TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024066634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176155
出願日2022-11-02
発明の名称クライオアブレーションカテーテルおよびクライオアブレーションカテーテルシステム
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 18/02 20060101AFI20240509BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】外筒の周方向において、外筒の周囲に位置している患部を均等に冷却しやすくすることが可能なクライオアブレーションカテーテルおよびクライオアブレーションカテーテルシステムを提供する。
【解決手段】外筒10と、外筒10の内腔15に配置され、線材93が巻回されているコイル90と、コイル90の内腔に配置され、ガイドワイヤルーメン211と供給ルーメン212と線材配置領域と線材非配置領域を有している内筒210と、を備え、外筒10と内筒210の間に排出流路31を有しているクライオアブレーションカテーテル1であって、内筒210の遠位部に供給ルーメン212と排出流路31を連通し、線材非配置領域に線材非配置領域の巻回方向に沿って形成されている複数の孔40を有しているクライオアブレーションカテーテル1と、当該クライオアブレーションカテーテル1を備えたクライオアブレーションカテーテルシステム。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
遠位端と近位端を有し、長手方向に延在している外筒と、
前記外筒の内腔に配置されており、線材が巻回されているコイルと、
前記長手方向に延在し、前記コイルの内腔に配置されている内筒と、を備えているクライオアブレーションカテーテルであって、
前記長手方向に垂直な断面において、前記内筒は、ガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンと、前記ガイドワイヤルーメンと異なる領域に形成されており前記内筒の近位側から遠位側に向かって流体が通過可能な供給ルーメンを有しており、
前記クライオアブレーションカテーテルは、前記外筒の内面と前記内筒の外面の間に、前記外筒の遠位側から近位側に向かって前記流体が通過可能な排出流路を有しており、
前記内筒の遠位部に、前記供給ルーメンと前記排出流路を連通する複数の孔が形成されており、
前記内筒は、前記内筒の径方向外方に前記線材が配置されている線材配置領域と、前記内筒の径方向外方に前記線材が配置されていない線材非配置領域を有しており、
前記複数の孔は、前記線材非配置領域に、前記線材非配置領域の巻回方向に沿って形成されているクライオアブレーションカテーテル。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記コイルは、前記線材の線径の2倍以上のピッチを有する第1区間と、前記第1区間よりも近位側であって前記第1区間よりもピッチが短い第2区間を有している請求項1に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項3】
前記孔は、前記第1区間に形成されている請求項2に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項4】
前記第1区間におけるピッチの長さは、前記孔の直径よりも長い請求項3に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項5】
前記第2区間におけるピッチの長さは、前記孔の直径よりも短い請求項3に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項6】
前記孔は、前記線材非配置領域にのみ形成されている請求項1~5のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項7】
前記長手方向に垂直な切断部端面において、前記孔は1つのみ存在している請求項1~5のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項8】
前記外筒は、前記外筒の遠位部に、前記外筒の径方向に拡縮可能なバルーンを有している請求項1~5のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項9】
前記コイルの遠位端は前記バルーンの内部に位置している請求項8に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【請求項10】
前記外筒は、前記外筒の遠位部に、前記外筒の径方向に拡縮可能なバルーンを有しており、
前記第1区間は前記バルーンの内部に位置している請求項2~5のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クライオアブレーションカテーテルおよびクライオアブレーションカテーテルシステムに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
クライオアブレーション術は、低温にしたデバイスを対象組織に接触させることで対象組織を構成する細胞を凍結壊死させる医療技術であり、心筋組織や腫瘍組織の治療に用いられている。デバイスを低温にするための方法としては、液体窒素を用いるものや高圧ガスによるジュール・トムソン効果を用いるものがある。
【0003】
特許文献1には、近端部と、遠端部と、それを貫通する主ルーメンとを備えるカテーテル本体を有する冷凍外科治療用カテーテルについて記載されている。当該冷凍外科治療用カテーテルを構成するカテーテル本体のオリフィス上には、主ルーメンを通して供給される低温流体を収納するバルーンが載置されており、カテーテル本体を通して低温流体がバルーンに供給されることによって、バルーンが膨張され、患部が冷却される。より詳細には、低温供給チューブによって近位側から遠位側に運ばれた低温流体がディフューザに形成されているポートを介してバルーン内に供給され、該低温流体が排出ルーメンを介して排出される態様が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2001-524345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているクライオアブレーション術用のカテーテルのように、単にポートが複数設けられているだけでは、ポートから径方向外方に噴射された低温流体は、排出ルーメンを通過して遠位側から近位側に向かって略一直線に運ばれた後、カテーテルの外部に排出されるため、カテーテルの周方向において、カテーテルの周囲に位置している患部を均等に冷却することが困難であった。
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外筒の周方向において、外筒の周囲に位置している患部を均等に冷却しやすくすることが可能なクライオアブレーションカテーテルおよびクライオアブレーションカテーテルシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施態様に係るクライオアブレーションカテーテルは、以下の通りである。
[1]遠位端と近位端を有し、長手方向に延在している外筒と、
前記外筒の内腔に配置されており、線材が巻回されているコイルと、
前記長手方向に延在し、前記コイルの内腔に配置されている内筒と、を備えているクライオアブレーションカテーテルであって、
