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公開番号2024066806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176518
出願日2022-11-02
発明の名称テストピース
出願人アンリツ株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 23/04 20180101AFI20240509BHJP(測定;試験)
要約【課題】透光性のカバーで覆われた標準物質の外径を正確に計測できるテストピースを提供する。
【解決手段】テストピース1は、台紙3に固定された標準物質2と、台紙3及び標準物質2を覆う透光性の上側カバー5及び下側カバー6を有する。上側カバー5は、測定方向から見た平面視で標準物質2よりも大きい平坦部7と、平坦部7の外周縁に連続する側周部8を有する。標準物質2は、側周部8から離間した中央位置に固定されている。反射光で標準物質の外形を測定する場合には、標準物質で反射した光は、側周部8を透過して屈折することなく平坦部7のみを透過して直進するため、標準物質2の外形を正確に測定することができる(図4)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
X線検査装置による異物検出の精度を確認するためのテストピース(1,1a,21,31)であって、
所定の材料によって所定の形状に形成された標準物質(2)と、
前記標準物質を覆う部分に前記標準物質よりも大きい平坦部(7)が設けられた透光性のカバー(5,6)と、
を具備することを特徴とするテストピース(1,1a,21,31)。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記平坦部(7)と交差する測定方向から見た前記平坦部の大きさが、前記測定方向から見た前記標準物質(2)の外形よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のテストピース(1,1a,21,31)。
【請求項3】
前記標準物質(2)は、前記平坦部(7)の外周に連続する側周部(8)から離間した位置に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のテストピース(1,21,31)。
【請求項4】
前記標準物質(2)は、前記側周部(8)の中央に固定されていることを特徴とする請求項3に記載のテストピース(1,21,31)。
【請求項5】
前記カバー(5,6)は、平板状の第1部材(6)と、前記側周部(8)と前記平坦部(7)が形成された第2部材(5)とによって構成されていることを特徴とする請求項4に記載のテストピース(1,21,31)。
【請求項6】
前記平坦部(7)と対面するように前記第1部材(6)と前記第2部材(7)の間に挟持された基体(3)をさらに有し、前記標準物質(2)は前記基体に固定されていることを特徴とする請求項5に記載のテストピース(1,21,31)。
【請求項7】
前記標準物質(2)は前記平坦部(7)と対面するように前記第1部材(6)に固定されていることを特徴とする請求項5に記載のテストピース(21)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透光性のカバーで標準物質を覆った構造を備えており、X線検査装置による異物検出の精度を確認するためのテストピースに係り、特に、カバー外から標準物質の外形を正確に計測できるテストピースに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
被検査物に混入した異物をX線検査装置によって検出する作業では、異物の検出精度を確認するためにテストピースが使用されている。具体的には、所定の材質、外形(形状、外径等)の標準物質を透光性のカバーで覆った構造のテストピースを被検査物に付してX線検査装置でX線検査を行ない、そのX線透過画像における標準物質の表れ方(写り方)によって検出可能な異物のサイズ等を確認することができる。
【0003】
下記特許文献1には、このようなテストピースの発明が開示されている。
このテストピース(特許文献1では試験体10)は、種々の外径を有する複数個の球形の標準物質(特許文献1ではサンプル11a等)と、これら標準物質を覆う透光性のカバー(特許文献1ではラミネートフィルム13a,13b)を備えている。
【0004】
下記特許文献1に開示されたテストピースは、複数個の標準物質を有する多連タイプであり、その一例を図9に示す。このテストピース100は、台紙101と、台紙101の上に一列に取りつけられた複数個の球形の標準物質102と、各標準物質102を覆う複数個の半球状(又は砲弾状)の収容部103が一列に形成された上側カバー104と、平板状の下側カバー105を備えている。複数個の標準物質102は、その外径が互いに異なっており、外径の大きさの順に並んでいる。上側カバー104の複数の収容部103は、各標準物質102の外径と対応するように内径が定められており、内径の大きさの順に並んでいる。そして、各標準物質102が、対応する内径の収容部103に収容されるように、標準物質102を取りつけた台紙101を上側カバー104と下側カバー105で挟み、上側カバー104と下側カバー105の外周縁部をヒートシールして一体化すれば、大きさの順に並べられた外径が異なる複数個の標準物質102をカバー104,105で覆った構造のテストピース100が得られる。
【0005】
テストピースには、標準物質が1個である単品タイプもあり、その一例を図10に示す。図10に示すように、単品タイプのテストピース200は、台紙201と、台紙201の上に取りつけた球形の標準物質202と、標準物質202を覆う半球状(又は砲弾状)の収容部203が形成された上側カバー204と、平板状の下側カバー205を備えており、上側カバー204と下側カバー205は台紙201を挟んで外周縁部で一体化されている。
【0006】
単品タイプのテストピース200を製造する場合には、図11(a)に示すように、標準物質200を取りつけた台紙201を下側カバー205の上に配置し、標準物質202が収容部203に覆われるように上側カバー204を台紙201の上に被せ、図11(b)に示すように、上側カバー204と下側カバー205の外周縁部を加熱圧着装置300で挟持してヒートシールすればよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特願2020-46342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
テストピースはX線検査装置による異物検出の精度を確認するための重要なツールである。このため、カバーに覆われた標準物質は、その外形が定められた所定の形状、外径等となるよう正確に製造されている必要がある。例えば標準物質が球形である場合、仮に、カバー又は台紙に表示された標準物質の外径と、実際にカバーに覆われている標準物質の外径が異なると、X線透過画像による異物検出の精度を保証することができなくなる可能性がある。また、テストピースが前述した多連タイプであれば、複数の標準物質の各外径が正しく、かつ各標準物質が大きさの順に並べられている必要がある。仮に、複数の標準物質の各外径が正しくても、標準物質を台紙上に並べる際に位置の入れ違いがあり、複数の標準物質が大きさの順に並べられていないと、X線透過画像に表れた標準物質の画像を誤って評価する事態が想起され、この場合もまた、X線透過画像による異物検出の精度を保証することができなくなる可能性がある。
【0009】
そこで、テストピースを用いたX線検査装置による異物検出の精度を保証するために、テストピースが正規の製品として製造されているかを確認する作業が、製造時点において実施されている。この場合、標準物質を覆う上側カバーと下側カバーの外周縁部をヒートシールしてテストピースの製造工程が完了した後に、カバーの外側から標準物質の外径を測定して確認するのが一般的である。
【0010】
図12は、テストピース200の上側カバー204の側からカメラで標準物質202を撮影して、その外径を計測する手法を示す図である。図12において、図示しないカメラは撮影方向を下向きとしてテストピース200の収容部203の上方に配置されており、下方の標準物質202を収容部203越しに撮影している。テストピース200の周囲から標準物質202に来る光は標準物質202で反射して周囲のあらゆる方向に反射しているが、カメラは、図中の縦方向の矢印で示す上向きに反射してくる光を捉えて標準物質202を撮影する。この際、標準物質202で反射してカメラに向かう光の少なくとも一部は、図中の縦方向の矢印で示すように、上側カバー204の収容部203を透過する際に屈折して経路が変化するため、撮影した標準物質202の外径が実寸よりも大きい長さDFとして測定される場合があった。このように、従来のテストピース200において、反射光を用いて標準物質202の外径を正確に計測することは難しい場合があるという問題点があった。
(【0011】以降は省略されています)

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