導電性接着部材と前記第1金属電極との色差ΔE*abは1.5以上であり、かつ、
(2)前記導電性接着部材と、前記第1金属電極の周辺部であって前記第1金属電極が形成されていない部分との色差ΔE*abは3.0以下である。
【0009】
本発明に係る太陽電池デバイスの製造方法は、(i)半導体基板の一方主面側に第1金属電極を形成し、前記半導体基板の他方主面側に第2金属電極を形成する金属電極層形成工程を含み、複数の太陽電池セルを製造する太陽電池セル製造工程と、ここで、前記第1金属電極は、第1方向における一方端側において、前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1バスバー電極を含み、前記第2金属電極は、前記第1方向における他方端側において、前記第2方向に延在する第2バスバー電極を含み、(ii)前記複数の太陽電池セルの各々における前記第1バスバー電極に導電性接着部材を塗布する導電性接着部材塗布工程と、(iii)前記導電性接着部材の塗布の良否を検査する検査工程と、(iv)前記検査工程による良品の複数の太陽電池セルを、シングリング方式を用いて接続する太陽電池セル接続工程を含み、太陽電池デバイスを製造する太陽電池デバイス製造工程とを含む。前記導電性接着部材塗布工程では、以下の条件(1)および(2)を満たす色調を有する前記導電性接着部材を用いる。
(1)前記導電性接着部材と前記第1金属電極との色差ΔE*abは1.5以上であり、かつ、
(2)前記導電性接着部材と、前記第1金属電極の周辺部であって前記第1金属電極が形成されていない部分との色差ΔE*abは3.0以下である。
前記検査工程では、前記導電性接着部材と前記第1金属電極との色差によって、前記導電性接着部材の塗布の良否を判断する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の太陽電池セルを接続する太陽電池デバイスの製造において、導電性接着部材の塗布の良否を容易に検査することができ、かつ、外観不良を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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