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公開番号2024066065
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022175318
出願日2022-11-01
発明の名称中継電気コネクタ
出願人ヒロセ電機株式会社
代理人個人
主分類H01R 31/06 20060101AFI20240508BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタ製造時にハウジングへの中継体の誤配置を簡単に認識可能な中継電気コネクタを提供する。
【解決手段】基材41の被支持部41Aは、上下方向にて基材41の中央位置からずれた位置し、隣接する中継体40は、互いに上下反転した姿勢で設けられ、被支持部41A同士が上下方向で所定寸法Pだけ異なって位置し、ハウジング10の下側側壁22は、所定寸法Pをもって上下方向で異なって位置する第一下側支持部22Eと第二下側支持部22Fとが交互に形成され、第一下側支持部22Eは、第二下側支持部22Fよりも上方に突出しており、被支持部41Aが上方に寄って位置する中継体40の被支持部41Aを下方から支持し、第二下側支持部22Fは、被支持部41Aが下方に寄って位置する中継体40の被支持部41Aを下方から支持する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
相手接続体が上方および下方のそれぞれから嵌合接続され前記相手接続体を電気的に中継接続する中継電気コネクタにおいて、
上端部および下端部にそれぞれ対応する相手接続体が接続される板状の複数の中継体と、前記複数の中継体をその板厚方向に配列した状態で保持するハウジングとを有し、
前記中継体は、板状の基材と、前記基材の板面に沿って上下方向に延びる複数の導電線路とを有し、
前記基材は、前記中継体の配列方向に対して直角なコネクタ幅方向での両端に、上下方向にて互いに同じ位置でコネクタ幅方向外方へ突出する被支持部を有し、
前記被支持部は、上下方向にて前記基材の中央位置からずれた位置に設けられており、
前記複数の中継体は、前記配列方向で隣接する前記中継体同士が互いに上下反転した姿勢で設けられ、隣接する前記中継体の被支持部同士が上下方向で所定の寸法だけ異なって位置しており、
前記ハウジングは、前記中継体の下部を収容する下側ハウジングと、前記中継体の上部を収容する上側ハウジングとを有しており、
前記下側ハウジングは、前記配列方向に延びる2つの下側側壁を有しており、
前記下側側壁は、その上端部に、前記所定の寸法をもって上下方向で異なって位置する第一下側支持部と第二下側支持部とが、前記配列方向で交互に形成されていて、
前記第一下側支持部は、前記第二下側支持部よりも上方に突出しており、前記被支持部が上方に寄って位置する前記中継体の前記被支持部を下方から支持可能となっており、
前記第二下側支持部は、前記被支持部が下方に寄って位置する前記中継体の前記被支持部を下方から支持可能となっていることを特徴とする中継電気コネクタ。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記上側ハウジングは、前記配列方向に延びる2つの上側側壁を有しており、
前記上側側壁は、その上端部に、前記所定の寸法をもって上下方向で異なって位置する第一上側支持部と第二上側支持部とが、前記配列方向で交互に形成されていて、
前記第一上側支持部は、前記配列方向で前記第二下側支持部に対応する位置で、前記第二上側支持部よりも下方に突出しており、前記被支持部が下方に寄って位置する前記中継体の前記被支持部を上方から支持可能となっており、
前記第二上側支持部は、前記配列方向で前記第一下側支持部に対応する位置で、前記被支持部が上方に寄って位置する前記中継体の前記被支持部を上方から支持可能となっていることとする請求項1に記載の中継電気コネクタ。
【請求項3】
前記導電線路は、差動信号伝送用の信号伝送線路ペアであり、
複数の前記信号伝送線路ペアは、コネクタ幅方向で配列されたストレートペアとクロスペアとを有し、
前記ストレートペアは、互いに交差することのない2つの信号伝送線路で形成され、
前記クロスペアは、上下方向における中間位置で互いに非接触で交差する2つの信号伝送線路で形成され、
前記ストレートペアと前記クロスペアは、前記中継体を上下反転させたとき、反転状態における前記ストレートペアが非反転状態の前記クロスペアに対応して位置し、反転状態における前記クロスペアが非反転状態の前記ストレートペアに対応して位置するように配列されていることとする請求項1または請求項2に記載の中継電気コネクタ。
【請求項4】
前記中継体は、導電パターンとしての前記導電線路を前記基材の板面上に形成した回路基板として構成されていることとする請求項1または請求項2に記載の中継電気コネクタ。
【請求項5】
前記中継体は、金属帯状片で形成された端子としての前記導電線路を前記基材によって保持したブレードとして構成されていることとする請求項1または請求項2に記載の中継電気コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、相手接続体が上方および下方のそれぞれから嵌合接続され、これらの相手接続体を電気的に中継接続する中継電気コネクタに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
