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公開番号2024064857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173776
出願日2022-10-28
発明の名称床材の製造方法、床材、及び床構造の施工方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類E04F 15/16 20060101AFI20240507BHJP(建築物)
要約【課題】床材の段差、床材の端面への接着剤の食み出しを抑えつつ、床構造の施工性を高める。
【解決手段】床材の製造方法は、中間品(10A)の幅方向及び/又は長さ方向の端面に実加工によって実部を形成する実部の形成工程と、中間品(10A)における発泡樹脂層(16)の裏面の幅方向の両端側に凹段部(36)をそれぞれ形成する凹段部の形成工程と、を含む。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の表面側に積層された非発泡樹脂層とを有した矩形状の床材の製造方法であって、
前記発泡樹脂層の表面と前記非発泡樹脂層の裏面を貼着することにより、前記床材の中間品を形成する中間品の形成工程と、
前記中間品の幅方向及び/又は長さ方向の端面に実加工によって実部を形成する実部の形成工程と、
前記中間品における前記発泡樹脂層の裏面の幅方向の両端側に凹段部をそれぞれ形成する凹段部の形成工程と、を含む、床材の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記凹段部の形成工程では、前記凹段部の幅寸法を20mm~40mmにすると共に、前記凹段部の凹み量を前記発泡樹脂層の幅方向の中央部の厚さに対して8%~30%にする、請求項1に記載の床材の製造方法。
【請求項3】
前記凹段部の形成工程では、前記中間品における前記発泡樹脂層の幅方向の両端側を圧縮成形することで、前記凹段部を形成する、請求項1又は2に記載の床材の製造方法。
【請求項4】
前記凹段部の形成工程では、前記中間品の端面に実加工を行う際に、前記中間品の幅方向の両端側を一対の挟持部材によってそれぞれ挟持することで、前記中間品における前記発泡樹脂層の幅方向の両端側を圧縮成形して前記凹段部を形成する、請求項1又は2に記載の床材の製造方法。
【請求項5】
矩形状に形成された床材であって、
発泡樹脂層と、
該発泡樹脂層の表面側に積層された非発泡樹脂層と、を有し、
幅方向及び/又は長さ方向の端面に実部が形成され、前記発泡樹脂層の裏面の幅方向の両端側に凹段部がそれぞれ形成されている、床材。
【請求項6】
前記凹段部の幅寸法は、20mm~40mmであり、前記凹段部の凹み量は、前記発泡樹脂層の幅方向の中央部の厚さに対して8%~30%である、請求項5に記載の床材。
【請求項7】
前記発泡樹脂層の10%圧縮強度は、1.5MPa以下である、請求項5又は6に記載の床材。
【請求項8】
請求項5に記載の床材を用い、床下地材に床構造を施工するための、床構造の施工方法であって、
前記床材における前記発泡樹脂層の凹段部に接着剤をビード状に塗布する塗布工程と、
前記床材の幅方向及び/又は長さ方向に隣接する前記床材同士の実部を嵌合させながら、複数の前記床材を前記接着剤の接着作用によって前記床下地材に直貼りする直貼り工程と、を含む、床構造の施工方法。
【請求項9】
前記塗布工程では、前記床材における前記発泡樹脂層の前記凹段部への前記接着剤の塗布幅は、15mm~35mmである、請求項8に記載の床構造の施工方法。
【請求項10】
前記直貼り工程では、前記床材を前記接着剤の接着作用のみによって前記床下地材に直貼りする、請求項8又は9に記載の床構造の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床材の製造方法、床材、及び床構造の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
幅300mm×長さ1,800mmのような矩形状の複数の床材を、床下地に接着剤を用いて順次直貼りして床構造(フローリング)を施工することは知られている。通常、接着剤にはエポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、架橋型酢酸ビニル系樹脂、変性シリコーン系樹脂等の接着剤が用いられ、床下地面の表面又は床材の裏面に接着剤を塗布した後に、床下地材の表面側に床材が置かれる。
【0003】
矩形状の床材は温度や含水率の変化による寸法変化により反りを引き起こすことがあり、この反りが一因となり、床面にいわゆる突上げが発生する場合がある。床材の床下地材に対する接着力を強固にすることにより、床材の反りを抑制することができるが、全ての床材を強固に床下地材に接着固定することは、接着剤の使用量の観点より好ましくない。また、床構造の施工時に、施工現場において接着剤の塗布を床下地材の表面又は床材の裏面に均一の実施することは困難であり、床材の裏面と床下地材の表面との間の接着力にバラツキが生じ、床材の反りを抑制しきれない箇所が発生することがあった。
【0004】
床材の反りを抑制するために、床材の裏面に長さ方向に沿うように溝を形成し、その溝を案内として、接着剤を塗布する方法が提案されている(特許文献1ー2参照)。この方法によると、過度の接着剤を使用することなく、所定の位置に接着剤を塗布でき、床材の反り等の変形を抑制しつつ、床材を床下地材に直貼りすることができる。
【0005】
一方、床材の接着耐久性と床構造の施工の確実性を保持するために、床材の裏面の幅方向の端部側に切り落し部(段差)を設け、その切り落し部に接着剤を塗布し、粘着テープと接着剤を併用して床材を床下地材に直貼りする方法が提案されている(特許文献3参照)。この方法によると、切り落し部により接着剤の厚みが吸収され、床材の裏面に貼り付けた粘着テープを、容易にかつ確実に床下地材に密着させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-75330号公報
実用新案登録第3185185号公報
実開昭52-20717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1-2に記載の技術においては、接着剤の塗布量によっては、接着剤の塗布有無によって床材の段差が発生して、床鳴きの症状が発現したり、床材の幅方向の端面へ接着剤の食み出しが発生したりするという課題が残存していた。
【0008】
また、特許文献3に記載の技術においては、粘着テープと接着剤を併用して床材を床下地材に直貼りしているため、粘着テープが床下地材に先に貼り付いてしまい、床材の実部の嵌合(嵌合位置決め)の際に、作業性が悪化する等、床構造の施工について改善の余地があった。
【0009】
そこで、本発明の一態様は、床材の段差、床材の端面への接着剤の食み出しを抑えつつ、床構造の施工性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明者は、前述の課題を解決するため、発泡樹脂層と非発泡樹脂層とを有した矩形状の床材について、鋭意検討した結果、発泡樹脂層の裏面の幅方向の両端側に凹段部を形成し、その凹段部に接着剤をビード状に塗布することで、床材の段差、接着剤の塗布ずれ、及び床材の幅方向の端面へ接着剤の食み出しを抑制しつつ、床構造の施工性を高めることできることを見出し、本願発明を完成するに至った。そして、本発明の一態様は、以下の通りである。
(【0011】以降は省略されています)

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