前記長手方向に垂直な断面において、前記内筒は、ガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンと、前記ガイドワイヤルーメンと異なる領域に形成されており前記内筒の近位側から遠位側に向かって流体が通過可能な供給ルーメンを有しており、
前記クライオアブレーションカテーテルは、前記外筒の内面と前記内筒の外面の間に、前記外筒の遠位側から近位側に向かって前記流体が通過可能な排出流路を有しており、
前記内筒の遠位部に、前記供給ルーメンと前記排出流路を連通する複数の孔が形成されており、
前記内筒は、前記内筒の径方向外方に前記線材が配置されている線材配置領域と、前記内筒の径方向外方に前記線材が配置されていない線材非配置領域を有しており、
前記複数の孔は、前記線材非配置領域に、前記線材非配置領域の巻回方向に沿って形成されているクライオアブレーションカテーテル。
【0008】
流体は、供給ルーメンを通過することによってカテーテルの近位側から遠位側に運ばれた後、内筒の孔から外筒の径方向外方に噴射され、排出流路を通過して遠位側から近位側に運ばれ、カテーテルの外部に排出される。このとき、本発明のクライオアブレーションカテーテルに備えられているコイルが存在していない場合は、孔から外筒の径方向外方に噴射された流体は排出流路を通過して遠位側から近位側に向かって略一直線に運ばれる。本発明のクライオアブレーションカテーテルにおいては、孔が線材非配置領域に形成されていることにより、孔から外筒の径方向外方に噴射された流体は隣り合う線材同士の間に留まりやすくなり、孔から外筒の径方向外方に噴射された流体はコイルの巻回方向に沿って移動しやすくなる。これにより、外筒の周方向において、外筒の周囲に位置している患部を均等に冷却しやすくすることができる。また、本発明のクライオアブレーションカテーテルは、コイルが備えられていることによって、それぞれの孔と外筒の内面との距離を所定の距離に保ちやすくすることができるため、外筒の径方向外方に配置される患部を均等に冷却しやすくすることができる。さらに、カテーテルにコイルが備えられていることにより、カテーテルの剛性を高めることができるため、屈曲した体腔を通過する際にカテーテルが急な角度で屈曲することを抑制することができ、供給ルーメンが閉塞するのを抑制することができる。これにより、近位側から遠位側に向かって流体を安定して送り込むことができる。
【0009】
本発明の実施の形態に係るクライオアブレーションカテーテルは、以下の[2]~[11]であることが好ましい。
[2]前記コイルは、前記線材の線径の2倍以上のピッチを有する第1区間と、前記第1区間よりも近位側であって前記第1区間よりもピッチが短い第2区間を有している[1]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[3]前記孔は、前記第1区間に形成されている[2]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[4]前記第1区間におけるピッチの長さは、前記孔の直径よりも長い[2]または[3]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[5]前記第2区間におけるピッチの長さは、前記孔の直径よりも短い[2]~[4]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[6]前記孔は、前記線材非配置領域にのみ形成されている[1]~[5]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[7]前記長手方向に垂直な切断部端面において、前記孔は1つのみ存在している[1]~[6]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[8]前記外筒は、前記外筒の遠位部に、前記外筒の径方向に拡縮可能なバルーンを有している[1]~[7]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[9]前記コイルの遠位端は前記バルーンの内部に位置している[8]に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[10]前記外筒は、前記外筒の遠位部に、前記外筒の径方向に拡縮可能なバルーンを有しており、
前記第1区間は前記バルーンの内部に位置している[2]~[5]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
[11]前記クライオアブレーションカテーテルは、さらに、前記長手方向に延在しているルーメンが形成されており、近位側から遠位側に向かって外径が小さくなっている先端チップを備え、
前記外筒の遠位端部と前記内筒の遠位端部は、前記先端チップの近位端部に固定されている[1]~[10]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテル。
【0010】
本発明はまた、以下を提供する。
[12][1]~[11]のいずれか一項に記載のクライオアブレーションカテーテルと、
前記供給ルーメンに前記流体を供給する流体供給装置と、を備えたクライオアブレーションカテーテルシステムであって、
前記内筒は、前記流体供給装置に接続されているクライオアブレーションカテーテルシステム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社カネカ
菓子用起泡剤
23日前
株式会社カネカ
光半導体装置
17日前
株式会社カネカ
グラフト共重合体
4日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
17日前
株式会社カネカ
内視鏡および内視鏡の製造方法
9日前
株式会社カネカ
マスターバッチ、及び、発泡成形体の製造方法
10日前
株式会社カネカ
マスターバッチ、及び、熱可塑性樹脂組成物の製造方法
10日前
株式会社カネカ
ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法
1日前
カネカフォームプラスチックス株式会社
梱包ユニット及び梱包方法
3日前
株式会社カネカ
電解質ゲル用硬化性組成物およびその製造方法、ならびに電解質ゲル、蓄電池および電子デバイス
3日前
株式会社カネカ
電解質ゲル用硬化性組成物およびその製造方法、ならびに電解質ゲル、蓄電池および電子デバイス
8日前
株式会社カネカ
冷蔵流通用水中油型乳化クリーム、菓子又はパン、及び冷蔵流通用水中油型乳化クリームの製造方法
17日前
株式会社カネカ
形質転換微生物、及びポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
22日前
個人
穿刺補助具
24日前
個人
男性用下着
16日前
個人
エアリフター
5か月前
個人
聴診器
2か月前
個人
入れ歯
2か月前
個人
逆流防止用具
5か月前
個人
段差昇降装置
5か月前
個人
蓋付きしびん
2か月前
個人
介護浴槽
2か月前
個人
排便漏れ予防装具
18日前
個人
入浴介護補助装置
2か月前
個人
鼻腔拡張具
4か月前
株式会社コーセー
組成物
4か月前
株式会社東亜産業
温熱具
4か月前
個人
電動式孫の手
5か月前
個人
透析装置の洗浄方法
4か月前
個人
スプレー式目薬容器
2か月前
個人
座椅子脱着式車椅子
2か月前
個人
マウスピース
26日前
オンキヨー株式会社
聴診器
4か月前
個人
マッサージガン保持具
3か月前
個人
弾性材一体コルセット
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
続きを見る