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公開番号2024065863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174933
出願日2022-10-31
発明の名称コイル、電子部品、巻線治具および電子部品の製造方法
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 5/00 20060101AFI20240508BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高特性のコイルを提供する。
【解決手段】ワイヤ15が巻回されて形成される巻線部11を有するコイルであって、前記巻線部11の巻回軸に垂直な断面の内周形状が、少なくとも3つの第1の円弧A11~A14と、隣接する前記第1の円弧を接続する複数の接続線A21,A22,A31,A32とからなる外周形状を有し、少なくとも3つの前記第1の円弧A11~A14は、それぞれ、前記ワイヤ15が屈曲可能な所定の半径および所定の中心角を持つ円弧である。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
ワイヤが巻回されて形成される巻線部を有するコイルであって、
前記巻線部の巻回軸に垂直な断面の内周形状が、少なくとも3つの第1の円弧と、隣接する前記第1の円弧を接続する複数の接続線とからなる形状を有し、
少なくとも3つの前記第1の円弧は、それぞれ、前記ワイヤが屈曲可能な所定の半径および所定の中心角を持つ円弧である、コイル。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
複数の前記接続線は、それぞれ、1つ以上の直線、1つ以上の曲線、または、1つ以上の前記直線および1つ以上の前記曲線との組み合わせのいずれかにより構成されており、前記曲線は、その曲線で隣り合う前記第1の円弧のいずれの半径よりも大きい曲率半径を有する、請求項1に記載のコイル。
【請求項3】
少なくとも3つの前記第1の円弧は、前記接続線と正接に接続されている、請求項1に記載のコイル。
【請求項4】
複数の前記接続線は、
直交する2つの軸の一方に沿って対向する一対の第2の円弧と、
前記直交する2つの軸の他方に沿って対向する一対の第3の円弧と、を有し、
前記第1の円弧は、前記第2の円弧と前記第3の円弧との間にそれぞれ配置され、円弧の中点と中心点とを結ぶ方向が前記直交する2つの軸とそれぞれ45°をなし、前記第2の円弧および前記第3の円弧とそれぞれ正接に接続されている、
請求項1に記載のコイル。
【請求項5】
前記巻線部の巻回軸に垂直な前記断面の内周形状は、下の2式がともに正となる解を有する形状である、請求項4に記載のコイル。
TIFF
2024065863000008.tif
77
168
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のコイルを有する電子部品。
【請求項7】
ワイヤを巻回するための巻線治具であって、その断面が、
少なくとも3つの第1の円弧と、隣接する前記第1の円弧を接続する複数の接続線とからなる外周形状を有し、
少なくとも3つの前記第1の円弧は、それぞれ、前記ワイヤが密着可能な所定の半径および所定の中心角を持つ円弧である、巻線治具。
【請求項8】
複数の前記接続線は、それぞれ、1つ以上の直線、1つ以上の曲線、または、1つ以上の前記直線および1つ以上の前記曲線との組み合わせのいずれかにより構成されており、前記曲線は、その曲線で隣り合う前記第1の円弧のいずれの半径よりも大きい曲率半径を有する、請求項7に記載の巻線治具。
【請求項9】
少なくとも3つの前記第1の円弧は、前記接続線と正接に接続されている、請求項7に記載の巻線治具。
【請求項10】
前記巻線治具の前記断面は、4つの前記第1の円弧が4隅に配置された略長方形状である、請求項7に記載の巻線治具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、たとえばワイヤが巻回されているコイル、コイルを有する電子部品、コイルを製造するための巻線治具、および電子部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば特許文献1においては、ワイヤをボビンに巻回してコイルを形成した後、ボビンごとコイルを軸線方向に圧縮することにより、ワイヤが巻回されているボビンの側面を外側に湾曲させ、ワイヤをボビンの側面に沿って整列させ、形状を安定化させることが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-287822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構造は、コアあるいはボビンを具備しないいわゆる空芯コイルに適用することは困難であり、高特性の空芯コイルを得ることが困難である。本開示は、高特性のコイル、電子部品、および、そのようなコイルや電子部品を製造可能な巻線治具および電子部品の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係るコイルは、
ワイヤが巻回されて形成される巻線部を有するコイルであって、
前記巻線部の巻回軸に垂直な断面の内周形状が、少なくとも3つの第1の円弧と、隣接する前記第1の円弧を接続する複数の接続線とからなる形状を有し、
少なくとも3つの前記第1の円弧は、それぞれ、前記ワイヤが屈曲可能な所定の半径および所定の中心角を持つ円弧である。
【0006】
このような構成のコイルにおいては、巻線部の巻回軸に垂直な断面の内周形状が、ワイヤが屈曲可能な所定の半径および所定の中心角を持つ少なくとも3つの第1の円弧と、隣接する第1の円弧を接続する複数の接続線とからなる内周形状を有している。このような巻線部は、ワイヤを巻回する際、ワイヤ巻線治具との間にギャップが生じないため、あるいは、ギャップが生じても小さくすることができるため、ワイヤのばらつきが少なく安定した形状の巻線部となる。その結果、特性のばらつきが低減される。また、Q値が改善されたコイルを得ることができる。特に、コイルのサイズが小さい場合においても、形状および特性が安定した高徳性のコイルを得ることができる。
【0007】
上記コイルにおいて、複数の前記接続線は、それぞれ、1つ以上の直線、1つ以上の曲線、または、1つ以上の前記直線および1つ以上の前記曲線との組み合わせのいずれかにより構成されていてもよい。また、前記曲線は、その曲線で隣り合う前記第1の円弧のいずれの半径よりも大きい曲率半径を有していてもよい。
【0008】
上記いずれかのコイルにおいて、少なくとも3つの前記第1の円弧は、前記接続線と正接に接続されていてもよい。
【0009】
上記いずれかのコイルにおいて、複数の前記接続線は、
直交する2つの軸の一方に沿って対向する一対の第2の円弧と、
前記直交する2つの軸の他方に沿って対向する一対の第3の円弧と、を有し、
前記第1の円弧は、前記第2の円弧と前記第3の円弧との間にそれぞれ配置され、円弧の中点と中心点とを結ぶ方向が前記直交する2つの軸とそれぞれ45°をなし、前記第2の円弧および前記第3の円弧とそれぞれ正接に接続されていてもよい。
【0010】
上記いずれかのコイルにおいて、前記巻線部の巻回軸に垂直な前記断面の内周形状は、下の2式がともに正となる解を有する形状であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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