かかる中継電気コネクタは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の中継電気コネクタでは、上方および下方のそれぞれから相手コネクタが接続される中継体としての回路基板がその板厚方向に複数配列された状態で、四角筒ケース状のハウジングに収容されて保持されている。ハウジングは、回路基板の下部を収容する下ケースと、回路基板の状部を収容する上ケースとを有している。回路基板は、電気絶縁材製の板状の基材と、該基材の板面に沿って上下方向に延びて形成された5つのペア伝送路とを有している。上記基材の両側縁部(上下方向に延びる縁部)には、上下方向での中央位置に突起が設けられている。回路基板は、この突起が下ケースと上ケースとによって上下方向で挟持されることにより、ハウジングに保持されている。
【0003】
ペア伝送路は、2つの信号伝送線路をペアとしてもつ差動信号伝送用の信号伝送線路ペア(差動ペア線路)であり、基材の板厚方向に見たときに上下方向全域にわたって平行に延びるストレートペア、あるいは、上下方向における一部が交差するクロスペアをなしている。上記回路基板では、隣接する差動ペア線路同士のクロストークを低減するために、2つのストレートペアと3つのクロスペアが交互に配置されて形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-032548号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、中継コネクタに設けられる中継体としての回路基板は1種類であり、全ての回路基板において導電線路の配置は同じである。これに対して、導電線路の配置が互いに異なる2種類の中継基板を中継コネクタに交互に配置して設けることもある。この場合、中継基板を2種類用意しなければならない関係上、コネクタの製造が煩雑となり、また、製造コストが増大する。このとき、もし、隣接する回路基板が互いに上下反転した状態となるように回路基板を配列することにより、上述したような2種類の中継基板が交互に配置された状態を形成することができれば、用意する回路基板は1種類で済むので、コネクタの製造の容易化やコストの削減という点で非常に有利である。
【0006】
しかし、このとき、特許文献1のような、突起が上下方向での中央位置に設けられている基材を用いて回路基板を製造すると、中継コネクタの製造時、作業者が複数の回路基板を下ケースに配置する際に、隣接する回路基板が上下反転されていない状態で誤配置されても、回路基板の上端が同じ高さに位置するため、作業者は誤配置されていることを認識しにくい。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑み、コネクタ製造時にハウジングへの中継体の誤配置を簡単に認識することが可能な中継電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係る中継電気コネクタは、相手接続体が上方および下方のそれぞれから嵌合接続され前記相手接続体を電気的に中継接続する。
【0009】
かかる中継電気コネクタにおいて、本発明では、上端部および下端部にそれぞれ対応する相手接続体が接続される板状の複数の中継体と、前記複数の中継体をその板厚方向に配列した状態で保持するハウジングとを有し、前記中継体は、板状の基材と、前記基材の板面に沿って上下方向に延びる複数の導電線路とを有し、前記基材は、前記中継体の配列方向に対して直角なコネクタ幅方向での両端に、上下方向にて互いに同じ位置でコネクタ幅方向外方へ突出する被支持部を有し、前記被支持部は、上下方向にて前記基材の中央位置からずれた位置に設けられており、前記複数の中継体は、前記配列方向で隣接する前記中継体同士が互いに上下反転した姿勢で設けられ、隣接する前記中継体の被支持部同士が上下方向で所定の寸法だけ異なって位置しており、前記ハウジングは、前記中継体の下部を収容する下側ハウジングと、前記中継体の上部を収容する上側ハウジングとを有しており、前記下側ハウジングは、前記配列方向に延びる2つの下側側壁を有しており、前記下側側壁は、その上端部に、前記所定の寸法をもって上下方向で異なって位置する第一下側支持部と第二下側支持部とが、前記配列方向で交互に形成されていて、前記第一下側支持部は、前記第二下側支持部よりも上方に突出しており、前記被支持部が上方に寄って位置する前記中継体の前記被支持部を下方から支持可能となっており、前記第二下側支持部は、前記被支持部が下方に寄って位置する前記中継体の前記被支持部を下方から支持可能となっていることを特徴としている。
【0010】
本発明では、互いに隣接する中継体が上下反転して設けられることで、これらの中継体の被支持部同士が上下方向で所定の寸法だけ異なって位置することとなる。また、本発明では、下側ハウジングの下側側壁の上端部に、上記所定の寸法をもって上下方向で異なって位置する第一下側支持部および第二下側支持部が交互に形成されている。ここで、第一下側支持部は第二下側支持部よりも上方へ突出している。したがって、コネクタ製造時において、中継体を下側ハウジングに配置する際、隣接する中継体が上下反転した姿勢をなす複数の中継体のそれぞれが、第一下側支持部または第二下側支持部に配置されると、具体的には、被支持部が下方に寄って位置する中継体が第一下側支持部に配置され、被支持部が上方に寄って位置する中継体が第二下側支持部に配置されると、全ての中継体の上端は上下方向で同じ高さに位置することとなる。したがって、作業者は、それらの中継体が正しい姿勢で配置されたことを目視により簡単に認識することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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